黒薔薇アリス(新装版)(2) の商品レビュー

水城せとな(著者)

2024/10/28

梓さんはよく運命を受け入れたと思う。
確かにディミトリの見る目があるのだろう。
得体のしれない相手に「なんでもする」という言葉を、
しかも何も考えず軽くではなく
覚悟を持って発言できるところが凄いと思った。

なんだか段々キャラクターも変わっていっている気がする。
体に引っ張られるところがあるのだろうか。

束の間の幸せかもしれないが、みんなで楽しそうに
暮らしている姿は愛らしい。
それだけに、どこか仄暗さが常に付き纏う描写が秀逸。