子育てはもう卒業します の商品レビュー
自分がいろいろと経験してきたからこそ子どものためを思っていろいろ奔走するけれど、結局子どもは自分の思うように生きていく。 一緒に暮らしていても別の人間なのだから思い通りになることなんてない。 家庭環境も人によって全然違うし、人から見れば羨ましくても、内情は辛かったりもする。 そん...
自分がいろいろと経験してきたからこそ子どものためを思っていろいろ奔走するけれど、結局子どもは自分の思うように生きていく。 一緒に暮らしていても別の人間なのだから思い通りになることなんてない。 家庭環境も人によって全然違うし、人から見れば羨ましくても、内情は辛かったりもする。 そんな中でも仲良しの友だちがいて、つかず離れずお互いの暮らしを気にかけてる。 子育ての終わり方はびっくりしたけど、面白かった。
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祖父祖母世代は子どもを縛ることの、親世代は子どもに期待をかけることの、それぞれ悪い側面を知らなかったし、我々世代にも盲目的にやってしまっているなにかがあって、次の世代に突きつけられることになるんだろう。
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毎回この著者の本は、頷きすぎて首ガクガクになる。笑笑 もうまさに。 3人の大学時代の仲間が結婚して、子ども産んで、それぞれがそれぞれの生活の色々ね。 不登校あり、学歴、就職、収入、高層マンション、子どもの発育、美容、ブス、旦那の甲斐性、浮気、お金、ブランド、見栄、羨望、ママ友、...
毎回この著者の本は、頷きすぎて首ガクガクになる。笑笑 もうまさに。 3人の大学時代の仲間が結婚して、子ども産んで、それぞれがそれぞれの生活の色々ね。 不登校あり、学歴、就職、収入、高層マンション、子どもの発育、美容、ブス、旦那の甲斐性、浮気、お金、ブランド、見栄、羨望、ママ友、地域、義母、義父、コネ入社、海外、老い、激太り、病気、などなど。笑笑 いやーわかるわ!そう!そうなのよ! って主婦ズはみーんな身に覚えがあるんじゃないかな? この10代からの歴史が、自分の子どもの年齢と重なったときに過去に戻ったり、現在だったり、子ども目線からだったりで、もう面白い。 あー子ども目線の見え方もわかるし、他人の子どもとしては冷静に見れるし、自分のことじゃなあなら客観視できるのよね。 でも、実際、じゃわたしってなると、同じよーなことしてる矛盾に気がついたりします。笑笑
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1950年代後半に生まれた女性3人とその子供たちの生き様。 時代はいったりきたりするけどわかりやすく読みやすい。 主人公3人の子供たちは私より少し年上世代なので「わかるわかる!」という内容ではないのだけど、時代が少し変わると色々なことが変わるのも面白いし、時代が変わっても変わらない事柄もあって興味深い。 女性の選択肢が少なかったこの時代に生きたからこその生きづらさがあり、その道に進むしかなかったからこその焦燥感のようなものを3人からは感じる。 何か満たされない心を持っている。 でも結局、結果論でいえばだけど、3人とも経済的に恵まれているのは羨ましいとも思う。 当たり前に専業主婦になれた(なるしかなかったのだけども)し、一馬力で子供を育てられた時代。 共働きが当たり前になり、一馬力で余裕のある生活ができる人は少数になっている今、お気楽だなぁとも思ってしまう。 でも彼女たちは大学を出て働きたかったのに、就職口もなかった、共働きするような制度も整っていなかった。 どちらが幸せとかはなくて…自分の中の幸せを見つけるしかないんだろうな。 子供はいつの間にか大きくなって、精神的にも身体的にも離れて行く。 レールを敷いてその通りに行く子もいるかもしれないけど、思いもよらない方向に行く子も。 翔太郎が小学生の頃変わった子となっていたのは、今ではADHDと診断されそうだと思った。趣味がコロコロ変わり、興味を持ったら一直線。だからこそ、勉強にそれが向いたら医者になれる。 ただ、親が望むような道にはいかない。 龍男の壊滅的な要領の悪さみたいなもの(本人は頭が悪いと言ってたけど…)も発達障害の一種なのかもしれない。境界知能とか。 天真爛漫な翔太郎よりも龍男はかなり困りごとを抱え生きづらさを感じながら生きてきていて、就職してからは特に読んでいて苦しくなった。 けど2人とも特性が悪いとかではなく、親の敷いたレールではなくても好きなこと、やりたいことを見つけて進んでいけていて素敵なことだと思った。 高学歴なのに佐官になんかなって…と言っていたけどそれもそもそも裏口入学だし、その時にもっと龍男にあった進路を選択できていればよかったのかもしれない。