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「鬼畜」の家 の商品レビュー

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59件のお客様レビュー

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2017/06/10

人間が壊れている、と思った。清潔感とかケジメとか、人が快適に生きることを望む、そのために努力することが崩れていくとこうなっていくのかと。でもどこか他人事ではないという恐怖もある。

Posted byブクログ

2017/05/01
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

世間を騒がせ震撼させた子殺し三件を詳しく取材した一冊。 まずは胸くそ悪い。色々事情はあるだろうし本人なりに一生懸命だったのもわからなくはないけど胸くそ悪い。子供が子供作るな。バカは子供作るな。貧乏人は子供作るな。あとクズは子供作るな。つか死ね。 色々あるだろうけど、やっぱり親の教育はとても大事で、特になんだかんだで母親の影響は極めて大きいことを改めて痛感した。 後はね、結局運なんですよ、残念ながら。我々は生まれる時代も場所も選べないからね。でもそれだけに、まともな親の元に生まれ育った自分の境遇には感謝しなきゃいけないなぁと。 それと同時に、親に普通に愛し育ててもらった事を改めて心から感謝するし、今子供たちを普通に愛し育てていられる自分はとても仕合せなのだなぁと痛感する。 子育てはツライこととか面倒くさいこととかたくさんあるけど、そんなときはこの本の事を、この本の中に出てきた子供たちの事を、その子供たちがされてしまった事を思い出してみよう。その分という言い方はおこがましいかもしれないけれど、自分の子供を精一杯愛してあげようとか思える。 あと親が子供のことを愛するのは本能だ、とかってやっぱり嘘なんだなぁと改めて思った。子供が生まれたらやっぱり可愛いよ〜本能ってやつだよねぇとかそんなこたぁねぇよと。それは脈々と受け継がれてきた先祖からの愛なんですよと。本能論とか子育てにはかんけーねぇと改めて痛感した次第です。 あとはまぁ教育大事だよねぇ… それと、不幸にも亡くなってしまった子供たちには心から冥福を祈る。

Posted byブクログ

2017/04/28

3つの事件に関する記載、これらが全て現実に有った事とは思えない程の内容。 ここに書かれた「モンスター」のような人間が、世間にはまだまだ沢山居るのかと思うと、胸の奥がどうしようもなく締め付けられます。

Posted byブクログ

2017/04/26

「厚木市幼児餓死白骨化事件」「下田市嬰児連続殺害事件」「足立区ウザキ用ケージ監禁虐待死事件」。 3件ともテレビで大きく報じられ、衝撃を受けた事件でした。どうしてこんな事になってしまったのだろう、なんという身勝手な親なのだろう、と当時思ったものでしたが、この本を読んで親個人の資質の...

「厚木市幼児餓死白骨化事件」「下田市嬰児連続殺害事件」「足立区ウザキ用ケージ監禁虐待死事件」。 3件ともテレビで大きく報じられ、衝撃を受けた事件でした。どうしてこんな事になってしまったのだろう、なんという身勝手な親なのだろう、と当時思ったものでしたが、この本を読んで親個人の資質の問題と切り捨てられる問題ではないような気がしました。子どもは親を選べないけれど、親も望んで産む子ばかりではない、ということも悲劇がなくならない一因かもしれません。望んで産んだ子だったのに、育児に疲れて虐待してしまう、ということも有り得ることで、保護されなければ生きていけない幼い子は為す術がありません。胸が締めつけられる思いです…。  3件とも親に罪の意識があまりないように思え、亡くなってしまった子があまりに切ないです。彼らが生きた短い生涯に幸せを感じる時間はあったのでしょうか。虐待した親自身も家庭には恵まれず、育児の仕方を知らなかったのかもしれませんが、だからといって許されることではないです。  親にも免許制度があって免許を取得しなくては親になれない、子どもをつくれないということになれば、少しは悲劇が減るかしら、と思ってしまいました。

Posted byブクログ

2017/03/27

親の因果が子に報い、という事なのでしょうか。世の中には高いお金を払って不妊治療をする人達がいるというのに、この人たちの畜生腹ぶりにはむしろ驚嘆を禁じ得ない。石井光太の著作の中ではあまり熱を感じない作品でした。

Posted byブクログ

2017/03/12

ボクは以前から暴力は遺伝するのだと思ってきました。息子の同級生が親に叩かれているとか、親からの荒い言動を見た息子は、いつも衝撃を受けて帰ってきます。 ボクは子供に手をあげたことは一度もありません。それはボク自身が親に手をあげられたことがないため、子供を叩くという発想がないのだと...

