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とっぴんぱらりの風太郎(上) の商品レビュー

3.8

51件のお客様レビュー

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2024/05/04

忍者風太郎(ぷうたろう)は、殿様の逆鱗に触れ、伊賀の里を追放される。元はと言えば相方•黒弓のヘマと、同じ柘植の忍び屋敷で育った同期の蝉左右衛門•百市らが原因なのだが。京のあばら屋に逼塞した風太郎は、ひょんな事から因心居士という幻術使いの術に囚われてしまう。伊賀忍者への復帰を期して...

忍者風太郎(ぷうたろう)は、殿様の逆鱗に触れ、伊賀の里を追放される。元はと言えば相方•黒弓のヘマと、同じ柘植の忍び屋敷で育った同期の蝉左右衛門•百市らが原因なのだが。京のあばら屋に逼塞した風太郎は、ひょんな事から因心居士という幻術使いの術に囚われてしまう。伊賀忍者への復帰を期して、やはり同期の常世(とこよ)に合力する中で、太閤未亡人•寧々の依頼を受け「ひさご様」という貴人の京見物の案内をするが、月次組(つきなみぐみ)という連中に襲われて…。 上巻は第六章まで。黒弓を訪ねた堺で蝉左右衛門と合流した風太郎は「大坂冬の陣」に参戦する事になる。司馬遼太郎の著作で言うと「果心居士の幻術」+「城砦」の面持ち。歴史エンターテイメントとして面白いです。

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2023/03/20

全十章中、六章まで。 脳天気で図々しい弱り上手と、ちょっと神経質で不器用でまっすぐな二人――という第一印象が徐々に変化していく。主人公とともに、わけのわからない展開に巻き込まれていくが、少しずつ事情がわかりはじめる。そして下巻に続く。 物事のコントロール欲を手放せば、余裕をもっ...

全十章中、六章まで。 脳天気で図々しい弱り上手と、ちょっと神経質で不器用でまっすぐな二人――という第一印象が徐々に変化していく。主人公とともに、わけのわからない展開に巻き込まれていくが、少しずつ事情がわかりはじめる。そして下巻に続く。 物事のコントロール欲を手放せば、余裕をもって人生を楽しめるのかなあと、ふとそう思う瞬間が何度かあった。 万城目さんの世界は温かくて楽しい。

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2022/05/04

タイトルの『とっぴんぱらりの』や紹介文の『京でぼんくらな日々を送る“ニート忍者”』でのほほんとした内容かと思いきや、のっけから命を賭ける殺伐とした闘いがあり読むのを諦めようかと思った。 面白くなったのは伊賀を出てからだが、やはり争いのシーンはかなり残虐。 忍びってこうだったのか。...

タイトルの『とっぴんぱらりの』や紹介文の『京でぼんくらな日々を送る“ニート忍者”』でのほほんとした内容かと思いきや、のっけから命を賭ける殺伐とした闘いがあり読むのを諦めようかと思った。 面白くなったのは伊賀を出てからだが、やはり争いのシーンはかなり残虐。 忍びってこうだったのか。 忍びしか知らない人生なら自由の身になってもそれを自由と気付けないのかもしれない。 権力にとことん利用される風太郎を解放してやりたいと思った。 あと、ひょうたんの作り方がよくわかった。 ひさご様、因心居士、果心居士、残菊の正体が気になります。

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2020/03/24

http://denki.txt-nifty.com/mitamond/2018/03/post-4234.html

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2019/11/23

風太郎のイメージが、勝手にむくむく膨らんで止まらない。のんびり瓢箪育ててるかと思えば、殺伐とした戦いのシーンもあって。登場する人物がみんな魅力的...。着地点が気になる気になる。

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2019/08/14

伊賀の忍びの風太郎は山を下ろされて具多らな生活を続ける。そこで、相棒の黒弓との腐れ縁や不思議な出会いがある。やがてひょんなことから忍びに戻り、大坂冬の陣に加わることになる。その戦の凄惨さはこれまでの表現から一変しシリアスになる。

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2019/08/30

例によってなぜ読もうと思ったんだったか・・・。 本が届いた時に、想像もしていなかった大部さ加減に目を剥き、「まきめ」って読むのか!と仰天したくらい、なんの予備知識もなく読み始める。 これと言って取り柄のない忍者「風太郎(ぷうたろう)」が、数奇な運命(というか周囲の思惑)に弄ば...

