クララ殺し の商品レビュー
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※このレビューにはネタバレを含みます
『アリス殺し』の続編。 前作にも登場した蜥蜴のビル(=井森)が探偵役となりクララ殺しの犯人捜しをする、という内容。 相変わらずビルの会話は全然前に進まない(笑) 前作からの免疫もあって、今回はそんな会話も楽しく読むことができました^^ スキュデリのような受け答えをすれば、ビルのなんと純粋なことか(笑) この二人のやりとりはナイスコンビでした♪ もう一度アリス殺しを読み返したくなる終わり方。時間軸はそういう風になってたのか! ただビルがどうやって『不思議の国』に戻ってこられたのかが解らず(思いだせず?)もやもや。。 次回作、もありそう? だけどビルが居ないのはつまらないなぁ。。
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前作のお陰で免疫付いてるとは言え、相変わらず世界観が力技だし、その中で常識は通じないし、登場人物の会話は捻くれ過ぎていて混乱するし。 なのに散りばめられたミスリードが上手くて、真相を把握したいが為に頁を繰る手が止まらなくなる。 作品内のルールに則ってカチリとピースが嵌まるので、フ...
前作のお陰で免疫付いてるとは言え、相変わらず世界観が力技だし、その中で常識は通じないし、登場人物の会話は捻くれ過ぎていて混乱するし。 なのに散りばめられたミスリードが上手くて、真相を把握したいが為に頁を繰る手が止まらなくなる。 作品内のルールに則ってカチリとピースが嵌まるので、ファンタジックなのに反則感があまりないのが凄い。 少し読み進めればすぐに「別の物語」だと分かるけど、今回はタイトルとあの最初の登場の仕方がもう狡過ぎる。 私は元ネタを知っているから登場人物の名前や関係も入り易かったけれど、「アリス」よりも認知度低い物語なので読んだ事なかったら混乱しそう…。 前作よりグロ度は控えめ。 連載中らしい三作目「ドロシィ殺し」がどんな物語になるのか、今から楽しみ。
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前作を読んでいるからこそ疑惑を持ちながら読んでいたのに結局翻弄されてしまった。 元作品の世界観がもともと複雑難解なような気がする。 クララって最初はあっちのクララだと思っていたよ…。これもミスリードかな? ヤスミンにしてはグロ要素が少なめでした。
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夢の世界ともう一つの世界、アーヴァタールの関係は、前作ですでに語られていたので、今回はわりとパターン化しているというか、パズル的なきれいなミステリだった気がする。 「クララ」という名前はミスリードにもなってて、元ネタ的にもおもしろい。 しかし色々読み返したくなっちゃったなあ。『大...
夢の世界ともう一つの世界、アーヴァタールの関係は、前作ですでに語られていたので、今回はわりとパターン化しているというか、パズル的なきれいなミステリだった気がする。 「クララ」という名前はミスリードにもなってて、元ネタ的にもおもしろい。 しかし色々読み返したくなっちゃったなあ。『大きな森の小さな密室』とか。
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『アリス殺し』のシリーズ二作目。 アリス殺しから引き続き、井森/ビルが登場。前作で死んでしまった井森/ビルが主人公で出てきたけど、井森は今回は3、4回位殺されるという。 車椅子のクララが出てきてすっかり「ハイジだ!」と思ったけど違ってた。巻末にホフマン作品の簡単な解説が載ってる。...
『アリス殺し』のシリーズ二作目。 アリス殺しから引き続き、井森/ビルが登場。前作で死んでしまった井森/ビルが主人公で出てきたけど、井森は今回は3、4回位殺されるという。 車椅子のクララが出てきてすっかり「ハイジだ!」と思ったけど違ってた。巻末にホフマン作品の簡単な解説が載ってる。黄金の壺は読んだことがある気がする。クルミ割り人形は断片的に知ってるかな。 『アリス殺し』は物語終盤に向かって惨くグロくなる気持ち悪さがかえって癖になりそうな感じだったけど、今回はそれほどでもなく。でも、会話の妙というか、ビルと他の登場人物との会話が堂々巡り?不思議な輪に入っていく感じが面白かった。
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アリス殺しの続編。 なかなか難しく、読んでるうちに混乱してくる。 ビルは殺されたはずでは?と思ったがスピンオフというか別世界の話なのかな? スキュデリとビルの会話が好き。 続編もありそうな終わり方だったので、次作があれば嬉しい。
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ミステリ。ファンタジー。SF。幻想。ホラー。異世界。ホフマン宇宙。 『アリス殺し』の続編。 小林泰三さん、鬼才すぎます…。 わけが分からなすぎて、逆に面白い。 ビルとスキュデリの会話がとてもコミカルで良い。正直、これが一番の魅力かも。 スキュデリのアーヴァタール、まさかの登場でテ...