ボクは以前から暴力は遺伝するのだと思ってきました。息子の同級生が親に叩かれているとか、親からの荒い言動を見た息子は、いつも衝撃を受けて帰ってきます。 ボクは子供に手をあげたことは一度もありません。それはボク自身が親に手をあげられたことがないため、子供を叩くという発想がないのだと思います。 それは、両親がそれぞれその両親から手をあげられなかったことに繋がるのだと思います。 逆に荒れた家庭環境で育てば、自分の子供たちにも、ついついそうしてしまうのだと思いました。 自分が嫌で仕方なかった家庭環境のはずなのに、何故かそうしてしまうという心理には、どん底を知っているから、言うことを聞かない子供に対しての対応に暴力という選択しも自然と入ってくるのだと思いました。

Posted byブクログ

2017/03/05

これ読む意味あんのかって、胸糞でもなく、悲惨でもなく、あーあ、て感じ。 次は自分かも、さして遠くない話に、自ら距離を置きたいのかもしれない。

Posted byブクログ

2017/02/20

子供が死んでしまうような虐待が発生した鬼畜の家についての本。 わが子を殺す親の鬼畜さ異常さだけでなく、どうしてこのような親になってしまったのかを著者が取材を通して掘り下げる。虐待の連鎖は恐ろしいと感じた。どうしたらこれを断ち切ることができるのか。行政の助けも必要だし、周りの目も必...

子供が死んでしまうような虐待が発生した鬼畜の家についての本。 わが子を殺す親の鬼畜さ異常さだけでなく、どうしてこのような親になってしまったのかを著者が取材を通して掘り下げる。虐待の連鎖は恐ろしいと感じた。どうしたらこれを断ち切ることができるのか。行政の助けも必要だし、周りの目も必要。 子育てに自信がない人への親になるための学校ができればいいのにと思う。

Posted byブクログ

2017/02/02

重い重いノンフィクションだった。 いつもながら、著者の取材力に感心する。 テレビ、新聞などで事件を知る時、信じられない親だな、鬼畜だなと思う。しかし、深く考えることなく過ごしていると、また同じような事件が起こる。 「鬼畜」であることは確かにしても、その親たちの生育環境はひどすぎる...

重い重いノンフィクションだった。 いつもながら、著者の取材力に感心する。 テレビ、新聞などで事件を知る時、信じられない親だな、鬼畜だなと思う。しかし、深く考えることなく過ごしていると、また同じような事件が起こる。 「鬼畜」であることは確かにしても、その親たちの生育環境はひどすぎる。6人の父母たちすべてが想像を絶する育ち方をしている。罪は罪だが、これを読んで、誰がまともに彼らを責めることができるか。 このような事件をなくすためには、その人たちを罰すると言うより、この世に生まれて来た子供すべてが、親か親の代わりの誰かに愛を注がれ、手間をかけられ育てるような社会にするしかない。 やりきれない、暗い気持ちで読み終えるのかと思っていたら、最後に、事情がある女性の出産を助け、養子に出すNPO法人のことが紹介されていた。 このような活動をする方がいてくれるというのは希望だ。しかし、誰でもができるわけではなく、では自分に何ができるかと考えてみる。

Posted byブクログ

2017/01/30

考えてみたら「親になる訓練」なんて、自分の経験しかないなかで、虐待をする親たちの「私なりに」という発言に対して、どう否定したらいいものだろうか。 やはり子供のことを考え、最適な支援を行うのがいいのだろうが、言うは易し、といったところでしょう。 「愛してる」「育ててる」という言...

考えてみたら「親になる訓練」なんて、自分の経験しかないなかで、虐待をする親たちの「私なりに」という発言に対して、どう否定したらいいものだろうか。 やはり子供のことを考え、最適な支援を行うのがいいのだろうが、言うは易し、といったところでしょう。 「愛してる」「育ててる」という言葉が人によって異なる、というのは重い。

Posted byブクログ