怪談のテープ起こし の商品レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
ホラー短編集。 いつもの自己責任注意書きと実体験感ある物語が絶妙に怖くてよい。 怪異?というか相手の正体がはっきりと分かるわけでも無いところはもやもやする。 解決法も何となく助かった的な感じが多くて気になる。 共通が水なのは括りが大きくて逆に気にしてなかった…笑 読んでる間、雨が降らなくて嬉しいような残念なような。 死人のテープ起こしと留守番の夜が好きだった。 割と毎回思ってたけど地名とか名前が絶妙に読みづらい。 カセットテープって今日日聞かないし見ないけど良いよね。ビデオテープとかも。
Posted by
ホラーミステリーも得意だが、やはり三津田信三はホラーの方がしっくりくる! 連作短編小説で章の合間に幕間があるのとメタ要素がより作品に引き込まれる!? 身体の芯から来る怖さですね〜。
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
筆者が人から聞いた怖い話、という設定の短編集。 「集まった四人」はアンソロジーで読んだ記憶があります。 連作短編なのかな~と読み進めましたが、各短編に繋がりは殆どなく(一応最後に解釈が提示されるけど、こじつけ感が強い)、合間に挟まれる編集者のエピソードは弱いというか蛇足な印象でした。自分が同じ目に遭ったらと想像すると怖いんだけどね… しかし、各短編は面白かったです。 最初の「死人のテープ起こし」が、この本のタイトルから期待していた内容だったのでワクワクしました。これが1番怖いと思う。
Posted by
ホラーはミステリと違って解決はないんだよね。すっきりしないのがホラー。やっぱり私はホラー寄りだな。 それにしても自殺直前の人が吹き込んだテープなんて他人が手に入れることができるか?遺書でさえ難しいだろうに。
Posted by
全体的にあまり怖くはない。実体験風に書かれているので結末もあまりはっきりしない。 最初の自殺者のテープ起こしの下りが一番よかったように思う。
Posted by
現実に起こりそうなホラーが多めでした。じんわりとした感じの怖さがありますが、怖すぎて読めないというほどではなさそう。お風呂で思い出すと辛いかもしれない
Posted by
三津田さんのこういうホラーは、本当に自分にも何か障りみたいなのが起こるんじゃないかという気になる。 どの短編も面白かったけど「死人のテープ起こし」と「黄雨女」みたいなのが好みかな。
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
とても怖かったです。 オチまで怖かった。 死人のテープ起こしはぞっとした。人の死の間際に話すこと、すごく近くに何か存在するかのような世界観だった。 全編を通じで水がからむ。雨が降るシーンも多い。 読み終わった後仕事にでたのだが、天気予報に反して雨だった… 「何よりもショックだったのは、亡くなった方には大変失礼な言い方になるが、遺体が「もの」にしか映らなかったことだ」 すごく実感として伝わってくる表現。 ホスピスの起源は旅籠を兼ねた教会で、病気になって旅を続けられなくなった人を看護したことがはじまり。無私の精神で看護にあたる聖職者に対してホスピタリティという言葉がうまれ、ホスピタルの言葉ができたという。
Posted by
短編の組み合わせではあるが、まるで作者の体験談であるかのような構成で面白い。テープ起こしの内容が臨場感があってとても怖い。
Posted by
「これを読んだら奇妙な出来事が起きる」的な話が好きな人にオススメの一冊。短編集で読みやすい。どの話もぞわぞわさせてくれる。個人的には「死人のテープ起こし」「集まった四人」が特に面白かった。
Posted by