ペーパーボーイ の商品レビュー
ㆍ色々考えさせられる一冊。 ㆍまず一言。 ㆍ両親、マームに子供を任せきりすぎじゃない?そのためのメイドだと言われたらそれまでだけど、産んだ意味とはってなる。そういう文化なのかな? ㆍあーるてぃーはどういうことだったんだろう?謎が残る。読者自身が考える必要があると思う。
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大切にしたいフレーズが散りばめられた、じーんとする本。スピロさんのような大人になりたい。 句点のない文章なんて大変だったと思うけれど、名訳です… 〈スピロさんの言葉〉 (なぜぼくはふつうにしゃべれないのかときくヴィンスに)「なぜ六年生全員がきみのように強くてまっすぐな球を投げるこ...
大切にしたいフレーズが散りばめられた、じーんとする本。スピロさんのような大人になりたい。 句点のない文章なんて大変だったと思うけれど、名訳です… 〈スピロさんの言葉〉 (なぜぼくはふつうにしゃべれないのかときくヴィンスに)「なぜ六年生全員がきみのように強くてまっすぐな球を投げることができないのだろうか?」
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吃音の少年が友だちの代わりに1ヶ月新聞配達をすることになった。 そこで出会った人々との交流が彼に与えた影響とは。 次巻のコピーボーイも読みたくなりました。 まだまだ黒人差別がある時代が舞台です。
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「勇敢なる旅人へ(中略) その日まで、きみはその類まれなる声をあげ詩作にはげむかたわら魂の四分割の意味を理解するよう努めたまえ。」 舞台は1959年、アメリカ・メンフィス。 主人公のぼくは自分の名前が嫌いだ。 ぼくには吃音があり、蛇の呼吸で落ち着いてゆっくりしゃべらないとども...
「勇敢なる旅人へ(中略) その日まで、きみはその類まれなる声をあげ詩作にはげむかたわら魂の四分割の意味を理解するよう努めたまえ。」 舞台は1959年、アメリカ・メンフィス。 主人公のぼくは自分の名前が嫌いだ。 ぼくには吃音があり、蛇の呼吸で落ち着いてゆっくりしゃべらないとどもってしまう。 pやbなど、発音しづらくどもりやすい文字がいくつかあるが、ぼくの名前は姓名ともに頭文字がその発音しにくいアルファベットからはじまる。だから嫌い。 ぼくには吃音があるから、知的障害ではないかと馬鹿にされないために、ぼくの母は、ぼくの頭の優秀さを学校に認めてもらい飛び級させた。そうすれば知恵遅れの子だと思われずに済むから。 さて、そんなぼくが唯一仲良くしてるアートことラットと野球をしている時、アートの顔面に豪速球をぶつけてしまう。 そのお詫びにラットがおじいちゃんの農場に遊びに行っている七月の間、ぼくはラットの代わりにペーパーボーイ…郵便配達員をすることになった。 ペーパーボーイとしてのぼくのこの一ヶ月は、さまざまな人たちと出会う一月であり、思いもよらない事件との出会いであり、また大切な人との別離の時であり、ぼくが成長するための一月でもあった…。 冒頭に引用させていただいた文章は、とある心優しい賢人がぼくに宛てて書いた手紙のうちの抜粋。 ネタバレ防止のため肝心なところを書いてなかったりするが、私の胸にもとても響いた、私にとっても何か宿題を出されたような気がして忘れたくなかったので記させていただいた。 常にぼく視点で描かれるこの物語。 大人になったと思しきぼくが、少年時代の一夏を思い起こしながらタイプしていく… ちなみに句読点が嫌いだから入れないというぼくの主張通りに、文章には一切句読点が打たれていない(確かそうだったと思う)。 ぼくが吃音症であることから、それが元のぼくの成長が主題であると言えるが、それ以外の様々な問題や出来事について考えさせられる物語でもある。 ぼくを理解し導いてくれる使用人のマーム(ミス・ネリー)は聡明で強い心の持ち主の黒人であるのだが、当時は黒人がバスに乗っても、白人のお供でなければバスの前方の座席には座れないなど黒人差別が今よりもずっとずっと色濃い時代。本書で起こるとある事件についても、黒人間で何か問題が起きても、内内のコミュニティで解決するしかない…また事件が起こった背景についても、それら差別に関する問題があるのだろうと思われる。 マームを慕ってやまないぼくは、「どうして黒人は1人で動物園に入れないの?」などの質問を無邪気にし、マームは「それが決まりだからですよ」と簡潔に答える。マームの聡明さと賢明さから出るそれらのセリフに、胸がぐギュゥっとなる。 他にも、訳者あとがきでも言及されてなかった気がするのだが、ぼくの家はマームを雇うくらいには裕福な家だろうと思われるが、親友のラットは十三歳で常に新聞配達をしていると思われる描写があるところを見ると、貧困世帯ほどではないが、あまり裕福でないのだろうというところも伺える。(ちなみに訳者あとがきも読み応えがあるので、物語を読み終わった後ぜひ読んでほしい。) 他にも新聞配達をする先の何件かの家で、ぼくを思索の海に引き込み、成長の要素となる出会いを果たし、それらも様々な社会問題を思わせたりするのだが… 自身が吃音症であり、新聞会社で働いていたという経歴を持つ著者による自伝的な要素のあるこの小説。 それゆえか英語話者の吃音についての記述が、日本のそれと少し異なると思われ、知識としても勉強になった。 ぼくという人間が成長してゆくのを見届ける物語であるが、最後までこの物語に寄り添っていくと、不思議とこちらまで何か力が湧いてくる、ぼくと一緒に大事なことを教えてもらえたと実感できる、そんな物語でもある。 ティーンズ向けとのことだが、大人が読んでも得られるものは大きい。 本当に、読んでよかった。 長くまとまりのない感想になってしまったが、ぜひたくさんの人に読んでほしい。
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SL 2022.3.17-2022.3.20 吃音の障害を持つ少年のひと夏の成長譚。 作者の自伝的作品とのこと。 さまざまな人たちとの出会いからいろんなことを吸収して成長していく主人公。彼はまだ子どもだけど、ものごとの本質を見抜く力がある。 父親に対する彼の想いが素晴らしい。
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吃音の障害を持つ少年が、友人の夏期休暇の代わりに新聞配達を行い、さまざまな人と出会います。 少年を理解してくれるお手伝いのマーム、魅力的なワージントンさん、物知りのスピロさん、この物語には、魅力的な人物がたくさん出てきて、少年に関わってくる。 少年が困難に立ち向かい、少しずつ...