例によってなぜ読もうと思ったんだったか・・・。 本が届いた時に、想像もしていなかった大部さ加減に目を剥き、「まきめ」って読むのか!と仰天したくらい、なんの予備知識もなく読み始める。 これと言って取り柄のない忍者「風太郎(ぷうたろう)」が、数奇な運命(というか周囲の思惑)に弄ばれていく物語。 時代は、大坂冬の陣から夏の陣。秀吉が死に、家康が攻め上ってくる。戦が終われば用なし、「忍び」には生きにくい世がやって来ようかという頃合いである。 冒頭部分、 ・・・三日月がいよいよくっきりと光を放っていた。腰を屈め、夜に背中をこすりつけるように屋根を走る。 なんとイメージ豊かな筆を揮うのだろう、と惹き込まれた。 と言いつつ、主人公に際立ったものがないためになかなか感情移入できず、中盤までは読み進めるのに苦労した。 8章くらいから、遠い伏線をたんねんに拾いながら俄然盛り上がってくるが、最後の方までどうも展開が重苦しい。これァ星2ツだな、と思っていたら、ラストシーンで痺れさせられた。 全体としては、忍びに生きることの難しさ。ひいては人事の図り知れなさが描かれていたかと思う。 一方、「とっぴんぱらりのぷう」ってどういう意味なんだっけ?と思って(作中に説明があるわけではない)調べてみたら、そうそう、つまり「めでたし、めでたし」に相当する言葉なのだった。 はて、そしたらこの結末は、ひょっとしたら忍びの運命としてめでたかった(救いだった)・・・のかも、と思うと、また痺れた。 もう一つ、印象に残った言葉を引いておく。 ・・・それに人というものは、退屈になるといくさを呼びこむ悪い癖があるからのう。 今、そろそろ人は退屈してはいないだろうか?

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2019/06/14

読む前は、題名に騙されてぼんくら落ちこぼれ忍者の徒然日記的な…のを勝手に想像してました。ところが結構残酷に殺されたりして、これはちょっと辛い。主人公もわけわからないうちに戦に巻き込まれててその辺りはもう飛ばし気味に読みました。下巻に続くんだけど、ますますこんなシーンが多いのかな…...

読む前は、題名に騙されてぼんくら落ちこぼれ忍者の徒然日記的な…のを勝手に想像してました。ところが結構残酷に殺されたりして、これはちょっと辛い。主人公もわけわからないうちに戦に巻き込まれててその辺りはもう飛ばし気味に読みました。下巻に続くんだけど、ますますこんなシーンが多いのかな…個人的には苦手です。

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2019/04/04

2019.3.30再読。久々の万城目ワールド。この世界観がすごくいい。 忍びの世界しか知らなかった風太郎が国を出て、京都での暮らしの中で人の情に触れ、変わっていく。再び忍びの世界に戻り、仲間との違いや自分の心の変化に気がつく。 いくさの世に翻弄され。瓢箪の神様に翻弄され、黒弓...

2019.3.30再読。久々の万城目ワールド。この世界観がすごくいい。 忍びの世界しか知らなかった風太郎が国を出て、京都での暮らしの中で人の情に触れ、変わっていく。再び忍びの世界に戻り、仲間との違いや自分の心の変化に気がつく。 いくさの世に翻弄され。瓢箪の神様に翻弄され、黒弓のペースに流されながらも結構いい感じで変わっていく姿に惹きつけられた。

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2018/11/04

表紙や挿絵が格好良くて良い。 ただ話としては長い上に、主人公の情けなさが目立つ序盤が読んでいてあまり楽しくなかった。 下巻から面白くなっていくと思います。

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