となりのイスラム の商品レビュー
あまりにも意見がイスラムに寄りすぎてて、男性が3回出ていけと言ったら離婚になるけど、それはフリだからね〜女性差別じゃないよ〜とか、いやいやいや、、と思ってしまった。 イスラムはこう説いてるけど、その人がイスラム的に正しいかは神が決めることだから他がとやかく言えることじゃない、とか...
あまりにも意見がイスラムに寄りすぎてて、男性が3回出ていけと言ったら離婚になるけど、それはフリだからね〜女性差別じゃないよ〜とか、いやいやいや、、と思ってしまった。 イスラムはこう説いてるけど、その人がイスラム的に正しいかは神が決めることだから他がとやかく言えることじゃない、とか要するに何でもありなのでは、、??
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読了後、テレビ報道が西欧目線なんだな〜と改めて感じた。どの宗教であっても、平和に暮らしたい方々が多いわけで、でもそういう方々はメディアには出てこず、どうしたって主張が強い者が登場していまう。ハラル認証も認証機関が多数あるなんて驚き。
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イスラム教について何も知らなかったので、ハラームの話とか初めて知ることが多くて面白かった。 でも家庭でお母さんが一番強いから女性が虐げられてるわけじゃない、みたいな展開は安直すぎて男性が書いた本だなと思ってしまった。 イスラム教徒の人たちと共存するためには非イスラム教徒ばかりが理...
イスラム教について何も知らなかったので、ハラームの話とか初めて知ることが多くて面白かった。 でも家庭でお母さんが一番強いから女性が虐げられてるわけじゃない、みたいな展開は安直すぎて男性が書いた本だなと思ってしまった。 イスラム教徒の人たちと共存するためには非イスラム教徒ばかりが理解を示していかないといけないのか?とは正直思ったけど、知らないまま拒否反応を起こしても事態が好転しないこと自体はこの本を読んで納得するところではあった。
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あらすじ(HPより)仲良くやっていきましょう。 テロ、戦争を起こさないために― 大勢のイスラム教徒と共存するために―― これだけは知っておきたい。 現代イスラム地域を30年以上見つめつづけてきた研究者である著者が、いま、なぜ「こんなこと」になっているのか? を解説。「一夫多妻...
あらすじ(HPより)仲良くやっていきましょう。 テロ、戦争を起こさないために― 大勢のイスラム教徒と共存するために―― これだけは知っておきたい。 現代イスラム地域を30年以上見つめつづけてきた研究者である著者が、いま、なぜ「こんなこと」になっているのか? を解説。「一夫多妻制って?」などの日常的な話題から、「イスラム国」がなぜ生まれたか、といった世界情勢の見方や「テロを本当になくすために必要なこと」まで、抜群のわかりやすさで綴る、現代必読の一冊。 1980年代にシリアを、その後ヨーロッパでトルコ出身の移民を、それぞれ現地で研究してきました。91年からは、トルコに家をもち、イスラム世界との交流をつづけています。この本では、私が実際に見て聞いて研究した「となりのイスラム」をご紹介することで、みなさんの頭のなかにある、イスラムは怖いという思い込みを解いていこうと思います。そして、ごくふつうに仲良くしていけるんだ、あるいは、そうしていきたい、と思い、行動する人たちが増えていってほしいと思うのです。――まえがきより(https://mishimasha.com/books/9784903908786/) こういう形でイスラムを知る機会があまりに少ないよね。世界史の中で知るイスラム、なんとなく知っているイスラムの戒律、なんとなく耳に入ってくるニュース。私はパレスチナについて知る中で今回この本を手に取ったけど、寧ろイスラムについてネガティブなイメージ、先入観を持っている人にこそ読んでほしい。 なんかこう厳しいルールがあって大変というイメージを持ちがちだけど、それもやはり西洋的な物差しや立場で見ているからこそだよねと改めて思わされる。いいことも悪いことも神に委ねることでストレスが減るだろうって言うのはほんとそうだなと。あとは弱者への心掛けとか。日本含め、合理性やルールが重視されて人間性が軽視されているような制度的な問題も、イスラム的な考え方に学ぶべきところは多そうだなと思った。 西洋的な価値観とは根本から、スタートから違うことを十分に理解した上で、こちらが押し付けることをやめないことには対立もなくならないよね。 以下、引用 度が過ぎたリベラルというのも、異文化との共生を破壊する危険性をもっています。ドイツやフランスの場合、伝統的に外国人嫌いは極右の主張でしたが、いまや、ヨーロッパ各国では、ナショナリズムに寄りかかって外国人排斥を叫ぶのではなく、俺たちの文化を守る自由を認めてくれ、イスラムという宗教から離れて暮らす自由だって認めろよ、というかたちで排外主義を叫ぶようになっているのです。(p.36) 「イスラム国」の最大の問題とは、イスラム千四百年の「共存の歴史」に学ぶつもりがさらさらないということです。寛容であり、共存のために積み重ねてきたイスラムの伝統や知恵を、完全に無視してしまうことなのです。(p.204) 西欧的な進歩主義は唯一無二の正しい道だという思い込みをもたないことです。イスラム世界は、イスラムの価値観の上に立って歴史を積み重ねてきたのです。西欧の進歩主義をものさしにして、彼らイスラム教徒の人たちの価値観を「遅れた状態」と見なすことだけは、間違ってもやってはいけない。そもそも、イスラム教徒の人たちの価値観が「遅れている」と言えるのでしょうか。 その西欧こそ、今の中東・イスラム世界をずたずたに分割して線引きをし、植民地として支配したことを忘れてはいけません。英国やフランスには、今でも、彼らを啓蒙してやるために植民地にしたのは正しかったなんて言う人がいます。極端なことを言えば、こういう発想が「イスラム国」を生みだす原因のひとつだったとも言えます。(p.217)
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世界の3分の1がイスラム教徒になる時代。 ビジネスの場や私たちの生活で、ムスリムの方と接する機会が増える!その人たちに接する時にはどうしたらいい?ということを単純に想像してしまったが、その人たちはムスリムのほんの一部で、それ以上に迫害され、日々の安心でさえままならない人たちが多数...
