武器輸出と日本企業 の商品レビュー
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※このレビューにはネタバレを含みます
デュアルユースと新・武器輸出三原則 デュアルユース(民生用にも軍事用にも両用)。 今触っているスマホ自体もITの進化したものであり、Googleのアプリを入れてますし早く言えば軍事から民生に移ってきたと言えるでしょう。 逆に民生から軍事にも。これが伸びる一方で、かつ新しい武器輸出三原則により、とてつもなく民間企業に広がっていることを想うと、自分たちも人殺しに加担してしまっているいるのでは、と人間としての葛藤に悩まされます。 日本の軍需産業といえば、決まった企業だけだと思っていましたが、ベトナム戦争の時点でSONYのビデオが高性能で、北ベトナムに爆弾を落とす際に使われていたことも。かなり昔からデュアルユースが行われていたと。 2014年、安倍政権による防衛装備移転三原則 ①国連安全保障理事会の決議に違反する国や紛争当事国には輸出しない ②輸出を認める場合を限定し、厳格審査する ③輸出は目的外使用や第三国移転について適正管理が確保される場合に限る 最終章の最後にも触れていますが、やはりイスラエル。同盟国であっても米国の武器情報はブラックボックスの塊であり、削減をしているから日本に売りつけるのみ。だからといって、今までの中東の紛争の原因となるイスラエルと手を結ぶのは、逆に友好関係にあった中東の国々を裏切ることになります。 先日も後付けでIS関連となりましたが、バングラデシュで日本人がテロの標的になりました。 日本人は安全だという神話から、逆に日本人だからということで狙われることも増えるでしょうね。 国内の産業や学府についても。 防衛装備品という名の武器を輸出する。 ドラマ“下町ロケット”を観ていて嫌悪感が強くなりました。ロケットという名の弾道ミサイル。 大日本帝国らしさを表すような真っ赤な帝国重工のユニフォーム(上着)は国威を揚げるように。 そして放送期間中に、名古屋空港で民家用航空機MRJの試験飛行の生放送。 ドラマでは下町の企業ではムリだ!となっていましたが、現実の三菱重工の元では下町の実力のある中小企業を徹底管理しています。 中小企業は、民生用の部品だけを望んでも、軍事用を断ることはできませんので。あまり儲かることもなく。 日本の武器は高いレベルでありますが、軍がありません。自衛隊に武器の試着として輸出国に見せることは未だ未だムリなことで。世界で急増する潜水艦でも、高度な「そうりゅう」型潜水艦を豪州に売る計画も、豪州の雇用などもあり、仏国や独国に負ける結末(これは政治力の負け)。 レベルは高いが、蓋を開けてみないと分からない武器なんでしょうね。ミサイルなどを見ても。 また大学という研究機関も、法人化され交付金が下がる中、太平洋戦争以降、軍事には関わらないと述べていましたが、東大が陥落しました。 東大が陥落すれば、他の大学もつづくのが見えていますので。新潟大学みたいに拒む学校もあれば、JAXAの研究員だった人が東京電機大学の教授になれば、雰囲気も変わります。そのJAXAの田口研究員はマッハ5の超音速航空機を目指しています。東京から2時間でニューヨークです。これが軍事に使われたら。 とかく資金の乏しい大学は米国の軍から資金援助を受けて、軍の主催する大会にデュアルユースという名の元、参加して研究をするようになりました。 やがて新型零戦X2“心神”や無人戦闘機が、この国でも開発されることでしょう。 書きたいことは山ほどありますが、ここ辺りで。 たとえ無人であっても遠隔ビデオで操縦して攻撃するのは人間です。人が人を殺して何も残らないものでしょうか。米国ではPTSDになったと、著者も堤未果氏も非難しています。 軍需で景気が戻るのでしょうか。いや軍需以外でちゃんとした景気回復をして欲しいです。やがては戦争や紛争への参加になると感じています。 この本を書いた東京新聞の望月衣塑衣記者、初めての社会部での仕事とはいえ、政治部で鍛えられていますね。読みやすく、分かりやすかったです。 幼いお子さんらのことを考えたら、軍国化にはさせたくない想いが強く感じられます。 最後に。 既にここまで軍需産業が進んでいたこと。 メディアは既に報道の役目は捨て広報ですね。 東京新聞にはこれからも頑張ってほしい限りです。
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☆無しかマイナスにしたい気分。 中立な立場で書かれた本ではない。公正さを保つという気概が感じられない。偏りが酷くて参考にならない。 徹底的に批判するだけなら誰にでもできる。 何もしないで口だけ…というのは無責任ではないか。 はじめに 第1章 悲願の解禁 第2章 さま...
☆無しかマイナスにしたい気分。 中立な立場で書かれた本ではない。公正さを保つという気概が感じられない。偏りが酷くて参考にならない。 徹底的に批判するだけなら誰にでもできる。 何もしないで口だけ…というのは無責任ではないか。 はじめに 第1章 悲願の解禁 第2章 さまよう企業人たち 第3章 潜水艦受注脱落の衝撃 第4章 武器輸出三原則をめぐる攻防 第5章 “最高学府”の苦悩 第6章 デュアルユースの罠 第7章 進む無人機の開発 あとがき 2016年7月初版発行
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日本企業も、海外子会社が武器会社を買収することには歯止めがこれまでもなかった。 武器のファミリー化が日本で進んでこなかったのは、防衛省の天下り先が減るから。 フェライト 潜水艦には音の出ないポンプがある。ポンプを開ければ構造が分かるが、これは機密中の機密で、特許にもできていない。...
日本企業も、海外子会社が武器会社を買収することには歯止めがこれまでもなかった。 武器のファミリー化が日本で進んでこなかったのは、防衛省の天下り先が減るから。 フェライト 潜水艦には音の出ないポンプがある。ポンプを開ければ構造が分かるが、これは機密中の機密で、特許にもできていない。 当初アメリカは日本をオーストラリア政府に推していたが、後に同盟国ならどこでもOKというスタンスになった。 フランス製が採用されたとはいえ、それはフランスの原子力潜水艦を通常型に切り替えたうえで。これは設計がひじょうに難しく、7,8年はかかるとも言われている。 糸川ひでおも、チェコにロケット製品を売っていた。
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