津軽双花 の商品レビュー
どうする家康をなぞる気持ちで読めました。大河ドラマの映像があることでこの物語も理解できるし、この物語のおかげでドラマだけでは追いつかないことが勉強になる。 学問としての歴史をベースに、こういうストーリーの歴史を読むのはめっちゃ意義ある。主人公が変わると同じ歴史に深みが出るし、著者...
どうする家康をなぞる気持ちで読めました。大河ドラマの映像があることでこの物語も理解できるし、この物語のおかげでドラマだけでは追いつかないことが勉強になる。 学問としての歴史をベースに、こういうストーリーの歴史を読むのはめっちゃ意義ある。主人公が変わると同じ歴史に深みが出るし、著者さんごとに捉え方も異なるからおもしろいなと思う。
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葉室麟の小説は登場する女性も男性も皆凛々しくて、筋が一本通って、読み終わると勇気づけられてまた頑張ろうという気持ちにさせてくれる。この本も、4編から物語から構成されていて、関連した話が時代を遡って語られ深みを増して行くというものでした。本能寺の変、大阪の陣、関ヶ原の戦い、その後と...
葉室麟の小説は登場する女性も男性も皆凛々しくて、筋が一本通って、読み終わると勇気づけられてまた頑張ろうという気持ちにさせてくれる。この本も、4編から物語から構成されていて、関連した話が時代を遡って語られ深みを増して行くというものでした。本能寺の変、大阪の陣、関ヶ原の戦い、その後と小説によっては諸説ありますが、この4編もまた納得のストーリーで読み応えがありました。それぞれの登場人物の生き様にうなづけるものがあり、面白かったです。
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関ヶ原合戦の後、ひっそりと津軽家に嫁いだ三成の三女辰姫。その三年後、当主の津軽信枚と家康の姪満天姫との縁談が決まる。 家康の姪と三成の娘との女達の闘いが始まる。
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読ませて頂きました。女性の心のひだが凄くわかり、尚且つ、抑える気持ちの苦しさが手に通る様に描かれてた。
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内容(「BOOK」データベースより) 天下分け目の戦いは決し、敗者は歴史に葬られた―。父・三成の死後、ひっそりと津軽家に嫁いだ辰姫。当主の信枚と仲睦まじい日々を送るが、三年後、家康の姪・満天姫との縁組が決まる。正室の座は取って代わられる―。辰姫の胸に浮かんだのは、「父の仇」という...
内容(「BOOK」データベースより) 天下分け目の戦いは決し、敗者は歴史に葬られた―。父・三成の死後、ひっそりと津軽家に嫁いだ辰姫。当主の信枚と仲睦まじい日々を送るが、三年後、家康の姪・満天姫との縁組が決まる。正室の座は取って代わられる―。辰姫の胸に浮かんだのは、「父の仇」という言葉だった。美姫たちの戦いはここから始まった!乱世の終焉を辿る「大坂の陣」「関ヶ原の戦い」「本能寺の変」を描いた傑作短編も同時収録。 令和2年1月3日~6日
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石田三成の娘vs徳川家康の養女。 当人同士は決して憎しみあってはおらず好敵手のようになるが、周囲が謀をめぐらした結果満天姫と前夫の息子直秀が死んでしまう。
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「関ヶ原合戦図屏風」が家康の下から津軽の旅へと。ここ津軽藩、正室を賭けて嵐に双花が揺れる。藩主津軽信枚の正室で石田三成の娘でもある「辰姫」のもとに、家康の養女「満天姫」が徳川の権力拡大の代償に側室として輿入れ。関ヶ原の火蓋が再びか?湖面の様な静謐な美しさを持つ辰姫、一方艶やかで華...
「関ヶ原合戦図屏風」が家康の下から津軽の旅へと。ここ津軽藩、正室を賭けて嵐に双花が揺れる。藩主津軽信枚の正室で石田三成の娘でもある「辰姫」のもとに、家康の養女「満天姫」が徳川の権力拡大の代償に側室として輿入れ。関ヶ原の火蓋が再びか?湖面の様な静謐な美しさを持つ辰姫、一方艶やかで華やかな美を持つ満天姫だが夫々石田、徳川の矜持を心に抱きながらも、願いは共におのれが愛し慈しみそのものために生きるという戦なき平和。負ける戦をせねばならぬ者の美あれば、勝つことの厳に耐え抜くものの見事さ、が戦はいつの世も非情で無情だ
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綺麗な崇高な思いだとは思うけれど入り込めませんでした。何だか上滑りしているようで、字面を追っている読書でした。 ただ、石田三成や茶々に関しては、面白い解釈だなぁと思いました。
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戦国末期から徳川初期の人物に新たな光を当てた中、短編集 2015年に毎日新聞に連載された中編の「津軽双花」は、津軽藩主に嫁いだ誇り高い2人の女性の心の対立と共感の話。 豊臣秀吉の正室だった高台院の養女として嫁いだ辰姫は石田三成の娘であり、伊達政宗に対する押さえとして津軽を利用し...
戦国末期から徳川初期の人物に新たな光を当てた中、短編集 2015年に毎日新聞に連載された中編の「津軽双花」は、津軽藩主に嫁いだ誇り高い2人の女性の心の対立と共感の話。 豊臣秀吉の正室だった高台院の養女として嫁いだ辰姫は石田三成の娘であり、伊達政宗に対する押さえとして津軽を利用したい徳川家康によって送り込まれた姪の満天姫と、正室の座をめぐって「女の関ヶ原」を戦う。しかし、津軽家存続の危機と再び乱世となる危機に際して協力して対処し、互いを認めあい心通わせる。人間の気高さを美しく描くのはいかにも葉室麟の面目躍如といえる。 短編の「鳳凰記」は、豊臣秀吉の死後の茶々が、実は秀吉の遺志を嗣いで朝廷を守るために豊臣を捨て石として徳川と戦ったと描く。 「孤狐記」は毛利の安国寺恵瓊の「駆虎呑狼」の策を防ぐために、石田三成は小早川の裏切りを工作しあえて関ヶ原で負ける戦を仕組んだと描く。 「鷹、翔ける」は美濃の守護代斎藤家の末裔斎藤内蔵助が美濃の守護土岐家の末裔明智光秀の家老となって、美濃を奪った織田信長への恨みから本能寺の変を起こしたと描く。
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女の闘い、には違いないのだけれど、どろどろした感じがなく、読んでいて嫌にならない。私は、辰姫様の側に付きたいかな、とは思う。 読了後、たまたま津軽地方を訪れたので、にわか知識を家族に披露(笑)。
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