なぜ「教えない授業」が学力を伸ばすのか の商品レビュー
この本には、いつも感じていたことが事例をまじえながら、うまくまとめられていて、スッキリしました。 やらされている限り、本当の意味で自分の身にはつかない。自らやってみたいと思うようになると、何も苦にならないもの。息子と娘にも是非読んでほしい一冊。
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両国中学の先生の本。 教えない授業とは、問題解決・自ら学ぶことを支援・サポートするということ。 問い。Big Questions 。問いから問い。 アクティブラーニング。 教師一人の知恵・知識・技能の限界。 教室の前でなく後ろ。ファシリテーター。 共に。協働して学ぶ。 失敗させな...
両国中学の先生の本。 教えない授業とは、問題解決・自ら学ぶことを支援・サポートするということ。 問い。Big Questions 。問いから問い。 アクティブラーニング。 教師一人の知恵・知識・技能の限界。 教室の前でなく後ろ。ファシリテーター。 共に。協働して学ぶ。 失敗させない丁寧さ。ではなく、失敗させて自立を援助する。 思いは伝える。 大人が学ぶ。 最近の教育系の話や本には共通するところが多いな〜っと思う。 自立とか自ら学ぶとか。そういうほんを好んで読んでるってこともあるけど。
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教え合い、助け合いの授業が成立していることは分かる。大したものである。しかし、自分の授業を楽しむ生徒の顔写真を載せ、自分の授業を絶賛する感想文を実名入りで載せている点に疑問を感じる。たとえ本人(未成年)が了承しても、大人(教師)として避けるべきだろう。筆者に、自分の授業に対するそ...
教え合い、助け合いの授業が成立していることは分かる。大したものである。しかし、自分の授業を楽しむ生徒の顔写真を載せ、自分の授業を絶賛する感想文を実名入りで載せている点に疑問を感じる。たとえ本人(未成年)が了承しても、大人(教師)として避けるべきだろう。筆者に、自分の授業に対するその子の気持ちが将来にわたって変わらないだろうという自信がなければできない行為である。
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都立両国中学・高校で英語を教える著者による「アクティブ・ラーニング」の方法や意義、成果について、それを体験した生徒や保護者、またアクティブ・ラーニングを行う同僚の感想を交えて紹介したもの。 確かに「アクティブ・ラーニング」というより「教えない授業」と言った方が、教師にとっては...
都立両国中学・高校で英語を教える著者による「アクティブ・ラーニング」の方法や意義、成果について、それを体験した生徒や保護者、またアクティブ・ラーニングを行う同僚の感想を交えて紹介したもの。 確かに「アクティブ・ラーニング」というより「教えない授業」と言った方が、教師にとっては分かりやすい。だからと言って、教師なら絶対何かを学ばせなければいけない訳で、「教えないけれども学ばせる」仕掛けを色々考える、生徒が自分たちで学びとる場面を作る、ということが教師に求められるということがよくわかった。 「誰かのために何かをする」ことが学びのモチベーション、という話も、初めて聞く話ではないが、おれの中でキーワードとして定着した気がする。あと、ペアを次々に変えていくことの副次的な効用として、「いじめの防止」というのも分かる感じがする。「いじめの原因の一つが固定した人間関係です。席を固定した場合、授業中のやり取りは限られた人としか行われません。休み時間は好きなもの同士で集まります。噂や誤解が生まれたとき、この限られた人間関係の中で増幅し、結果的に集団のバランスが崩れ、いじめにつながっていくのです。」(p.51)というのは、いじめを考える1つのとっかかりになると思う。授業でも頻繁にいろんな人と関わる場面を、特に年度当初は意識して作る必要があると思う。あおれよりも言いえて妙なのは、「実は『教えない授業』の実践を妨げる壁は、『教える』ことが大好きで教師の道を選んだ人たちの意識かもしれません。」(p.54)という部分だった。いくら「教師側の自己満足にすぎない」(同)と言われても、やっぱり教える、伝えることが好きな人種が圧倒的なんだと思う。おれも含めて。あとは「力で押さえつける」ことについて(p.61)。「優先すべきは方針がぶれないことで生まれる信頼関係」(同)というところが最も重要で、ここに至る過程でガンと指導することはあってもいいのではないかとおれは思うのだけれど。それを「押さえつける」という表現にすると悪いことでしかないようだが、それだけ真剣に指導する、という姿勢を見せる、真剣さを感じさせるという意味では良いのではと思う。ただし、「『怒られるから~する』『怒られないから~しない』というのは、本質的な動機ではありません。むしろ自立を阻害する指導となっていまうのです。」(p.172)という部分は、最近読んだ『ルールリテラシー』という本でも述べられている通りで、共感する。ところで、その後の保護者のコメントが、考えさせられる。「アクティブ・ラーニング」を実施したら、その時の感想は「よくも悪くもすごく自由だなという印象でした。また授業や学年の教育方針も実験的に見え、私だけでなくほかの保護者の方々から不安の声が出ました」(p.176)という部分、いろいろ考えてしまう。まず1つはアクティブ・ラーニングに対する批判は同僚だけでなく、もちろん保護者からも出るのだということ、これだけ成功した学年でも、はじめは反発が出るのだということ、を考えた。あとは一教師としての嫌悪感。「ほかの保護者の方々から」という部分。往々にして自分1人で何か言うのではなく、ママ友に「そうよねえ」、「~なんじゃないかしら」みたいな「楽しい」会話をしながらネガティブにまとまる様子。自信がない、控えめ、みたいなところを演出しつつ、そしてついに「私は黙って見守っているわけにいかず、失礼を承知で先生に保護者の声をお伝えしました。それは不信感をあらわにした、たいそう手厳しい物言いだったかもしれません。」(p.177)という、不信感がクレームとなって表れてくるあたり。手に取るように分かってしまった。子離れというのは難しいということなんだろうか。 という訳で、最後は本書の趣旨とは関係ない部分のコメントになってしまったが、楽しみながら力がつく授業をする、というのは教師に必須の条件だと思うので、その点はとても参考になる。「大学入試に通用するか」という章があり、理念的な部分と、実際GTECの点数が上がったとか下位層が薄くなったとかも述べられているが、とりあえずはおれ自身が経験的に分からないと納得できない部分もあり、これからのおれの課題になる部分だった。(16/10)
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※このレビューにはネタバレを含みます
アクティブ・ラーニングについて 著者は両国高校の英語教師で、ここでは生徒たちが自主的に英語学習を進めている。 著者の言う「怒られるから〜する」ということでは子供の自立が妨げられる、という意見もごもっともなのだけど、いざ自分の子供に対する場合、これを信じて任せる、という勇気はちょっとないかも。。。
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