吃音の障害を持つ少年が、友人の夏期休暇の代わりに新聞配達を行い、さまざまな人と出会います。 少年を理解してくれるお手伝いのマーム、魅力的なワージントンさん、物知りのスピロさん、この物語には、魅力的な人物がたくさん出てきて、少年に関わってくる。 少年が困難に立ち向かい、少しずつ強く成長していくところが魅力的な作品。
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吃音で自分に自信がなく言いたいことが言えない少年。 そんな彼の善き理解者で住み込みの家政婦マーム。配達先で出会った人達。そして町でいつもガラクタを集めているR・T 。 人種差別の残る時代、夏休みの間友人ラットの代わりに新聞配達を始めたことで多くの人と出会い、良いことも悪いことも経...
吃音で自分に自信がなく言いたいことが言えない少年。 そんな彼の善き理解者で住み込みの家政婦マーム。配達先で出会った人達。そして町でいつもガラクタを集めているR・T 。 人種差別の残る時代、夏休みの間友人ラットの代わりに新聞配達を始めたことで多くの人と出会い、良いことも悪いことも経験します。 後半は不穏な気配にハラハラしながら読みました。ひと夏の役目を終えた彼の成長が眩しかった。 『大切なのはなにをいうかで、どう言うんじゃないんだ。』
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吃音に悩む少年の物語。主人公の母親との関係や、メイドという存在に違和感を感じていたら、舞台は1959年メンフィスだった。 どこまでも親身になって守ってくれるマーム、血が繋がらないであろう父親、そしてスピロじいさん。知の宝庫のような存在が、一夏の彼をどんどん成長させていく。 今...
吃音に悩む少年の物語。主人公の母親との関係や、メイドという存在に違和感を感じていたら、舞台は1959年メンフィスだった。 どこまでも親身になって守ってくれるマーム、血が繋がらないであろう父親、そしてスピロじいさん。知の宝庫のような存在が、一夏の彼をどんどん成長させていく。 今、日本の子どもたちに、こんな存在の大人が、側にいるだろうか…自分もそんな風になりたいと思う一冊だった。 頭の中の溢れんばかりの言葉の渦は口にするのが本当に難しい。話すのが苦手な私は自分の頭の中を語られているようだった。タイプライターで、句読点を付けるのが苦手とあって、最後まで一冊分のこの本にも句読点がないのには感嘆しかなかった。
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読み終えて、本を抱きしめてしまった。 ほんとうは主人公を抱きしめて、 君はすばらしい人だね!この夏の出来事と、君が考えたことを、私にも教えてくれてありがとう! って、お礼を伝えたい! 吃音の少年ヴィクターが、新聞配達をして過ごしたひと夏のものがたり。 1959年の、まだ人種差別...
読み終えて、本を抱きしめてしまった。 ほんとうは主人公を抱きしめて、 君はすばらしい人だね!この夏の出来事と、君が考えたことを、私にも教えてくれてありがとう! って、お礼を伝えたい! 吃音の少年ヴィクターが、新聞配達をして過ごしたひと夏のものがたり。 1959年の、まだ人種差別も色濃いメンフィスが舞台。
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吃音症の男の子のひと夏の話。 とてもよかった 人種差別の問題を子供の視点でさりげなく 紛れ込ませているため、とても自然に入ってくる マームがとても好きになった。 作者の自叙伝的作品ということで、 奥さんの半端な出方とか、別れが唐突だったりとか、 登場人物のあつかいに感傷的過ぎな...
吃音症の男の子のひと夏の話。 とてもよかった 人種差別の問題を子供の視点でさりげなく 紛れ込ませているため、とても自然に入ってくる マームがとても好きになった。 作者の自叙伝的作品ということで、 奥さんの半端な出方とか、別れが唐突だったりとか、 登場人物のあつかいに感傷的過ぎないのが リアルだった。 大きく変わったわけではないが、確実な成長を描いていてとても良かった
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