何様ですか? の商品レビュー
大学進学率を引き上げるために熱血で大鉈を振るう学長において、過去に暗い過去があるため友達を作らず楽しめない平林美和。それを見かねて誰とでも仲良くする持ち前の明るさと崇拝する学長のために接近する倉持。しかし美和には、この学校で大量殺人を行うという内に秘めた企みがあった。 始まりか...
大学進学率を引き上げるために熱血で大鉈を振るう学長において、過去に暗い過去があるため友達を作らず楽しめない平林美和。それを見かねて誰とでも仲良くする持ち前の明るさと崇拝する学長のために接近する倉持。しかし美和には、この学校で大量殺人を行うという内に秘めた企みがあった。 始まりからすぐに、あ、これは読者を不快にするのが狙いの小説だなと気がつく。タイトルのとおり、出てくる人物皆が上から目線で冷めた言動とひねくれた解釈。やはり明るく装っている倉持が標的か?という雰囲気が漂う。 その一方で、美和の計画は何一つ進まず、ひたすら章が過ぎていく。 さらに、全章において、美和の視点による動いていく話、誰か男子生徒の手紙というか日記、倉持のブログという3つで説明されるのだが、最初と最後以外はそれらの内容が重複しており、真ん中あたりはほぼ同じ内容が3回繰り返されるうえ、ほとんどが学校と誰かの家だけという場面設定も相まって、まあ退屈なのが辛いところ。 卒業生で作家の星村が出てくるあたりは、まあまあ読めるのだが、ここも3回同じことが繰り返されるうえ、作者が高校生視点というものを完全に失って、作者の視点で「30すぎの典型的な」というような、高校生とは思えない書き方をしてしまっている。手紙(日記)というスタイルがそもそも失敗だ。 斜に構えた高校生たちを、意地悪かつダークに描こうとしているのも理解はできる。しかしながら、引用している実在のテレビ番組やタレントなどの描き方が薄っぺらと言うか、こういうことを書いておけば受けるだろ的な部分が見えてしまうのも辛い。 オチに至っては何をかいわんやである。 まあ、宝島社の「このミス大賞」という、これまでも何作読んでもハズレばっかりのシリーズなので、こんなもんでしょというところ。 良かったのは、タイトル。 追記。 これまでにも何度か、ブログ(SNS)を扱った小説を読んできたが、この作品でも例に漏れず、ブログの文章が「皆さんこんにちは倉持です。今日は学校で…」と、名前出し住所学校晒しの上、主語が「わたし」なんですわ。ラジオのパーソナリティが、話し始めに近況を話すのと同様。 そんなブログ読んだことある?作家の人って、取材してそういうブログになるか?基本的にブログなどでは、主語が物であったり、世間であったりで、本名は当然のことながら、個人情報に関わるものは晒さない。本作はそれが狙いだからというのかもしれんが、世間一般のブログとの乖離が大きすぎて、ないわー、という感想しか出てこない。もうちょっとなんとかならないんですかね。
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この長さで、こんな結末?これがミステリー大賞受賞?最後の部分必要?と思うほど面白味の無い結末だった。 しかし、主人公の美和のツンとした態度や、自己評価が歪んだ形で奇妙なくらい高くて周りをバカにしながら生きてるのは共感してしまったし、周りの日本語の使い方に引っ掛かるのも理解できた。割と学生時代のスタンスは似ていたのかもしれない。 内容は面白くなかったが、要所要所で金言と思える言葉がたくさんあった。以下、参照。 ・『過去を変えることはできないが、未来を変えることで過去の意味を変えることはできる 』 ・他人を見下すことで自分が優れているように錯覚する。それによって得る優越感は満ち足りた幸福感をもたらさない。 ・『素直でいなさい。正直でいなさい。ありのままの自分でいなさい。自分を着飾って結べるのは偽りの人間関係だけだから』 特に死の表現として、『薄汚く澱んでいるこの世界から純度の高い透明な世界への静かな移動だったのだ。』という言葉は美しさと哀しみが共存していて素晴らしいと思った。 おわりに、母親に対して、義父が女として見てくれるからって自分の子どもを殺した奴と再び暮らせるか?と甚だ疑問だった。
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全体的に薄ら寒いというか厨二というか。 結末はこれで終わり?感凄くて、だから何?とまず思った。 陰鬱な物は別に嫌いじゃないが、これは本当にただただ陰鬱なイジメを見せられただけで時間を返せと思った。
