ハイ・ライズ の商品レビュー
ここで彼らは食物と女をいかにして調達し、上層階を略奪者からどうやって守るかについて、最新の策を論じ、同盟と裏切りの計画をねったのだ。いまはもう新秩序が生まれ、そこではマンション生活の一切は、安全、食物、セックスという三つの妄執を中心にうごいていた。 テーブルをはなれたロイヤルは、...
ここで彼らは食物と女をいかにして調達し、上層階を略奪者からどうやって守るかについて、最新の策を論じ、同盟と裏切りの計画をねったのだ。いまはもう新秩序が生まれ、そこではマンション生活の一切は、安全、食物、セックスという三つの妄執を中心にうごいていた。 テーブルをはなれたロイヤルは、銀の燭台をつかんで窓へ持って行った。もうマンションの明りはすべて消えている。四十階と三十七階のふたつの階だけ、まだ電気は通じているのだが、そこも明りはつけられなかった。闇のほうが気持ちは休まる──本物の幻影が栄えるとすればそこだ。
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見上げるほどの都心の高層マンションに住む成功者は、更にその階層ごとに自ら分類する。 その隔たりは、人種差別や現代の経済格差のように。 常に、下に住むものは頭の上の重みを感じ、上に住むものは足元に踏みつける優越感に浸る。 羨望と侮蔑 不安からくる集団心理 同じ階層の住人間で起こ...
見上げるほどの都心の高層マンションに住む成功者は、更にその階層ごとに自ら分類する。 その隔たりは、人種差別や現代の経済格差のように。 常に、下に住むものは頭の上の重みを感じ、上に住むものは足元に踏みつける優越感に浸る。 羨望と侮蔑 不安からくる集団心理 同じ階層の住人間で起こる同調圧力 汚物や破片のなかでのディナーパーティー ベランダから投げ捨てられるゴミを待つ屋上のカモメたち やがて暴力が蔓延して、狂気に身を委ね、いつしかそこに陶酔を見出していく。 いやになるほど嫌な物語、なぜこれを読み進めるのか……と、思いながら全て読んでしまう。 SFでもミステリーでも無い、現代のディストピアを描く狂気の読み物。
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高層住宅が舞台というのが気になって読みました。 マンション内の秩序が崩壊し、住人たちが本能の赴くままに生きていく姿に妙なリアリティーを感じさせます。 階層化された人間関係も現代の縮図のようです。
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この星をつけてよいのか迷う… 賛否両論を覚悟しています。 内容は後半に行くに連れ、グロくなる… そして臭いはず… セクシャル表現は思っていたより弱め。 映画を観たので読もうと思ったのですが、映画は映画で別物でした(いろいろ変更があるので)。ただ俳優さんたちの姿形をはめることがで...
この星をつけてよいのか迷う… 賛否両論を覚悟しています。 内容は後半に行くに連れ、グロくなる… そして臭いはず… セクシャル表現は思っていたより弱め。 映画を観たので読もうと思ったのですが、映画は映画で別物でした(いろいろ変更があるので)。ただ俳優さんたちの姿形をはめることができたので、観ておいて良かったかな。 作者の収容所の体験、戦争の体験によるのでしょうか。狂気の描き方がこれまで読んだことがないタイプ…二重人格ものではなく、人が狂う過程を描いている… 章は短いので淡々と読み進み、どっと疲れ、少し休む…の繰り返しでした。 読了後、ロイヤル、ワイルダーという名前からの連想。ラングは?と考え始める… 高層マンションを舞台に、ヒエラルキーが形成され、派ができ、抗争が始まり… そして、衛生観念の欠如から、食料難、そして…ゾッとする展開に。 ただのSFではない。 そして他の方も言われていますが、75年の作品ということにもショック… その一方で、このひどい話を綺麗に語る…バラードの筆力に、魅せられます。 正直4.8。満点には道徳上できません… でも、すごいのは否めません! バラード自伝は読もう。 映画を観たあと、わりとすぐ購入。以来8年くらい積んでました。スッキリではなく、ズーン…
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1975年に書かれたと知って驚いた。 隔絶された社会で秩序がどんどん崩壊していく様子が恐ろしすぎて、その進行の様を本を閉じるたびに家族に「この本ヤバい、みんな狂ってく」と吐き出さないとやってられなかったw
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