世界の3分の1がイスラム教徒になる時代。 ビジネスの場や私たちの生活で、ムスリムの方と接する機会が増える!その人たちに接する時にはどうしたらいい?ということを単純に想像してしまったが、その人たちはムスリムのほんの一部で、それ以上に迫害され、日々の安心でさえままならない人たちが多数いる、ということを知らないといけない。 安心で安全な住環境があれば過激派テロ組織などというものは存在しない。けれどそうせざるを得ない現実を作っているのは、イスラム教徒本人ではなくて、周りの環境。 けど、その周りにもそれぞれの生活があって、信念がある。 フランスという国の知らなかった一面を知った。 イスラム教徒であることで、生きるハードルは決して低くないと感じたが、それでもイスラム教徒が増えるのはなぜ?勧誘しないから、自身が選んでイスラム教を信仰している。 知らないことがまだまだたくさん。
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良い本に出会いました。装丁がカワイイ感じなのでまったくの初心者向きかなと思われましたが、イスラム教および中東情勢にうっすら基礎知識があった方が、よりわかります。が、小難しいことはなにもなく、内藤さんがまるで一対一の講義でアツく語ってるかのように、口語的・情緒的な文章で止まらずに読...
良い本に出会いました。装丁がカワイイ感じなのでまったくの初心者向きかなと思われましたが、イスラム教および中東情勢にうっすら基礎知識があった方が、よりわかります。が、小難しいことはなにもなく、内藤さんがまるで一対一の講義でアツく語ってるかのように、口語的・情緒的な文章で止まらずに読めます。狙いどおり、「イスラムってなんかコワイ」という無意識の色眼鏡を外すことに心を砕いた一冊となっていて、素晴らしいです。ただしこの本を手に取ろうとする人はすでに「アラブ世界を自分なりに知ろう」とフラットな目線を持つ人だと思うので、本当にこの本が届いてほしい人たちに届くのは時間がかかりそう。知ることで世界はまったく変わってみえるので、自分の知的好奇心に素直になれる人がひとりでも増えることを祈るばかりです。
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中東=戦争、テロ、治安が悪い といったイメージが付き纏うが、大元は、西洋諸国の植民地主義や国益の追求に利用されてきたことが原因だと痛感する。結局、どこも場を荒らして去っていくだけ。最近になってサウジとイランの国交が正常化したが、仲介は西洋の列強国ではなく、中国だった。時代は変わっ...
中東=戦争、テロ、治安が悪い といったイメージが付き纏うが、大元は、西洋諸国の植民地主義や国益の追求に利用されてきたことが原因だと痛感する。結局、どこも場を荒らして去っていくだけ。最近になってサウジとイランの国交が正常化したが、仲介は西洋の列強国ではなく、中国だった。時代は変わってしまったと思うし、この結果が中東の歴史にどんな影響を与えるかが、気になるし、恐ろしくもある。
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日本から見ると、ヨーロッパや中東の陸続きのところで起こっている問題は見えにくいし、表層的な判断をしがち。 この本を読んで、西欧的な価値観を絶対視したものの見方の危険性を知ったし、市井のイスラム教徒の置かれている状況、考え方を理解することがとても大事だということもよくわかった。
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非ムスリムの視点から、実際に触れ合った"となりのイスラム"を親密に書いていて、神と共にある自由という考え方に気づかせてくれた。 フランスの移民問題やヴェールについて学んでいた時期があるけれど、ハラール食や祈りの場所など、その捉え方の柔軟性は初めて知ることがで...
非ムスリムの視点から、実際に触れ合った"となりのイスラム"を親密に書いていて、神と共にある自由という考え方に気づかせてくれた。 フランスの移民問題やヴェールについて学んでいた時期があるけれど、ハラール食や祈りの場所など、その捉え方の柔軟性は初めて知ることができた。 スワロウテイルは、現代の移民問題に先駆けて撮られた作品だと思っていたけれど、もしかすると80s日本の移民受け入れと経済発展への貢献に着想を得ていたのかもしれない。 イスラムは商売人の宗教であることから、平等性を大事にしていること、スレイマン=ソロモンという名前のように他宗教への敬意を持っていることは、イスラム教の優しく繊細な面を表していると感じた。 ※ドリス→イドリス(ノアの祖先)には気づかなかった また、彼らが持つ性的なことが=悪ではなく、人目に触れることを厳しく取り締まるという考えは"正しい性"の考え方だと思う。
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"世界の3人に1人がイスラム教徒になる時代"がやってくる!!日本にいると縁遠いイスラム教徒が身近になる時代は必ずやってくる。その良い予習になりました。良書です。
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