村上春樹とイラストレーター の商品レビュー
村上春樹さんの文章と佐々木マキさん、大橋歩さん、和田誠さん、安西水丸さんの4人のイラストレーターの絵との素晴らしい仕事の相乗効果によって現れる素敵な世界。 ページをめくる度にワクワクしてしまうのはもうある意味仕方ないですよね。 コンパクトでしっかりした装幀は、ちひろ美術館で展覧会...
村上春樹さんの文章と佐々木マキさん、大橋歩さん、和田誠さん、安西水丸さんの4人のイラストレーターの絵との素晴らしい仕事の相乗効果によって現れる素敵な世界。 ページをめくる度にワクワクしてしまうのはもうある意味仕方ないですよね。 コンパクトでしっかりした装幀は、ちひろ美術館で展覧会があった、その解説本なのかな。 個人的には『風の歌を聴け』『1973年のピンボール』や羊男など、佐々木マキさんのイラストが一番印象に残っています。 豊富なイラストとそれに添えられた(またはその逆や同時に作られたもの)にそれぞれの解説、寄稿や対談、掲載された文、イラストの書籍一覧。 安西水丸さんと和田誠さんの対談がまた、めちゃくちゃカッコイイ。 安西水丸さんが描くはずだった「セロニアス・モンクのいた風景」のイラストを和田誠さんが引継いだそれには、モンクにハイライトを差し出す安西さんが描かれているのだけど、そのハイライトのパッケージデザインは和田誠さん、というなんとも痺れるエピソード。 ちなみに、佐々木マキさんのこと、今の今まで女性だと思ってました…
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この本に出合ったのは、実は、ソウルの教保文庫。光化門店ではなくて、ちょっと素敵なジャンル分けをしているお店でした。おそらく、日本の書店では出会うことがなかった本。地元の本屋は、新刊書籍と売れ筋本と雑誌だけだし、よく行く大型書店は、大きすぎて目が回るので、いつも、目的の棚へまっしぐ...
この本に出合ったのは、実は、ソウルの教保文庫。光化門店ではなくて、ちょっと素敵なジャンル分けをしているお店でした。おそらく、日本の書店では出会うことがなかった本。地元の本屋は、新刊書籍と売れ筋本と雑誌だけだし、よく行く大型書店は、大きすぎて目が回るので、いつも、目的の棚へまっしぐら。何となく、面白そうな本はないかな、とふらふら回ることが出来る書店に行ってみたいです。 さて、村上春樹作品を手に取ると、もれなく付いてくる素敵なイラスト。 こんな素敵なイラスト、装丁を文章に添えてもらえるなんて、ものすごく羨ましい。 こんな素敵な挿絵がついたら、平凡な文章だって100万倍は素敵に感じるに決まっているじゃないですか。いや、それは、違うのかな。村上春樹さんの文章が大好きな人たちだから、相乗効果で読者を楽しませてくれる作品になったのだろうな。 人との出会いって偶然よりも必然なのかな、ということを感じずにはいられない、そんなエピソードの数々です。 イラストを描いたときの技術的なことも含めた裏話も。
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水丸さんが亡くなってからもう4年にもなるということに驚いた。村上春樹も、インスピレーションを与え合う友達が減っていく中で、その作風が変わっていくのを止められないのじゃないか。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
菊池信義本に続いて、装丁もの関連ってことで。 2016年8月に同タイトルで展覧会があったようだ(知らなかった)。村上春樹の著作を飾ったアーティストの佐々木マキ、大橋歩、和田誠、安西水丸の作品をカラーで紹介した見応えある内容。 図書館で借りたけど、買えば2000円近い値付けの品。版を小さく文庫サイズに抑えつつ、表紙は厚く豪華さを出しつつ、なんとか手を出せるところに抑えた感がある。本書の装幀も相当気を使っただろう。 4人のアーティスト作品のなかで誰の作品が印象深いだろう。和田誠は村上作品を彩ったというより共作のイメージが強い。安西水丸は、イラスト然としたものから、ラフな落書っぽいものまで幅があるせいか、やや作風が定まらに気がする(自分の中で、だけど)。 意外と、大橋歩の銅版画が印象に残っているな、というのが本書を読んでて思った。大橋歩の装幀だとはぜんぜん知らなかったにも拘わらず。 安西水丸氏亡きあと、フジモトマサル氏がその任を担うのかと思っていたら、2015年に残念ながら還らぬ人に・・・。 本書2016年上梓の際には、というか件の展示会ではフジモト作品まで含めようという話はなかったのかなあ。
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作家とイラストレーターの関係性が覗き見れておもしろかった。大橋歩さんの銅版画がすき。シンプルだけど大橋さんらしい変な味があって。この本読んだ後に村上作品を読むと、物語だけでなく、イラストや装丁も楽しめるようになるからいい。久々に村上作品読みたくなった。
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村上春樹との親交も含め、描かれたイラストの背景もわかる貴重な本。個人的には安西水丸のイラストがお気に入り。
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イラストレーターが作家のいちばんの読者であって、かつ良き理解者であるけれど、これから読み出す読者がいることを考えると先走った表現をしない。難しい役回りをしているなと思いました。表紙デザインがいちばん難しそうです。読む気のない人であっても書店やWEBサイトでは目にすることがある表紙...
イラストレーターが作家のいちばんの読者であって、かつ良き理解者であるけれど、これから読み出す読者がいることを考えると先走った表現をしない。難しい役回りをしているなと思いました。表紙デザインがいちばん難しそうです。読む気のない人であっても書店やWEBサイトでは目にすることがある表紙なので。
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村上さんの装丁を手がけているイラストレーターさんの展覧会があったのかな? ちひろ美術館監修の展覧会図録のような一冊。 文庫本みたいに小さいけどハードカバーで、なんだか特別感があります。 「村上春樹を読む」的な解説本は読むのに抵抗があるのですが、これはそういうのとは別物です。 ...
村上さんの装丁を手がけているイラストレーターさんの展覧会があったのかな? ちひろ美術館監修の展覧会図録のような一冊。 文庫本みたいに小さいけどハードカバーで、なんだか特別感があります。 「村上春樹を読む」的な解説本は読むのに抵抗があるのですが、これはそういうのとは別物です。 それぞれのイラストレーターさんと村上さんとの親交とかが、読んでいてしあわせ。 とくに水丸さんのくだりは、胸にくるものがあった… あと、あと、「渡辺昇」が水丸さんの本名だと知れて感動しました!! 新作の装丁はどんなものかしら〜待ち遠しいです!
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ムラカミさんの本で使われたイラストが何点か掲載されてます。全部じゃないです。当たり前だけど。 展覧会でやったのを本にしたらしいですが、それは詳しくないんで。解説が展覧会用だなあと思って。 ちなみにサイズは文庫サイズで、装丁がかため。すぐ見終わると言えば見終わるんですが。 佐々...
ムラカミさんの本で使われたイラストが何点か掲載されてます。全部じゃないです。当たり前だけど。 展覧会でやったのを本にしたらしいですが、それは詳しくないんで。解説が展覧会用だなあと思って。 ちなみにサイズは文庫サイズで、装丁がかため。すぐ見終わると言えば見終わるんですが。 佐々木マキさんをずっと女性だと思ってました。本当にすみませんでした。
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企画展には行けず残念だったが、愛情あふれる編集でとてもいい本だと思いました。文庫というのが唯一残念な点。もっと大判でイラストを楽しみたかった。
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