まじめに生きるって損ですか? の商品レビュー
女性のリアルな悩みに優しく寄り添ってくれる温かい作品。 「私の悩みなんて周りと比べたらちっぽけだし、誰かに相談していいほどのものじゃない」と我慢して溜め込む人って自分含めたくさんいるんだなと気づかせてくれた。 「努力してないからじゃない?」という人は一体どれだけの努力をしたのだろ...
女性のリアルな悩みに優しく寄り添ってくれる温かい作品。 「私の悩みなんて周りと比べたらちっぽけだし、誰かに相談していいほどのものじゃない」と我慢して溜め込む人って自分含めたくさんいるんだなと気づかせてくれた。 「努力してないからじゃない?」という人は一体どれだけの努力をしたのだろう。 たまたま運が良くてその悩みを持たずに済んだってだけの話じゃないか。 「そんなの贅沢な悩みだよ」「あなたは恵まれているほうだよ」って言う人もそう。 その人がどれだけ苦しんでいるのか考えず表面上の事実だけを見て幸せか不幸か判断し、的外れな忠告をする。 当事者にさらに悩みを抱え込ませてしまう。 著者はそういったやり場のない悩みを達観された視点でどこまでも肯定してくれる。 繊細で賢くて人の痛みがわかるからこそかける言葉だと思った。 寄せられた悩みの中にはドロドロしたリアルなものもいくつかあるので本当に弱ってる時に読むのはきついが著者の考え方はとても参考になる。
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「正しい」ことが人を追い詰める。正しさだけで解決できないことがあるから人間なんだって思った。 「正しさ」という凶器を振りかざさないようにしたいって思った。
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愚痴くらい批判されずに自由にこぼせる世の中になるように 正論と正論じゃな片付けられないものに挟まれているのが人間で、だから苦しくて面白いものなのに。 そのグレーゾーンを切って捨てようとするなんて馬鹿げている。愚痴はグレーゾーン。 人と人とのつながりはグレーゾーンの中で生まれていく...
愚痴くらい批判されずに自由にこぼせる世の中になるように 正論と正論じゃな片付けられないものに挟まれているのが人間で、だから苦しくて面白いものなのに。 そのグレーゾーンを切って捨てようとするなんて馬鹿げている。愚痴はグレーゾーン。 人と人とのつながりはグレーゾーンの中で生まれていくもの。
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著者は個人です なんかフェミってる女性ライターに好かれていたと思います その人たちは著者を忘れていると思いますが 逃げ道を用意するような回答が好きでした 追い詰められている相談者にアドバイスとも違う、相談文を一節一節温めて解釈していく過程は、読者ともに解してゆきます
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いろいろな方の、お悩みに、 その方に合った、お飲み物を添えて、 筆者の意見を語っておられて、 自己啓発本とは、また違い、 読み終わったら、暖かい気持ちに、なれました。 「え?こんな人が、こんな事で悩んでるの?」 と、人それぞれ、 皆さん、お悩みを抱えていらっしゃることに、 ...
いろいろな方の、お悩みに、 その方に合った、お飲み物を添えて、 筆者の意見を語っておられて、 自己啓発本とは、また違い、 読み終わったら、暖かい気持ちに、なれました。 「え?こんな人が、こんな事で悩んでるの?」 と、人それぞれ、 皆さん、お悩みを抱えていらっしゃることに、 私は救われました。 みんな、いろいろあるのだなあ、 と、思いました。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
誰だって愚痴りたいときがある―――。 この本は読者のお悩みに解答者が一方的にズバッと解決法を提示するいわゆる“人生相談本”ではない。 読者の“愚痴”に雨宮さんがとことん付き合い、寄り添い、一緒に考えてくれる本だ。 雨宮さんは、『こじらせ女子』というワードを世に送り出した方。『こじらせ女子』とは“自意識や自らの女性性への自己評価をこじらせた女性”と、Wikipediaには書かれている。 彼女の著作に、救われた、という女性たちも数多く存在する。 私も、数年前に『女子をこじらせて』を読んでそう思ったひとりだった。 今回も、スッキリさせていただきました。 私は、雨宮さんの本を読んでいると自分を肯定できるんです。 すごく傷ついて、悩んで、間違って、迷って、今でも迷いつづけていることを隠さない人が、自己開示してくれると、安心するし、なぜか自分の背負ってる荷物もフッと軽くなった気がするのだ。 愚痴って、話すだけで解決しないし、話す人も選ばないといけないし、人に話すことを躊躇してしまう方も多いと思う。 人の愚痴をジャッジせず、親身になって聞いてくれる雨宮さん。 これって難しいことですよね。 ++++++++++++++++++ 特に気になった投稿。 「努力ってなんだよ!?」という20台後半のおくみさん。 これは、わたしの心の声かと思ったくらい、激しく共感。 私が小学校で不登校していたとき、校長先生にいただいた「努力」と「根性」の文字が入った手作りの竹の筆立てが、嬉しいよりも重かった。 雨宮さんがコラムで書いている通り、「努力って得体が知れない」。それより、「努力が足りないことよりも、努力という言葉でごまかされる何かのほうを、おそれたほうがいいのではないか」 「小沢健二似の美しい彼」と別れたという20台前半の借りてきたね子さん。 彼女は彼の美しさが好きだったのだけれど、他は全然好きじゃなかったそう。 彼はモラハラ気味で、しかも半年に一回くらい別れを切りだしてきて、一週間程度絶縁、その後、やっぱり君のこと好きだから別れたくない、と言いだし、仲直りのセックスをして元サヤに戻る、ということを繰り返してきたのだそうだ。 それでも彼女は、美しい人を好きになる。「美しいものに触ったり、撫でたり、唇をつけたりしたい」と思っている。「全然美しくなくて、ドキドキとしない相手となら、もしかしたらモラハラも喧嘩もなく、私が傷つくことがないままで付き合っていけるかもしれない」と、考えていても。 雨宮さんは、彼女の「幸せ」を尊重する。世間の「幸せ」とは違ってもいいと言う。 ここ感動した。 世間にはどこか自分を曲げて得られる“マトモな幸せ”像があって、そうでない人にプレッシャーをかけつづけているように思う。……私がそう感じているだけかもしれないけれど。 自分にコンプレックスを抱く借りてきたね子さんに雨宮さんは言う。「本当にすべきことは、“自分に都合のいい希望を求めるのをやめること”ではなく、“関係を切られることを恐れるあまり、都合のいい存在になってしまうこと”ではないでしょうか」。 あとは「私という存在をなかったことにしてほしい」という橘さんにも大共感。 今はあんまりそう思ってないけれど、かつての自分を見るようで胸が詰まる。 「正論と、正論じゃ片付けられないものの間を生きるのが人間というもので、だから苦しくて、面白いものなのに、そのグレーゾーンを切って捨てようとするなんて馬鹿げてると思うんです。愚痴というのは、そのグレーゾーンにあるもののような気がしますし、人と人とのつながりというのもまた、そのグレーゾーンの中で生まれていくものだと思うのです。 どうか、愚痴ぐらい批判されず自由ににこぼせる世界であるように祈っています。」
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お悩み相談本。この方のはスパッと切るのではなくただ寄り添う本です。いいんだよね、それで。という本。本当におすすめです。
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いや、凄くいい本なんです。 けど、読んでて辛かった!笑 きっと何年か先にに読んだらストンと落ちるかもしれないし、 あー、やっぱりそうだよねぇ!と思えるかもしれない。 けど、今は消化するのが辛い!笑 またいつか読んだ時には評価が変わっている気がします。
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自分が「苦しい」と思っていることを、他人に「あなたなんてましなほう」「恵まれてるほう」と言われ、口を塞がれる仕組みは、誰のことも幸せにしないと私は思います。 という珠玉のフレーズに痺れた。 誰のどんな愚痴もジャッジせず、「まぁまぁお疲れさま。まずはお茶でも飲んで」と受け止める雨宮...
自分が「苦しい」と思っていることを、他人に「あなたなんてましなほう」「恵まれてるほう」と言われ、口を塞がれる仕組みは、誰のことも幸せにしないと私は思います。 という珠玉のフレーズに痺れた。 誰のどんな愚痴もジャッジせず、「まぁまぁお疲れさま。まずはお茶でも飲んで」と受け止める雨宮まみさん。きっとすごく頭が良くて、すごく繊細で優しい人だったんだろう。この人が40代50代になってからの文章も読んでみたかった。
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雨宮まみさんが寄せられた愚痴に向き合うweb連載を書籍化したもの。ずっとwebの連載を読んでいて、いつか応募したいと思っていました。雨宮まみさんの「正論」ではない、丁寧な回答を読んでいると、少しでも生きづらさがほぐれるようにという思いが感じられて、私も回答が欲しかったなあと後悔し...
雨宮まみさんが寄せられた愚痴に向き合うweb連載を書籍化したもの。ずっとwebの連載を読んでいて、いつか応募したいと思っていました。雨宮まみさんの「正論」ではない、丁寧な回答を読んでいると、少しでも生きづらさがほぐれるようにという思いが感じられて、私も回答が欲しかったなあと後悔しています。
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