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英語という選択 の商品レビュー

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6件のお客様レビュー

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2024/08/13

灯台下暗し、自分の母語があることがどれほど価値のあることなのか気付かされた。 言語は文化であり、アイデンティティ、自分を作ってくれているもの。 私は利益のために、時代に合わせようとしたり、新しいものを買って便利にしようとしたりする。多分、アイルランドにいたら英語を真っ先に取り入...

灯台下暗し、自分の母語があることがどれほど価値のあることなのか気付かされた。 言語は文化であり、アイデンティティ、自分を作ってくれているもの。 私は利益のために、時代に合わせようとしたり、新しいものを買って便利にしようとしたりする。多分、アイルランドにいたら英語を真っ先に取り入れていたような気がする。 (英語を話せることがカッコいい、とも思ってしまう) 目先の利益の代わりに失うものは何か? それを出来る限り考えて、把握した上で行動せねばと強く思った。

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2022/02/01

●アイルランドではアイルランド語が第一公用語であるにもかかわらず、日常的に使われる言語は英語である。どのような過程を経て、アイルランド語から英語に取って代わられたのか、その歴史やアイルランド英語の特徴などについて述べられている。

Posted byブクログ

2020/06/15

アイルランドでは、元々の民族言語であるアイルランド語は、もはや日常的に使用されず、学校教育や公務員採用での優遇策などを講じても、母語として使用する人は減少している。 アイルランドの人はどういう想いを抱いているか、なんて言われたらとても面白そうだと思う。 しかし、言語の転換過程、英...

アイルランドでは、元々の民族言語であるアイルランド語は、もはや日常的に使用されず、学校教育や公務員採用での優遇策などを講じても、母語として使用する人は減少している。 アイルランドの人はどういう想いを抱いているか、なんて言われたらとても面白そうだと思う。 しかし、言語の転換過程、英語およびアイルランド語に対する人々の意識(コンプレックス)、アイルランド語と接触して変容したアイルランド英語の特徴からフィールドワークでパブで楽しかったとか、あれこれ語られ、色々言うからどれもが深くならず、残念なことになっている。 言いたいことは分かるけど、どれも面白いテーマなのに、どれも中途半端。 また、言語間の接触変容や、言語の表現できる意識の在り方のような話をするなら、他の言語の例を(例えば、近い立場で言うとウェールズ語とか)もっと説得力が出ると思うけど。

Posted byブクログ

2017/05/19
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

言語交替に至るまでの過程と現状に関する記述はあまりにも興味深いものでした。 また、アイルランド英語に関する理解も深まりました!

Posted byブクログ

2017/01/28

アイルランドの言語交替の歴史的な話かと思ったが、現在の言語状況に関する記述の方が多かった。第一公用語としてのアイルランド語の受け止められ方や独自に発展したアイルランド英語特有の表現(do be や be after)などの感覚が、著者のアイルランド留学を通じた経験を踏まえて語られ...

アイルランドの言語交替の歴史的な話かと思ったが、現在の言語状況に関する記述の方が多かった。第一公用語としてのアイルランド語の受け止められ方や独自に発展したアイルランド英語特有の表現(do be や be after)などの感覚が、著者のアイルランド留学を通じた経験を踏まえて語られている点が良かった。 本書の問題は文章があまりこなれていないこと。エッセイ風にしたかったのか冗長な言い回しが多く、読みづらかった。

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2016/08/17

出版社による紹介: https://www.iwanami.co.jp/.BOOKS/02/8/0222980.html ◎推薦のことば……鳥飼玖美子 「国語」をやめて「英語」を公用語にする.その結果,どのようなことが起きるか.これは近未来の日本の話ではない.アイルランドが実...

出版社による紹介: https://www.iwanami.co.jp/.BOOKS/02/8/0222980.html ◎推薦のことば……鳥飼玖美子 「国語」をやめて「英語」を公用語にする.その結果,どのようなことが起きるか.これは近未来の日本の話ではない.アイルランドが実際に体験したことである.  植民地支配の歴史から英語を「公用語」として使うようになった国で,「自分たちのことば」であるアイルランド語が話せなくなった人びと.そのような「自分たちのことば」を再び国語にしようと,アイルランド政府は「アイルランド語が国語であり,第一公用語」,英語は「第二公用語」であると憲法で定め,二言語使用の国家を目指している.  そのようなアイルランドの言語を巡る歴史と社会の現実をつぶさに検証している本書を読むと,「英語」を第二公用語とする提案がなされた過去を持ち,昨今は「グローバル人材育成」政策を推進して日本人の英語力を高めることを教育の中心的課題とし,大学においては英語による専門講義を増やすなど英語使用を主軸にしようとしている日本の現状が否応なく脳裏に浮かぶ.特に背筋が寒くなるのは,「我が子には英語を」という親としての素朴な気持ちが,言語を「価値評価」して「順位づけ」することに繋がり,このような「ありふれた社会的行為」が言語交替を引き起こしたアイルランドの実態である.  日本語という母語を奪われた経験のない恵まれた環境が日本にもたらしたのは,言語に対する畏敬の念の悲しいまでの欠如ではないか.日本人にとっての「自分たちのことば」である日本語の将来を考える為にこそ,本書を多くの読者に熟読していただきたい. ◎斎藤兆史さんによる書評(産経新聞2016.7.10): http://www.sankei.com/life/news/160710/lif1607100018-n1.html ◎黒田龍之助さんによる書評(日経新聞2016.8.14): http://www.nikkei.com/article/DGKKZO06037450T10C16A8MY6000/

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