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行方 の商品レビュー

3.6

20件のお客様レビュー

  1. 5つ

    2

  2. 4つ

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  3. 3つ

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2024/01/11

3歳の娘が行方不明になり家族の焦燥や自分を責める母親の描写が辛い。子供を勝手に連れ去る身勝手さが何とも腹立たしい。20数年の歳月が経った後半からは、だいたい想像どおりに展開していくのだけれど、いなくなった娘が見つかっても、幸せに暮らしているのならと名乗らずにいる母や兄の気持ちがと...

3歳の娘が行方不明になり家族の焦燥や自分を責める母親の描写が辛い。子供を勝手に連れ去る身勝手さが何とも腹立たしい。20数年の歳月が経った後半からは、だいたい想像どおりに展開していくのだけれど、いなくなった娘が見つかっても、幸せに暮らしているのならと名乗らずにいる母や兄の気持ちがとても切なかった。終わりは良かった。良かった良かった。父の認知症の描写は心を打ちました。どんな理由があっても子供を攫うなんて酷すぎる。失った年月は戻らない。

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2021/12/13
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八日目の蝉的な切ない話でした。 先が気になりノンストップで読んでしまいました。 とてもうまくできていたと思います。 せめて、どこかで幸せに生きていて欲しいと願うのが親心というもの。 なのでいい結末だったと思う。

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2024/09/04

犯人を匂わせて惑わせる手法のようで、自分の子供を行方不明にさせてしまった親の葛藤とその後の強い愛を描いていた。 いつもの春口作品のような最後にあっ!となる驚きはなく大体想像通りの展開だったけどすらすらと気持ちよく読めた。 不幸になる人がいなかったのが良かったな。

Posted byブクログ

2019/12/10
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

よくある誘拐の話。結末が明るいもので安心した。失われた家族側に気持ちが入り、朱里のクズっぷりにイライラさせられる…。

Posted byブクログ

2019/04/29
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

「八日目の蝉」に似てると思った。 どんな理由があっても、愛して育てようとも、誠司のしたことは許されない。父和彦が、孫の希美を琴美だと思っているシーンが、この家族の失われた時間の長さを感じさせて切なかった。

Posted byブクログ

2019/02/22

2月-15。3.5点。 3歳の女の子が、公園で遊んだ後行方不明に。 母親はスーパーのパート残業、友達の母親が迎えに。 身代金要求など無く、疑いは友人の母親に。 中々面白かった。

Posted byブクログ

2018/10/10

三歳の琴美が失踪し二十二年余り経った後の、ペンションの父娘や当時一緒にいた琴美の友人等、はじめは誰だかわからない人達の日常からの繋がりが謎だらけで引き込まれた。導入部は義母やママ友等嫌な人ばかりで気分がわるくなりそうだったことが嘘みたいに家族の、特に母親の有り様が温かい。最初の子...

三歳の琴美が失踪し二十二年余り経った後の、ペンションの父娘や当時一緒にいた琴美の友人等、はじめは誰だかわからない人達の日常からの繋がりが謎だらけで引き込まれた。導入部は義母やママ友等嫌な人ばかりで気分がわるくなりそうだったことが嘘みたいに家族の、特に母親の有り様が温かい。最初の子供だけが染みのよう。

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2018/08/13

 これは、読んでいて本当に辛かった。こんなことがあっていいのか。そして、心ない周囲の対応に、フィクションであることを忘れ、本気で頭にきて本を破って捨てようかと思ったくらい(笑) 3歳児の娘を持つ妙子は、スーパーでパートをしている。勤務は2時までだが、遅番のパートが度々遅刻...