理想のマンション生活と思いきや・・・ 人間とは あなおそろしや・・・ 2016年8月6日から劇場公開だそうでっす。 創元さん一押しなのかしら? そんなワケで、気になったので読んでみました。 基本的に、SFは、あんまり得意ではないんでございますけれども。 で、これは・・・ 高層マンションで起こった・・・事件だよな・・・・・ 設定としての、この高層マンションは、なかなか理想的。 ワタシも夢みたコトのある設定です。 マンション自体が、ひとつの街として機能している。 もう、そのマンションの中で、全てがまかなえる。 まぁ、もちろん、仕事に行くことは、そこから出て通うコトにはなるんですけれども、 学校もある。スーパーもある。ジムもある。 主婦のみな様なんかは、マンションから出なくても色々とまかなえるようになっている。 引きこもるにはもってこい!!! 住みたい!と、そう、思ったヨ。まぁ、今はもう、思ってないけどね・・・・ 主人公の一人、ロバート・ラングさん。 仕事以外は引きこもっていたいタイプ。 ワタシと気が合いますな! 2000戸の巨大マンションだけど、周りの人から隔絶して生活することが出来るのを気に入ってた彼。 だったんだけど・・・ ある日、事件が起こる。 そして、それは、マンション㊥に拡がっていき、 下層階、中層階、高層階 に分かれ、対立が始まる。 それは、容赦ない対立。 小競り合いとかのレベルではない。 狂気のレベル。 狂気が狂気を呼び、人々はどんどん狂っていき、 犬が死んだ(殺された)のをはじまりとして、自殺なのか?人が一人死に。 それからは、マンション内で、殺戮が行われて行く。 まともな人は出て行ったのだろう。 しかし、狂気に侵された人々は、その世界に残り、自らも狂気に取り込まれ、更なる狂気の中に突き進んでいくのだ。 それは、社会生活が崩壊した世界。 そのマンションの中だけで起きている、社会崩壊。 そこを出れば、現実の、秩序だった世界が開けているのに、出て行かない住人。 出て行けば安全なのに、マンションの中で戦いを続ける住人。 おかしい、おかしいよ、この人達。 狂ってる・・・・・ それぞれが、マンションの中で生き残る為に・・・・・ なんというディストピア。 それも、そのマンションの中だけの・・・・ そこから脱出するという概念が、住民から、欠如していく様・・・・ そのマンションは、試験的に建てられた第1号。 川を挟んだ向かい側に、2号もでき、また、数件の高層マンションが建設されている。 第1号マンションが狂気に囚われ、廃墟になり果てた頃、 第2号マンションで、狂気が起き始めた所で終了。 怖い。 やだ、これ。 この狂気。 映画でどうなってんのか、興味津々ではある(´・ω・`)
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高層ビルに住む人々が、小さな綻びをきっかけにおかしくなっていく話。想像の範疇を超えた……という感じはあまりないし、淡々と話が進んでいく面があるのでスリルみたいなものはないが、普段から平然と平和に生きている自分の環境が当然じゃないかもしれない……という身近な所に恐怖を感じるという面...
高層ビルに住む人々が、小さな綻びをきっかけにおかしくなっていく話。想像の範疇を超えた……という感じはあまりないし、淡々と話が進んでいく面があるのでスリルみたいなものはないが、普段から平然と平和に生きている自分の環境が当然じゃないかもしれない……という身近な所に恐怖を感じるという面で良い作品だった。
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最初に犬を食べてるシーンで、この時代のこの国では犬食いがあるあるなんだ〜と思っていたら、異常性の描写だったらしいことを後から知って笑ってしまった。
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ロンドン中心部に聳え立つ高層マンション。 40階建て1000戸、商業施設や小学校もある 一つの《世界》に生じた異常事態について、 三人の住人の視点で綴った作品。 1975年の時点で、 21世紀現代の俗に言う「タワマンヒエラルキー」を透視・描出し、 当時の“近未来”消費社会のヴィジ...
ロンドン中心部に聳え立つ高層マンション。 40階建て1000戸、商業施設や小学校もある 一つの《世界》に生じた異常事態について、 三人の住人の視点で綴った作品。 1975年の時点で、 21世紀現代の俗に言う「タワマンヒエラルキー」を透視・描出し、 当時の“近未来”消費社会のヴィジョンを提示した怪作。 25階に住む大学医学部の上級講師ロバート・ラングの 過去2~3ヶ月の回想。 マンション上層部、中層部、下層部の居住者が 共用設備の使用法やマナーなどを巡って 反目し合っていたが、停電が発生した際、 37階の住人である女優のペットの犬が溺死させられ、 また、最上階の宝石商が転落死したことで 不穏な空気が流れ始めた――。 階級闘争をスタイリッシュに描いた小説かと思いきや、 グロテスクなスラップスティックの様相。 悪臭芬々たる血みどろの無惨絵が展開されるのだが、 主要登場人物がクールで、語り口がスッキリしているので、 そのギャップがおかしくて、つい笑ってしまった。 映画版も観てみたい。
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マンションが内部崩壊していく感じは、なんかやたらと高いビルが好きな香港にはありそうなイメージで、中国人ならこうやるに違いない、この下等民族め!と思いきや白人も一皮むけば一緒だ、というか、そもそもモデルが香港だったりして。 犬を食ったり、ていうのはまだ許せるけど、まぁ別に腹減ったら...
マンションが内部崩壊していく感じは、なんかやたらと高いビルが好きな香港にはありそうなイメージで、中国人ならこうやるに違いない、この下等民族め!と思いきや白人も一皮むけば一緒だ、というか、そもそもモデルが香港だったりして。 犬を食ったり、ていうのはまだ許せるけど、まぁ別に腹減ったらしょうがない、だけど、なんでうんこやらションベンを撒き散らすのか。しかも自分の家の周辺にすら。 それさえなければ後は無問題。
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