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表紙が真っ赤で人目を惹くこの本。本屋で見かけてから読みたいなぁと思っていたところに、タイミングよく兄が買ってきたので喜び勇んで読み始めました...が、こんな酷い小説は初めてでした。 3人の高校生が中心となって話が進められていくのですが、まず言葉遣い。「凡庸」「震撼」「醜女」などのとても高校生が普段使いするとは思えない言葉が頻出します。 作内で、高校に講義にきた作家に対して生徒が「今どきの高校生はこんな言葉使わない」と厳しく責めたてますが、全く同じことを作者さんに言いたいなと思いました。 更に、登場人物の描写の仕方がとにかく不快で...読んでいてものすごく嫌な気分になります。 そして、極めつけは物語の半分ほどで結末が読めてしまう陳腐なストーリー。『このミステリーがすごい!』に選ばれるぐらいだから、最後に全てを覆すようなどんでん返しが用意されているのかと思い頑張って読了したのに、途中で想像した通りの結末でかなりがっかりしました。 私は、結構どんなものでも「面白い!」と思ってしまうタイプなのでこんなに面白くないと思ったのは初めてかも知れません。 これに600円という値段がついていることに驚きです。こんなものにお金を払わされたのかと思うと、怒りすら覚えます。 全く面白くないだけでなく、ここまで神経を逆なでする不快な小説には2度とお目にかかりたくありません。 「読んでるだけでイライラして胃に穴があいちゃうようなそんな小説が読みたい!」という方は1度読んでみると良いのではないでしょうか。
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・倉持さん、なんだかちょっとわざとらしくて、それがブログを通してっていうのも含めて、なんとなく怪しい怪しいとは思っていたけど、やっぱりそうきましたか、という感じでした。 ・結末はちょっと、というかかなりお下品ではあるけれど、インパクトがあって記憶に残る小説でした。
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クラスには二人の美女がいた。中学時代に義父から性的暴行を受けた女子高生・平林美和は、 義父に殴り殺された弟“ユウちゃん"を内面に宿し、その囁きに従って“ファイナルプラン"と名づけられた大量殺人計画を遂行しようとする。 一方、倉持穂乃果は意識が高く社交的で、自ら...
クラスには二人の美女がいた。中学時代に義父から性的暴行を受けた女子高生・平林美和は、 義父に殴り殺された弟“ユウちゃん"を内面に宿し、その囁きに従って“ファイナルプラン"と名づけられた大量殺人計画を遂行しようとする。 一方、倉持穂乃果は意識が高く社交的で、自らの日常や読んだ本の感想をブログに書き続けていた。 そんな倉持を嘲笑しながら着々と計画を進める平林であったが、その先には思いがけない事態が――。
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想像を超える闇の深さに思わず顔をしかめた。 まさにブラック。 好感の持てる人物がただの一人も登場しないというのもなかなか珍しい。 大量殺人計画を遂行しようと企む美和。 美和に好意を持つ「ぼく」。 自らの日常をブログに綴る穂乃果。 この三者によって語られる物語は、とんでもない結末を...
想像を超える闇の深さに思わず顔をしかめた。 まさにブラック。 好感の持てる人物がただの一人も登場しないというのもなかなか珍しい。 大量殺人計画を遂行しようと企む美和。 美和に好意を持つ「ぼく」。 自らの日常をブログに綴る穂乃果。 この三者によって語られる物語は、とんでもない結末を迎える。
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学園物ミステリー 軽いタッチの物語かと思ったら意外とブラック 面白いねと、読み進めたが、最後にもう一捻り欲しかったな~
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途中までは、この話スゲーとなって、 最後どうなるんだって期待値がすごかった。 正直最後は、 なんじゃそりゃ。 となってしまったかなぁ。 色々な意味でブラックでした。
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何となく表紙に目を奪われて購入しました。 大量殺人計画は成功してくれた方が面白いと思いました。終わり方は説明するまでもなく最悪です。それが良いと思うか悪いと思うかはほんとに読んだ人次第ですが、どっちかっていうと悪いと思う人の方が多いと思います。実際自分も悪いと思いました。 しかし...
何となく表紙に目を奪われて購入しました。 大量殺人計画は成功してくれた方が面白いと思いました。終わり方は説明するまでもなく最悪です。それが良いと思うか悪いと思うかはほんとに読んだ人次第ですが、どっちかっていうと悪いと思う人の方が多いと思います。実際自分も悪いと思いました。 しかし主人公である平林美和の毒舌ぶりは見ていて面白かったです。
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