ミステリ。ファンタジー。SF。幻想。ホラー。異世界。ホフマン宇宙。 『アリス殺し』の続編。 小林泰三さん、鬼才すぎます…。 わけが分からなすぎて、逆に面白い。 ビルとスキュデリの会話がとてもコミカルで良い。正直、これが一番の魅力かも。 スキュデリのアーヴァタール、まさかの登場でテンション上がった。著者の他作品で登場するキャラクターですよね!礼都もか。 続編はもちろん、スピンオフの短編作品も描けそうな終わり方。次作が楽しみで仕方ない。
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アリス殺しの続編!ハイジのクララかと思いきや、全然違いました。車椅子で登場したからてっきりそうかと(笑) 今作は途中で、誰が誰のアーヴァタールかちょっと混乱しました。意図的に作り上げられた偽者には全く気がつかなかったです。 ビルは相変わらずなキャラで笑ってしまいましたが、井森の...
アリス殺しの続編!ハイジのクララかと思いきや、全然違いました。車椅子で登場したからてっきりそうかと(笑) 今作は途中で、誰が誰のアーヴァタールかちょっと混乱しました。意図的に作り上げられた偽者には全く気がつかなかったです。 ビルは相変わらずなキャラで笑ってしまいましたが、井森の印象も変わりました。今回は抜けすぎ!そんなに頼りなかったっけ⁈と笑いました。 最後に、「スナークは」「ブージャムだった」が出てきたので、また不思議の国に戻ってさらに飛ばされてくれないかな…と思ってます。
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+++ 大学院生・井森建は、ここ最近妙な夢をよく見ていた。自分がビルという名前の蜥蜴で、アリスという少女や異様な生き物が存在する不思議の国に棲んでいるというものだ。だがある夜、ビルは不思議の国ではない緑豊かな山中で、車椅子の美少女クララと“お爺さん”なる男と出会った。夢の中で「向...
+++ 大学院生・井森建は、ここ最近妙な夢をよく見ていた。自分がビルという名前の蜥蜴で、アリスという少女や異様な生き物が存在する不思議の国に棲んでいるというものだ。だがある夜、ビルは不思議の国ではない緑豊かな山中で、車椅子の美少女クララと“お爺さん”なる男と出会った。夢の中で「向こうでも会おう」と告げられた通り、翌朝井森は大学の校門前で“くらら”と出会う。彼女は、何者かに命を狙われていると助けを求めてきたのだが…。夢の“クララ”と現実の“くらら”を巡る、冷酷な殺人ゲーム。 +++ 『アリス殺し』の姉妹編。前作と同じく、というよりも前作以上に、要素が複雑に絡み合っており、しかもあちらの世界とこちらの世界も複雑に入り組んでいて、謎解きにかかる辺りからはことに、頭の中がグルグルしてくる。誰が誰のアーヴァタールで、誰と誰が通じているのか、さらには誰が改造されて元とは違う存在になっているのかが複雑で、解きほぐせなくなってくる。しかも、罪と罰の観念もあちらとこちらでは違うので、なにを持って解決とするのかも不確かで、いささか消化不良気味でもあり、哲学的と言ってもいいかもしれない。次々に暴かれる本体とアーヴァタールの相関関係が判ってくると、どんどん先を知りたくなる一冊でもある。
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むずいーー アリス殺しを読了後だから ホフマン宇宙と地球のアーヴァタールが全く違う姿かもとは考えてたけど、人数多くて、名前も耳慣れなくて人形だったり蛇だったりオートマータだったり誰が誰やら。 最後にどんな話から取ってきたのか作品名とそれぞれのあらすじが載せてあるけど、くるみ割り人形すらちらーっとしか知らなかった。 井森がビルでないパターンすら考えてたけど、そこは違わなかった。 人形のマリーがくらら クララがドロッセルマイアー教授 ドロッセルマイアーは礼都 スキュデリは徳さん岡崎徳三郎 最後の今回は違う展開なんだよってアリスの話に戻ってもビルは死なずに済んだのかな。 蒸着の予定を譲ってと食堂で若い女性に呼び掛けられる。 井森は 「スナークは?」 女性は凍りついた 「元の世界に帰るには君の協力が必要、さっ合言葉に答えて」 「ブージャムだった」 世界はがらりと変わった。
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