結果論だけど。 エピソードの中でルーシーの話だけは要らなかったのでは?と思っている…。不倫相手ならまだしもお店の女の子があんな風に電話してくるのが不可解すぎて。そして夫の開き直った態度…癌で死ぬかもしれないから妻を裏切ってもいいの? 結局違う趣味に没頭するようになったようだけど、葬りが良くなった途端不倫する感じがなんだかなぁ。気持ち悪い。それでも離婚したら今の金銭感覚ではいられないし、再構築(というか諦め?)を選ぶのはリアル。 杏里はフランスのハーフで赤ちゃんモデルから売れっ子女優に成長…見た目は沢尻エリカのような感じなのかなと想像しながら見てた。紫に似て優等生だし道を外れたりしなさそうなので全くモデルではなさそうなんだけど、あくまで見た目だけ。 夫の職業の詐称は顔出ししてしまってたらネットで少し調べればバレそうで、事務所側が迂闊だなと思った。 兄嫁はずっと杏里の活躍が疎ましかったのかなぁ。義妹がモデルになってどう思ってるんだろう?はしたない、とか思ってるんだろうか。 結局紫は家族とは疎遠なままだったけど、どんな家族でも仲良くいなきゃいけないと言うわけではないし、あそこまでされたらもう仕方なかったと思う。 人生の後半になっても3人の友情が続いていて、戦友のような感じで素敵だなと思った。 いろいろあって途中「会いづらいな」という時期があっても、ライフステージが変わるとまた会いたくなる時が来るのかも。 自分も子育ては卒業ねなんて言う日が来るんだろう。その時に今が幸せだと思えればいいな。
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前回読んだ「老後の資金がありません」が大変面白かったので、続けて垣谷美雨を読んでいる。 今回も家族小説で、自分より少し年上の女性方がお話を進めていく。就職に関する下りはほとんど同じ年代を過ごしたといってもいいだろう。それだけに、主人公たちがしっかりしているので忸怩たる思いもする。 なんせ、私らの時代「腰掛け」なんて言葉があったくらい、仕事に対する意識が薄かった。もちろん自分もそう。したがって、結婚して子供産んで、子供が少し大きくなったら働こうなんて甘い考えでいたので、それはそれはもうつらい目に遭っている。 女性三人が主な主役ではあるが、彼女らを取り巻く家族、夫、舅姑、子供、叔母さん方らも生活に絡んでくるので、そのかわし方、よい距離の取り方、絶縁などなど、どれも参考になるだろう、自分が若いころに読んでいたら。 子供のできが良くても悪くても思い通りにいかないのは、リアルでもありうること。また、少しではあるけれども、子供目線の章もあるので、子供側の気持ちもわからなくはないとうまく導入している。 多角視線の現代の家族の姿の最小公倍数なのか、最大公約数なのか。読み終わって、子育てはもう卒業しますですね。 お話自体は、子育てへの助走、始まりから真っ最中と女たちの半生といったところです。 また垣谷美雨を読もうっと♪
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子供のためにと色々やってあげるのがいいのかどうかは分からないけれど。 子供からしたらうるさいなぁってなるんじゃないかなぁ。自分は子供が今年大学受験ではあるが特に何も言ってはこなかったなぁ。 自分が受験のときも特に何も言われなかったしなぁ。
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地方から東京へ大学進学で出てきた3人 三者三様の就職、結婚、子育ての様子を 時代を行きつ戻りつしつつ、描いた小説 同じ大学で意気投合した3人の人生は その後大きく異なり、それぞれの人生を歩んでいく その時代時代で大なり小なり悩みは尽きない 社会へ、親へ、子どもへ 胸に溜まる色々な不満はたくさん! でも作者の文体のせいか、主人公たちのたくましさのせいか、意外と暗くならず面白く読めるし共感できる ラスト 50代になり子育て卒業宣言をする3人が 何だかリアルでいいなぁ~と思った 私とは少し年代が違うけれど 聞いたことはある時代の話なので 昔と今と変わったところ、変わっていないところなど 思い馳せながら読むのが面白い 1978年に4年生大学への進学で東京に出てきた3人だが、その頃は大学進学率が26%しかなく、その中でも短大ではなく四大へ進学する女子は12%しかいなかった時代 就職でも苦労している 何しろ「女子学生は自宅通学に限る」という募集要項がまかり通っていた時代だから…! 