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鉄の首枷 改版 の商品レビュー

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4件のお客様レビュー

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2025/03/16

遠藤周作の有名な作品をいくつか読みましたが、いつも自身を投影した人物を登場させており、彼自身の基督教信仰にたいする葛藤が感じられます。 この作品は歴史資料に基づいた伝記ではあるものの、主人公である小西行長にもまた自身を投影させた事は間違いなく、客観的な資料を手がかりに小西行長の心...

遠藤周作の有名な作品をいくつか読みましたが、いつも自身を投影した人物を登場させており、彼自身の基督教信仰にたいする葛藤が感じられます。 この作品は歴史資料に基づいた伝記ではあるものの、主人公である小西行長にもまた自身を投影させた事は間違いなく、客観的な資料を手がかりに小西行長の心情の揺らぎを推測(時には想像)していく事に重点が置かれていることから、単なる伝記の域を超えたドラマティックな小説のような味わいをもつ作品となっていると思いました。 元になった資料には、宣教師が書いたものから朝鮮出兵の際の朝鮮側の資料も含まれ、様々な人物の立場から小西行長という人物像を浮かび上がらせています。

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2023/07/30

「鉄の首枷」遠藤周作の「沈黙」へ続くマイルストーン的な話。 商人、武将、キリシタン、どれにも徹しきれず揺れ動く小西行長と激しく対立する加藤清正との対比が素晴らしい。最後の姿は父なるものキリスト教へ至る「放蕩息子の帰還」を思わせる。

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2021/07/31

 この作品は、時代小説ではなく小西行長の伝史である。秀吉の朝鮮出兵はイマイチよくわからなかったが、この本を読むとなぜ当時の武将たちが秀吉の途方もない戦争に従事したのかわかった。そして加藤清正と小西行長の葛藤がリアルに描かれている。限りなく実際の当時の武将の心情を巧みに描いています...

 この作品は、時代小説ではなく小西行長の伝史である。秀吉の朝鮮出兵はイマイチよくわからなかったが、この本を読むとなぜ当時の武将たちが秀吉の途方もない戦争に従事したのかわかった。そして加藤清正と小西行長の葛藤がリアルに描かれている。限りなく実際の当時の武将の心情を巧みに描いています。 明智光秀の心境を描いた「叛逆」も読みたくなりました。

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2021/05/30

こんなに名前は知られている人物なのに記録があまり残ってないってそういうこともあるんですか。というよりその情報統制ぶりと申しますか、弾圧の凄さを物語ってます。 この人物もそれほど神に帰依した訳ではなさそうなので、余計にその俗っぽさが表出していて、その野心の行く末が物悲しい。結構面白...

こんなに名前は知られている人物なのに記録があまり残ってないってそういうこともあるんですか。というよりその情報統制ぶりと申しますか、弾圧の凄さを物語ってます。 この人物もそれほど神に帰依した訳ではなさそうなので、余計にその俗っぽさが表出していて、その野心の行く末が物悲しい。結構面白かったです。

Posted byブクログ