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なぜあの人は平気であなたを傷つけるのか の商品レビュー

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2019/09/20
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※このレビューにはネタバレを含みます

春日先生らしからぬタイトルの書籍ですが、どうかご安心下さい。中身はいつもの春日節でございます。 しかし、このタイトル「だけ」を見て何気なく手に取ってしまった人々の中には、「我こそは悲劇の主人公」だと得意げにアピールして憚らぬ輩も相当数居たのではないでしょうか。無論、そうした手合いを優しく慰めてやるような春日先生ではありません。 本著は、「他人から何か理不尽な仕打ちを受けて困惑している人」に向けて書かれています。そうした人々を単に慰めるのではなく、ひとまず困惑した心を整理することで、苦境を耐え忍ぶためのヒントを提供してくれます。 本著の中でも特に印象深いのは、特に精神医学の観点からパワハラやDVやイジメを眺めてみると、実は見る方向を少々変えるだけで加害者と被害者が容易に入れ替わってしまう、という件です。これは「苛められた方にも問題があった」という話ではありません。また、法的な責任の話となると別の問題です。 地球上で起きている紛争などを見ても、第三者が仲裁するのは往々にして容易なことではありません。誰がどれ程努力しようとも、事態が益々混乱していくのが世の常です。 詰まる所、この世界に蔓延する理不尽な攻撃はある種の天災のようなものであって、そうした攻撃に徒らに反撃するよりも、どうにかやり過ごしてダメージを最小限に食い止める方が現実的であろう、というのが本著の要旨と思われます。更に、最後に「どうにかやり過ごす」ためのヒントとなるエピソードも披露されています。差し詰め「こころの防災手帳」といったところでしょうか。

Posted byブクログ