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柳屋商店開店中 の商品レビュー

3.2

21件のお客様レビュー

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2017/06/25

ショートショートあり、短編あり、エッセイあり、あとがきあり。妙にごちゃまぜ感のある一冊。これはいったい何なの? って思ったら。……この本ができるにはそんな経緯が(笑)。 没原稿も入っているようですが。いやいやそれでも面白いですよ。「ジョーカーゲーム」シリーズの小品もあるし、ファン...

ショートショートあり、短編あり、エッセイあり、あとがきあり。妙にごちゃまぜ感のある一冊。これはいったい何なの? って思ったら。……この本ができるにはそんな経緯が(笑)。 没原稿も入っているようですが。いやいやそれでも面白いですよ。「ジョーカーゲーム」シリーズの小品もあるし、ファンには必読。そして各作品のあとがきなんて読んだ日には、本編もまた読み返したくなってしまいます。 お気に入りは「蚕食」。いや、これはやはりこのタイトルのほうが断然良いのではないでしょうか。ラストまで読んで、そこで初めて意味を知るこのタイトル。とんでもなくぞくりとさせられます。

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2017/05/27

柳さんがどんな本に感銘を受け想像を膨らませていったのか、子供の頃から人と視点が違ったんだな、というのがよくわかりました。 名作と言われるお話も柳さん流の違う展開にしても面白いって…走れメロスは真相はこっちなのでは?と思ってしまいました。

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2017/01/23
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図書館より。 エッセイのみ読了。 面白い人だな~。でも、作家さんって基本面白い人なんだと思う(いい意味で)。

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2016/12/18

柳広司はジョーカーゲームシリーズでしか知らなかったが、こんな面白い一面を持っているとは。 楽しい発見だった。

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2016/11/22
  • ネタバレ

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「走れメロス」がめっちゃおもしろかった。 こーゆーの好きやわあ。 「バスカヴィルの犬」は笑った。 この二つにより星四つにしてみたが、 うーんどうもな、というのも多々。 「竹取物語」はボツになったのもしかり。 いきなり落語調で落とされてもなあ。 それで、どうなる?と期待して読んでた分、少々梯子を外された感あり。 あとがきやら作品紹介やら、なんとかかき集めて一冊にしました、という感じ。 柳さんは好きなのでおもしろく読んだが、 ファンでない人にはなんじゃこれな一冊かも。 少々破妖の無理やり一冊と同じ匂いがしないでもない。

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2016/10/19
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

小休止的な、肩残らない短編集とエッセイ集?でいいのかな? アマデウス観てみたいです! シートン動物記、私もハマったっけなあ・・・

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2016/10/15

没原稿を含む掌編小説、エッセイなど、もろもろのごった煮集。ファンにはたまらない一冊だ。太宰の「走れメロス」のパロディーが出色。パロディーといっても決しておふざけではない。柳ならではの切り口で人間の信実を突いている。王城への帰路、途中どんな災厄に見舞われるかもしれないのにそれを全然...

没原稿を含む掌編小説、エッセイなど、もろもろのごった煮集。ファンにはたまらない一冊だ。太宰の「走れメロス」のパロディーが出色。パロディーといっても決しておふざけではない。柳ならではの切り口で人間の信実を突いている。王城への帰路、途中どんな災厄に見舞われるかもしれないのにそれを全然想定していなかった。約束を守るためには、人が己の言葉を信じてもらうためには、ただ全力を尽くせばよいというものではない。未来という曖昧な時間に対して、およそ考えつく限りの、ありとあらゆる想像力を働かせ、準備を怠らず、それでもなお、時には多くの犠牲を支払わなければならぬもの。無二の親友といえど、命というものは軽々しく賭けるものではない。信実とは、安っぽい感傷のことではないということ。信実というものに対する強烈なアイロニーを感じた。人は己に課せられた為すべき事に傾注しなければならないのだ。

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2016/10/12

 短編とエッセイからなる作品集。 いままで、ジョーカーゲームシリーズしか読んだことがなかったので、硬質な文章を書かれる方だと思っていたのだが、意外文体のバリエーションが多く、他の本も読んでみたくなる。

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2016/10/17

 『ジョーカー・ゲーム』シリーズで知られる柳広司さんだが、エンタメ色が濃い作品はむしろ異例であり、とっつきにくいテーマを扱った作品が多い。僕自身、色々読んでみたが、楽しめた作品ばかりではなかった。  本作は、そんな柳さんの初のエッセイ集…となるはずだったが、エッセイだけでまとめ...

 『ジョーカー・ゲーム』シリーズで知られる柳広司さんだが、エンタメ色が濃い作品はむしろ異例であり、とっつきにくいテーマを扱った作品が多い。僕自身、色々読んでみたが、楽しめた作品ばかりではなかった。  本作は、そんな柳さんの初のエッセイ集…となるはずだったが、エッセイだけでまとめるには量が少なすぎたという。そこで、単行本未収録作品や未発表作品も収録することにして、1冊分の分量を確保したのである。  まず小説部分から。「バスカヴィル家の犬(分家編)」。有名なホームズの長編に、こんな裏話が。「鼻」。芥川龍之介作の、あの「鼻」です。是非、元祖と読み比べたい。嗚呼、内供よ…。『ジョーカー・ゲーム』シリーズ番外編、「シガレット・コード」。彼らが現代に生きていたら、ネットなど絶対使わないだろう。  傑作「策士二人」。中国古典がネタだが、短い中でこの濃密な駆け引き。次も中国古典から「蚕食」。ブラックでややグロいかな…。有名な「竹取物語」もネタに。新解釈というか洒落というか…。「走れメロス」。太宰治作の、あの「走れメロス」です。感動の元祖が台無しではないか…。  野球がテーマなのが意外な、「すーぱー・すたじあむ」。同じような挫折が、星の数ほどあるのだろうな。ファンタジーだそうです、「月光伝」。長編化できそうなネタではあるが、この長さでよかった気もする。  小説と並録したのは大正解だろう。小説作品は好編揃い。そしてエッセイだが…失礼ながら、エッセイの方が小説のおまけだろう。とはいえ、勝手に気難しそうな印象を持っていた柳さんの、お茶目な一面が垣間見えるのは興味深い。  文章としては小説ほど面白くなくても、柳広司という作家のパーソナリティが、このようにして形成されてきたのかと、納得できた。何より、超読書家である。アカデミックな作風の土台は、こうして築かれた。  柳広司さんは、もっと売れてほしい作家の1人だが、ご本人が書きたい作品を、これからも書いてほしい。本作を刊行した原書房にも、感謝したい。

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2016/09/07

【収録作品】バスカヴィルの犬 分家編/鼻/シガレット・コード/策士二人/蚕食/竹取物語/走れメロス/すーぱー・すたじあむ/月光伝/自作紹介/おすすめ/あとがき/こんなことも/柳広司を創った「13」  *単行本未収録作品とエッセイ。没原稿もあり、没には没の理由があるのだと納得できる...

【収録作品】バスカヴィルの犬 分家編/鼻/シガレット・コード/策士二人/蚕食/竹取物語/走れメロス/すーぱー・すたじあむ/月光伝/自作紹介/おすすめ/あとがき/こんなことも/柳広司を創った「13」  *単行本未収録作品とエッセイ。没原稿もあり、没には没の理由があるのだと納得できる。単行本未収録作品のほうは初めに執筆背景のようなものが書かれていて面白い。

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