 これは、読んでいて本当に辛かった。こんなことがあっていいのか。そして、心ない周囲の対応に、フィクションであることを忘れ、本気で頭にきて本を破って捨てようかと思ったくらい(笑) 3歳児の娘を持つ妙子は、スーパーでパートをしている。勤務は2時までだが、遅番のパートが度々遅刻をするので、その度に2時半まで勤務せざるを得なくなり、そんな日は幼稚園のお迎えに行くのが遅くなる。 その日もやはり、遅番のパートが遅刻して、妙子は2時半まで勤務しなければならなくなった。幼稚園に少し遅れるので、待たせておいて欲しいとお願いし、急いで幼稚園に行くと娘の琴美がいない。先生に聞くと、恋文が琴美と遊びたいとグズり、恋文の母親の朱里が連れて行ったと言う。 なぜ待たせておいてくれなかったのかの言葉を飲み込み、公園に向かうと誰もいない。一体何が起こったのか。琴美を勝手に連れて行った朱里に話を聞こうにも電話に出ない。夜中に押しかけやっと話を聞くことができるも、のらりくらりと言い訳をして話にならない。 それから22年。衝撃の展開とともに事件は一気に動き出す。  実際、自分が妙子の立場だとしたら、諦めただろうか。妙子のように強く待ち続けることができただろうか。そして、誠司はどんな思いで楓を育てたのだろう。誰も悪くない。いや、悪いか。でも、許してしまいたくなる。  いろいろな事実を考えるとモヤモヤが残るが、それでも最後は心に爽やかな風が吹く。良い本を読んだという読後感だけが残った。

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2018/10/29

3歳の娘が姿を消してしまった。 それも自分のお迎えの時間が遅れたせいで。 自分のせいかとおもうとめっちゃ後悔する。けど、遅れる連絡をしておいたのだから、何かあるなんて考えもしないだろうしね〜。 こんなときって変な偶然が重なっているんだろうね、きっと。 さらわれていたけど、別の場所...

3歳の娘が姿を消してしまった。 それも自分のお迎えの時間が遅れたせいで。 自分のせいかとおもうとめっちゃ後悔する。けど、遅れる連絡をしておいたのだから、何かあるなんて考えもしないだろうしね〜。 こんなときって変な偶然が重なっているんだろうね、きっと。 さらわれていたけど、別の場所で大切に育てられていた。それは良かった。けれども、自分の境遇が恵まれていないからといって他人の人生を捻じ曲げていいことにはならない。行動する前に、その行動で周囲がどうなるのか? と立ち止まって考えたりしないものなのだろうか。自分勝手すぎる行動にイライラする。

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2017/09/26

北朝鮮の拉致問題。 先日の国連でのトランプ氏が、発表してくれた言葉に、今なお、行方不明として、元気に過ごしているのか心配している、被害者の家族がいる。 この本は、はじめ「行方」、、、そして、初め読む作者 春口裕子氏、、、どんな展開で、、、と、思いながら、読み始めたが、、、 パ...

北朝鮮の拉致問題。 先日の国連でのトランプ氏が、発表してくれた言葉に、今なお、行方不明として、元気に過ごしているのか心配している、被害者の家族がいる。 この本は、はじめ「行方」、、、そして、初め読む作者 春口裕子氏、、、どんな展開で、、、と、思いながら、読み始めたが、、、 パートで、遅くなったお迎えの時間に間に合わなかった山口妙子は、娘を探しに公園へ。 しかし、何処にも3歳になる娘が、居ない。 行方がわからなくなる目に見ていてくれたママ友の身勝手な、言動と行動。 悲痛な思いで、探し回る。 ママ友の娘は、無事に発見されたのに、なぜ、我が子は、、、見つからないのか? 義理の母からの中傷も、近所の噂話も、悲痛な思いで、受け止めなくてはならない。 話の展開が、行方不明になりながら、その時の身勝手の母親と子供の成長した話が、導入されてきて、、、そして、浜松で、ペンションをしている父と娘の話、、、、 話の展開で、少しずつ、氷が溶けていくように、話が繋がっていく。 警察官となった兄の妹を思う心遣いも、そして、実母の妙子の娘を前にしながらも、自分が母親であることを、胸に仕舞いながら接して過ごす苦しさ。 どんなにか辛い思いをしたのだろうと思われる。 ここまで、調べて、身近なに、手を触れるぐらいに迄、接近しているのに、ぎゅうっと、わが胸に抱きしめられない葛藤を抑えるのに、、、、本の小説なのに、胸が熱くなった。 今、幼い子供用へ、布絵本を作成しているのが、、、、 布絵本キットでの作成である。 「キケン」という題で、丁度、この本のような ゾウの滑り台が、表紙になるような、布絵本セットだが、、、 たかいところ、、、と、表示を刺繍するところなのだが、、、 この本を読んで、車の車道、池への接近、台所、、、が、キケンの事を知らせるような絵本、、、、 最後の裏表紙は、母親ウサギと子ウサギが、並んで、〈手をつなごう〉と、刺繍で文字をいれる。 本当に、子供と手をつないでおかないと、、、、と、一気読みしてしまった本である。

Posted byブクログ