大前研一 日本企業のグローバル戦略入門 の商品レビュー
グローバルビジネスで一定以上の成果を上げた3名のグローバルで成功する要因や考え方が記載された本。線じゃなくて点でかかれたストーリーが多く感じられたので、要所要所そうなんだ、と思う箇所はあるが、いまいち全体感が頭に残らない。そりゃそうだろって思うことも多かった。スイスはいい国。リク...
グローバルビジネスで一定以上の成果を上げた3名のグローバルで成功する要因や考え方が記載された本。線じゃなくて点でかかれたストーリーが多く感じられたので、要所要所そうなんだ、と思う箇所はあるが、いまいち全体感が頭に残らない。そりゃそうだろって思うことも多かった。スイスはいい国。リクシルは面白そう。くらい。
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世界と比べると海外資産比率が低く、日本のグローバルへの投資が少なくグローバル化が進んでいない。1章では日本か海外のグローバル戦略、2章ではGEで学んだ藤村さんが社長になったLIXILのグローバル戦略が書かれていた。色々な企業の概要のみだったので、もう少し深いところがあると良かった...
世界と比べると海外資産比率が低く、日本のグローバルへの投資が少なくグローバル化が進んでいない。1章では日本か海外のグローバル戦略、2章ではGEで学んだ藤村さんが社長になったLIXILのグローバル戦略が書かれていた。色々な企業の概要のみだったので、もう少し深いところがあると良かった。 以下重要だと思ったメモ。 ・これまで国内で十分な売上があったために、グローバル化に真剣に取り組んでいない。スイスは国が小さいからこそグローバルに取り組みうまくいってきる。国の仕組みも海外転勤になれば子供は寮にいれるケースが多数。かかる負担は企業が担っている。 ・国内の多民族化がないためグローバルのハードルが高い。グローバル人材を育てる必要があるが最低20年はかかるとのこと。フィンランドでは小学校から英語教育をし、大学は全て英語で行われる。LIXILでは各分野のトップは人種問わず優秀な人を立てている。 ・M&Aがうまくいかない。ホンダは、世界のホンダを実現するために海外事業部をつくらず、国内も海外も同格にした。M&Aがうまく海外資産比率が1番高いネスレでは、買収した会社で残す部分と変える部分を分け、3ヶ月以内に研修で徹底的にたたきこむ。抗体反応は起こるものなので対処方法を心得ている。 ・コカコーラは、本社ははひたすら世界中にコカコーラ製品を、売るという戦略でアフリカを目指しているが、日本コカコーラでは、健康飲料など炭酸飲料1本にしない独自戦略をしているのはグローバルとは違うが興味深かった。
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大前研一氏のエグゼクティブセミナーを書籍化。 ホンダを例にグローバル戦略の軸となる考えを唱える。成功の条件は、目線をあげる、大胆な目標設定、グローバル人材の育成、世界中の有能な人材の活用、華僑や印僑のネットワークを活用すること、組織を国別対応にすること、共通の研修スキーム、システ...
大前研一氏のエグゼクティブセミナーを書籍化。 ホンダを例にグローバル戦略の軸となる考えを唱える。成功の条件は、目線をあげる、大胆な目標設定、グローバル人材の育成、世界中の有能な人材の活用、華僑や印僑のネットワークを活用すること、組織を国別対応にすること、共通の研修スキーム、システムの統一、世界最適化を徹底、企業参謀をつくる。 グローバル戦略の留意点は、社名とブランドを一致させる、人材ミックス、組織を社長から等間隔に、給与体系を公平に、後継人事、M&Aをやる。特に、社長と顧客の距離を等しくする、余計な階層をいれてしまう。国際本部長の下にアジア本部長、その下に国別の担当ということになると、日本の顧客よりも海外の顧客が社長から遠くなる。昔から大前研一氏が主張する考えだ。 リクシルの藤森氏はGEイズムの継承者。GEの強さ、グローバル化に不可欠な要素は多様性と公平なオポチュニティ、実力主義の追求にある。ラウンドテーブルで、会社のバリューの認識度合いを確認。意見交換して感じ取る。タウンホール型よりも対話重視だ。
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BBTでの講義録を出版したもの。ベースとなる大前氏のグローバル戦略に関する持論は他の著書の内容とさほど変わらないが、最新の事例やデータが参考になる。 実際にグローバル事業の最前線で活躍される二人の講師の話は、なかなかマネはできない内容ではあるけれど、大いに刺激になる。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
データが充実していて、データを見ているだけでも面白い。日本企業のグローバル化が進んでいない状況もよく分かる。グローバル化は避けられないにせよ、日本らしさが失われていくのはなあ、、、 スイスを見習うという話は全然、別の講演の中でも聞いた。興味深い。そのスイスは、国が産業を保護しないという方針をとっており、それが企業のグローバル化にはプラスに働いているというのは面白い。国が産業を保護しないのはともかく、全寮制学校がたくさんあって、海外赴任の場合、子供はおいていくというのはとてもいい制度だと思う。
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