思い出す事など/私の個人主義/硝子戸の中 の商品レビュー

夏目漱石(著者)

2024/01/21

「私の個人主義」のみ、読了。明治時代の知識人の代表、夏目漱石から若者への講義。
指導的立場になる人々が、個人主義や権力、金力の誤解をすることのないように、という訓戒。

2023/01/31

夏目漱石が好きな人におすすめの作品。
『思い出すこと』の２０、21章でドストエフスキーについて少しだけ書かれていた。
『思い出すこと』は、関川夏央・谷口ジローの『「坊ちゃん」の時代』の5部を読むと分かりやすいと感じた。
『硝子戸の中』は、漱石に起こった個人的な出来事が分かりやすく書かれていた。

2021/08/08

「私の個人主義」かの大文豪漱石が、終末期に学習院大学で講演会をした文字起こし。他人本位でなく自己本位の生き方の重要性を説き、義務心を持っていない自由は本当の自由ではないと語る。懊悩を赤裸々に講演してて意外だった。あと、漱石って結構謙虚。何度も読みたい。

2018/12/20

漱石の有名な大量吐血事件後に、漱石が感じた死生観などのエッセイでかなり深刻な内容かなーと思っていたら洒落がきいた漱石節の方が印象的でした。

純文学ならではの少しムツカシイ言い回しの表現ですが、「俺の悩みなんてこの広い宇宙に比べたら…( ´-` )」なんて事を綴っていたので少しクスッとできました(笑)