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明智小五郎事件簿(Ⅲ) の商品レビュー

4.2

11件のお客様レビュー

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  2. 4つ

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2024/09/07

このグロくて不気味でなんかこうジトっとした感じ、 個人的に嫌いじゃないんだなぁと実感。 明智先生が全然出てきてくれないので、 自分の中でも犯人の見当が付きながら読み進む感じ。 先生が登場してから犯人に関してクドクド説明せず、 大事なとこだけ説明してくれてるのが良い。 先生出てく...

このグロくて不気味でなんかこうジトっとした感じ、 個人的に嫌いじゃないんだなぁと実感。 明智先生が全然出てきてくれないので、 自分の中でも犯人の見当が付きながら読み進む感じ。 先生が登場してから犯人に関してクドクド説明せず、 大事なとこだけ説明してくれてるのが良い。 先生出てくるのがすこぶる遅いけど、 その後また2段3段盛り上がって行くのも凄い。 しかしよくもまぁこんな気持ち悪い設定思いつくなぁと しみじみ思いながら読んでました。

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2024/08/10
  • ネタバレ

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乱歩節。今回のお話は割と最初の方に犯人が分かった。明智先生が登場するまでだいぶ引き伸ばしてた感はある(登場後も)。相変わらず犯人死にがち。明智先生かっこいい!

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2023/04/04
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

前半というよりも、3分の2ほど明智小五郎不在で進む作品だが、ほとんどの読者はそう読み進めぬうちに犯人の目星がつくと思う。 それから先はもはや答え合わせ、途中で真犯人が明らかにされてからは延々と真犯人の過ぎた自尊心と自己顕示欲を見せつけられるが、この得意気な顔が崩れるのだろうと思うと、その語り口の軽妙さも相まってスイスイと読み進められてしまう。 とはいえこれで解決かと思った矢先の女優富士洋子の愚かなる判断、現代に生きる我々からはあまりにも繊細で「女らしい女」であるが、何となくそこに乱歩の好みが見えるような気がしてならない……というか全編通して乱歩の描く女とはこんな風な気がするのは私の気のせいだろうか。 いずれにせよ全体的な雰囲気は江戸川乱歩がその筆名をあやかったというエドガー・ア・ランポーにひどく似ており、いわゆる謎解きを主軸とした作品ではなく、怪奇小説、いわば広義のミステリーに該当する作品であることは間違いがなく、これもまた乱歩の代表作といって差し支えないのではなかろうか。

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2022/12/06
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

蜘蛛男、割と早くから「これ博士だよな…」と思ったけれど、その後の展開が割と振り切ってた。せっかく守った女優が自分から死ににいくとは思わなかったよ…。あと最初の犠牲者、「あまり美しくない」がいつの間にか「美貌の少女」になっていてどういう…ことだってばよ…美しくなかったのは着物だったのか…???

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2022/03/24

好みの女性を好みの方法で殺害する蜘蛛男と明智小五郎との対決。と言っても、明智は後半まで不在で前半は畔柳博士&浪越警部が動く。乱歩といえばのエログロあり、驚きあり、笑いあり?で楽しかった!万城目氏の解説もとても良い。乱歩は裏切らないなぁ。 そして今作の平山氏の年代記がとても良い。...

好みの女性を好みの方法で殺害する蜘蛛男と明智小五郎との対決。と言っても、明智は後半まで不在で前半は畔柳博士&浪越警部が動く。乱歩といえばのエログロあり、驚きあり、笑いあり?で楽しかった!万城目氏の解説もとても良い。乱歩は裏切らないなぁ。 そして今作の平山氏の年代記がとても良い。痒いとこに手が届いている感じ最高。パノラマ館の話とか知らなかったのでとても興味深く読んだ。こういう時代背景の説明が添付されるとほんまにありがたいなぁ。 引き続き楽しく読んでいきたい。

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2021/08/14

レビューを書くのが読み終わりから時間があいてしまい正確に残せてないかもしれない。 江戸川乱歩独特の気持ち悪さで人が殺され、話が進められていた。 物語のオチになると思ってた段階がまだ中間地点でそこから先もドキドキしながら読んだ。 トリックや犯人はネタバラシされると驚きではあったが、...

レビューを書くのが読み終わりから時間があいてしまい正確に残せてないかもしれない。 江戸川乱歩独特の気持ち悪さで人が殺され、話が進められていた。 物語のオチになると思ってた段階がまだ中間地点でそこから先もドキドキしながら読んだ。 トリックや犯人はネタバラシされると驚きではあったが、言われてみれば確かになというように感じた。 ミステリーをよく読む人は犯人の推定くらいはできるかもしれない。

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2021/01/09

なんだろう。。ほんと好き(笑 その時代へタイムスリップし、目の前で繰り広げられてるかのような没入感と臨場感。 トリックが不完全だろうが、明智小五郎がヘマしようが、こんなに面白いと感じられる小説を書けることがすごい。記憶に残り続ける面白さ。

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2020/05/15

万城目学さんの解説が全てを語ってくれています。 流れるような文章で、ページをめくる手が止まりません。 トリックも犯人も直ぐに分かるし、DNA鑑定など無い 時代でも、このトリックはダメだなと思ってしまいますが ともかく、淫靡で残虐な恐ろしいムードが素晴らしい。

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2019/03/11

乱歩はポプラ社の「少年探偵シリーズ」を小学生の時分に随分と読みましたので、多くはそれらの原作である大人向けの通俗物は実はほとんど読んでいませんでした。 『蜘蛛男』も初めて読みましたが…この、穴だらけ、先が読めてしまいまくりのストーリーも、乱歩独特の語り口と相まって「味わい」となっ...

乱歩はポプラ社の「少年探偵シリーズ」を小学生の時分に随分と読みましたので、多くはそれらの原作である大人向けの通俗物は実はほとんど読んでいませんでした。 『蜘蛛男』も初めて読みましたが…この、穴だらけ、先が読めてしまいまくりのストーリーも、乱歩独特の語り口と相まって「味わい」となっているところが…今更ながら…魅力な訳で。楽しいですね。

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2016/08/16

事件解決に向けた論理的な推論を楽しむ要素がほとんどなく、ジャンル分けすると異常性格者による犯罪の経緯とその終結までを楽しむホラー小説に近い範疇に含まれると思う。 残酷で猟奇的な雰囲気は漂うが、スプラッターな描写はなく、ナレーション的な説明が多いのは若年層の読者を意識しているから...

事件解決に向けた論理的な推論を楽しむ要素がほとんどなく、ジャンル分けすると異常性格者による犯罪の経緯とその終結までを楽しむホラー小説に近い範疇に含まれると思う。 残酷で猟奇的な雰囲気は漂うが、スプラッターな描写はなく、ナレーション的な説明が多いのは若年層の読者を意識しているからか? ツッコミどころも多いが、テンポよく展開を楽しめる。 巻末の年代記が一番面白い。

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