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雨のなまえ の商品レビュー

3.5

41件のお客様レビュー

  1. 5つ

    4

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  3. 3つ

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2022/11/16

まるで誰かの実体験を読んでいるかのような生々しさと人間の欲が表れている作品ばかりでした。 外野から見ると、その判断はどうなの?と簡単に言えてしまう一方で、仮に自分が当事者だったら…と考えさせられる描写がすごいなと。 因果応報だと言うほど行いが悪いわけでもない主人公たちに待っている...

まるで誰かの実体験を読んでいるかのような生々しさと人間の欲が表れている作品ばかりでした。 外野から見ると、その判断はどうなの?と簡単に言えてしまう一方で、仮に自分が当事者だったら…と考えさせられる描写がすごいなと。 因果応報だと言うほど行いが悪いわけでもない主人公たちに待っている結末が救いようのないもので、こちらまで苦しくなってくる。現実から目を背け、何かに依存するといい結末は迎えられないのかなぁ。

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2022/11/15

終始恐ろしかった。 登場人物がグロテスク。 あまりにも他人に期待しながら生きていて、もはや恐怖を感じる。 世の中のみなさんはこんな感情を携えて生きているのか? しかしこんな気持ちにさせるほどの描写力がある作者のチカラは凄い。この本を読み返すことはないだろうけど他の作品も読んでみた...

終始恐ろしかった。 登場人物がグロテスク。 あまりにも他人に期待しながら生きていて、もはや恐怖を感じる。 世の中のみなさんはこんな感情を携えて生きているのか? しかしこんな気持ちにさせるほどの描写力がある作者のチカラは凄い。この本を読み返すことはないだろうけど他の作品も読んでみたくなった。

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2022/11/15

どこにでもいそうな普通の人たちの、でもどこかしら歪んだ感情や欲望を淡々と描き出した短編集。 なぜそこでそんなことをしてしまうのか、そんなことを言ってしまうのか。 自分でもわからないけれどそうしてしまうことってあるよな、と思った。

Posted byブクログ

2022/10/27

雨のなまえ。と言うタイトル通り悲しいお話の短編集。最後のお話は少し温かいお話でよかった。他のお話は悲しいしどろどろしているけれどリアルで本当に起こっていそうな物語だった。続きをもう少し読みたくなった。

Posted byブクログ

2022/09/17

胸糞悪い。良い家庭環境とは言わないものの、素敵な人たちに囲まれて育った身としては悲しいお話ばかりだった。でもこの日本のどこかでは誰かがこんな気持ち、こんな経験をしているのだと考えると、誰とも分かり合えることなんか無いなと思う

Posted byブクログ

2022/08/25

奥行きのある描写がは流石です。 いろいろな人生・生き方を感じました…が、 さらに最後のあとがきがまたすばらしい。 「人生の幸福なイベントのさなかに存在として根源的な不安と恐怖が紛れ込み、・・・」(あとがきより) そうそう。 全体に通じてあるのは、人生は表向き幸福にみえても、(...

奥行きのある描写がは流石です。 いろいろな人生・生き方を感じました…が、 さらに最後のあとがきがまたすばらしい。 「人生の幸福なイベントのさなかに存在として根源的な不安と恐怖が紛れ込み、・・・」(あとがきより) そうそう。 全体に通じてあるのは、人生は表向き幸福にみえても、(ひとは言わないだけで)背景には不安や恐怖が見え隠れしている。 そして、それははたから見て修復不能かもしれない、修復するつもりがないかもしれない、等々思いつつ、私たちははらはらしながら読むわけだ。 そのどきどきがいいわけね。 凄い本かもしれない。 そんな何十年も幸せが続くわけがないよな~ そんなところはお金持ちも貧乏人も、お隣も一緒かもしれない。 お隣の芝生は青いのだろうか。

Posted byブクログ

2022/03/04

購入済み 2022.03.03.読了。 窪美澄さんが好きだ。出会えて本当によかったと思う作家さん。 今回の短編集もよかった。どれも良すぎてその先も読みたくなってしまう。短編だからその先はないんだけれど。。。 長編よみてぇー

Posted byブクログ

2021/09/04

雨、にまつわる5編の短編集。 ラストが絶望なのか解放なのか分からない終わり方をしているものが多く、胸がザワザワする。 最後の「あたたかい雨の降水家庭」はきっと救いだったけど。

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2021/07/06

面白かったです!どの物語も、日常的な内容なのに、それぞれの主人公に1点だけ欠落していることがあり、面白かったです!

Posted byブクログ

2021/06/26

雨のなまえ(光文社文庫) 著作者:窪美澄 発行者:光文社 タイムライン https://booklog.jp/timeline/users/collabo39698 生きていると、雨に打たれることがある。

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