1,800円以上の注文で送料無料

行方 の商品レビュー

3.6

20件のお客様レビュー

  1. 5つ

    2

  2. 4つ

    7

  3. 3つ

    8

  4. 2つ

    0

  5. 1つ

    0

レビューを投稿

2017/09/21

はじめての作家さん。 行方不明の家族の思いがリアルだった。 いろんな理由?で行方不明があるだろうけど、切ないパターン。 捜査の始まりは意外と真実は見えないものなんだなぁ。

Posted byブクログ

2017/07/24

前半部分はいかにもタイトル通り「行方」という感じでよかった。 後半はなんとなーくそうなんだろうなと思った結末だった。

Posted byブクログ

2017/01/15

パートの仕事が終わらず、保育園のお迎えに間に合わなかった日。三歳の娘は忽然と姿を消した。 必死に探し続ける家族がいたましく、急に軽やかなペンションパートが始まってちょっと驚いた。もう一人の彼女の現状が辛くて辛くて。毒親。でも良い彼氏?がいてほんと良かった。後半になるにつれて不穏...

パートの仕事が終わらず、保育園のお迎えに間に合わなかった日。三歳の娘は忽然と姿を消した。 必死に探し続ける家族がいたましく、急に軽やかなペンションパートが始まってちょっと驚いた。もう一人の彼女の現状が辛くて辛くて。毒親。でも良い彼氏?がいてほんと良かった。後半になるにつれて不穏感が増し増しで緊迫感があってぐいぐい読めた。ただ展開というか、二十年以上たどり着けなかったことがあっさり繋がってしまって拍子抜け。彼女の身に起きたことはあまりにも不幸だけど、今がとても幸せそうでほんとよかったと思えた爽やかなラストだった。

Posted byブクログ

2016/11/28

3歳の娘がいなくなった。いつも遊んでいた公園から忽然と。 母である自分の責任と自分を責める妙子。 琴美はどこに行ってしまったのか。 著者の悪母を読んだばかりで、そのイメージを持って読み始めたのですが、いい意味で裏切られた感じでした。 前半の琴美がいなくなったシーン。母親の気持...

3歳の娘がいなくなった。いつも遊んでいた公園から忽然と。 母である自分の責任と自分を責める妙子。 琴美はどこに行ってしまったのか。 著者の悪母を読んだばかりで、そのイメージを持って読み始めたのですが、いい意味で裏切られた感じでした。 前半の琴美がいなくなったシーン。母親の気持ちを考えると苦しくなります。 悪い偶然が重なり、容疑者扱いまでされる妙子。辛すぎます。 後半の楓の話に移り、ある程度の予測はつきましたが、一気に読ませるストーリー運びはすごいなと思いました。 犯罪としては許されないこと。 でも、娘が幸せそうだったことで、その犯罪だけを責めなかった母の強さに感服しました。 北朝鮮の拉致事件、埼玉の中学生監禁事件など、重なるものも思い出し、失われた時間を思うと、ハッピーエンドとは行かないのではとも思いましたが、フィクションなので、この結果にほっとさせられました。 読んで良かったです。

Posted byブクログ

2017/06/05

ラストのお父さんの言葉が悲しかった。中傷を受けても、帰ってくる娘を待ってその土地に留まる家族の気持ちがやりきれない。 犯人にも同情すべき点はあったけれど、やはり家族を離れ離れにさせた罪は重い。

Posted byブクログ

2016/11/10
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

心が震えました。 この表紙とタイトルで、物語の展開はなんとなく想像できたんですが… 引き込まれました。 幼稚園のお迎えの時間に、ほんの少し遅れてしまった。 そのわずかな時間のいたずらで、消えてしまった娘。 自分を責めつづける母。 ひたすら娘の帰りを待ちわびた家族。 生きているのか、それとも────。 以下、ネタバレです。 もちろん犯人が一番悪い。 どんな理由があろうとも、決して赦されるべきではない。 犯人は逮捕され、娘は本当の家族の元へ帰る。 それが簡単にできたら何も言うことはないのに…。 でも長い、長い年月と情が、それの邪魔をする。 母が娘の髪をやさしく撫でながら、犯人に問いかける。 激することなく淡々と、本当に静かに… その答えを、犯人に寄り添うように心の中で叫ぶ娘。 この場面は圧巻でした。 涙があふれて仕方がありませんでした。 失われた年月が物語る、 憎み切れない結末のせつなさが、深く胸に残ります。

Posted byブクログ

2016/10/05

突如起こった幼児失踪事件と、その二十二年後に明らかになる真相の顛末を描いたサスペンス。正直なところを言えば、半分くらい読めば真相はある程度分かったのですが。それは問題にはならないかと。 幼児失踪に伴う家族の悲嘆、謂れのない中傷、容赦のない悪意の数々がとにかく痛々しくってたまりませ...

突如起こった幼児失踪事件と、その二十二年後に明らかになる真相の顛末を描いたサスペンス。正直なところを言えば、半分くらい読めば真相はある程度分かったのですが。それは問題にはならないかと。 幼児失踪に伴う家族の悲嘆、謂れのない中傷、容赦のない悪意の数々がとにかく痛々しくってたまりません。ほんっと春口さんはこういうの描かれるのが巧みだなあ……。そして、物語としての読み口は穏やかなもので終わったのですが。しばし考えさせられたのは。 悪意のある行動と、悪意のない罪と、どちらがより責められるべきものなのでしょう。どれほどの事情があっても許されないことというのは確かにあるけれど。それでも、心情としては複雑です。そして罪でないからと裁かれない人たちのいかに多いことか……物語自体に救いがあってよかったなあ。

Posted byブクログ

2016/09/25

2016/9/24 3歳の娘が公園で行方不明になった... 一緒にいたはずのお友達もお母さんも何も知らない... 怖すぎて一気読み。 周りの人の保身によって、真実から遠ざかっていくことも多いんだろうな。 娘を大事にしよう。

Posted byブクログ

2016/09/02
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

突然公園から消えた女の子琴美。一緒にいたはずのママ友のはっきりしない証言、あらぬ疑いをかけられた母妙子。行方不明のまま月日は過ぎ、楓という女性が登場。家族とは何か、事件を通してどう寄り添い共に歩むべきかが描かれていて、一気にに読み切ってしまった。

Posted byブクログ

2016/08/16
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

20160801リクエスト 3歳になる娘、山口琴美が、公園で行方不明になった。最後に一緒にいたというママ友の証言はハッキリしない。 浜松の湖畔でペンションを営む父子のストーリー。二つの話のつながりは、楓=琴美。 不幸が重なり、とんでもないことをしてしまう父。悲しい話。

Posted byブクログ