女子社員は若く、可愛く、男性に尽くすお嫁さん候補のみが入社を許可されていた 一人暮らしをしている女性は生活が荒れていたり、水商売に手を出していたり、お嫁さん候補として良くなかったのだろう 私の父もだいぶ封建的な人で 「自宅から通えるのに一人暮らしをしたいという女は頭がおかしい」というようなおかしい人 でもそういう人がまだまだ主流だった時代の女性って大変だっただろうな… 淳子が子どもを私立中学へ裏口入学させたり、明美が子どもに手に職を付けなさいと言ったり、紫が芸能人となった娘に学歴を得させようとするのも自分が就職で苦労したからなんだろう 『女友達の集まりでは、夫が医者だとか弁護士だとかエリートサラリーマンだとかをそれとなく自慢しあうこともあると聞く。しかし、私たち三人のうち誰かの夫が仮にエリートだったとしても、夫の経済力や地位を、自分の手柄のようにひけらかすことはないだろう。私たち三人がうらやむのは、エリートの妻ではなく、結婚して子供がいるのに社会で活躍している女性たちだった』 この頃、女性が自立するのは難しかったので、そういう意識を持ち続ける女性は少なく、だからこそ、三人の友情が長く続いている 『それにしても、これだけ時代の流れが速いと、子育てが難しくて当然だよね自分が育ったのとは違う環境で育っていくんだもん』 その言葉が胸に残る 私の就職は氷河期でやっぱり思うように就職できず、苦労した その分子どもたちには早いうちから将来のことを見据えて動いて欲しいと思ってしまうが… でも時代の変遷もあり、こういう考えは古くなるのかな? この話の中でも、親が心配のあまり先回りをして裏口入学で一貫校へ入れ、就職もコネで入社させた子はその後、会社でうまく行かなくなって突然辞めて引きこもるようになってしまった。 物語終盤 三人の子どもたちが集まり親のことを話しているシーンがある 『正直言って、母の勧めに従って看護師になってた方が正解だったかなって思う時もある』 『私も資格を取った方がいいってママンから今もさんざん言われてる。いつ売れなくなるかわからないってママンはいまだに言うのよ』 『親は子供が何歳になっても心配なんだね』 『俺は金がないけど幸せだよ。あの頃は不眠症だったけど、肉体労働の今は毎晩バタンキューだ。… 負け惜しみじゃなくて、ほんと今が幸せ』 自分たちの子どもの頃のビデオを観て 『このときのママンたち、確かまだ二十代よ』 『てことは、今の俺たちと変わらないんだ』 『当たり前だけど、ママンたちは生まれつき〈お母さん〉てわけじゃなかったんだね』 『十八歳から親元離れて頑張って生きてきたんだよ』 『偉いよ』 『うん、偉いね』 この子どもたちの言葉は知らず、母たちは女子会で子どもたちの話をしている 『好きなことを仕事にできるって凄くない?』 『一生の仕事にしようと思うくらい好きなことを見つけられる人って案外少ないと思う』 『だって自分なりの幸せを見つけてるってすごいことじゃない』 『どう転んでも厳しい人生なら、好きな道を行った方がいいよ』 『子供たちの未来は、もう子供たちに任せようよ。親が口出しする年でもないし』 『自由に生きられることが、いちばんの幸せだよね』 私はまだまだ子育て世代真っただ中なため、この三人のように達観できる境地に至っていない 子どもの進路にも色々とおせっかいなアドバイスをしてしまう 言わない方がいいのに…と思いつつ、どうしても行ってしまうのは母親の性なのか? いずれこのラストのように「子育て卒業!」と言える日が来るといいな~
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03月-16。3.0点。 大学同級生の女子大生三人、それぞれの結婚・出産後の奮闘を描く。 なかなか思い通りにならない育児、子供は親の思惑通りにはならないなぁ。 読みやすい。ラストは結構あっさりしている。
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世代は少し違うが様々な困難に立ち向かいながら就職結婚子育てする女性に共感するところがたくさんあった。すべての経験を糧にして生きていく3人のたくましさを見習いたい
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思春期の息子に手を焼いている私には、視線を変えることのできた。 バブル期前に4大に進学しながら、就職の壁に悩む地方出身者が、当時の社会の矛盾とこれを乗り越えようとし、結局壁にぶつかる自分の姿と重なった。 コミカルな登場人物、登場人物と場面が次々に変わりながら、話が進んでいくおも...
思春期の息子に手を焼いている私には、視線を変えることのできた。 バブル期前に4大に進学しながら、就職の壁に悩む地方出身者が、当時の社会の矛盾とこれを乗り越えようとし、結局壁にぶつかる自分の姿と重なった。 コミカルな登場人物、登場人物と場面が次々に変わりながら、話が進んでいくおもしろさと、一気に読ませてくれた。
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