ヤギより上、猿より下 の商品レビュー
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いや……。 いや、いや、いや。 これはダメだろ(笑) ( ゚∀゚)アハハ八八ノヽノヽノヽノ \ / \/ \ 見て、この表紙。 絶対お子様が手に取るわ。 「パパ―、ママー、これ買ってぇ~」って本屋で子供が持ってきたら、平山夢明さんを知らん親だったら買ってしまうやろ。騙されるやろ。 いかん、いかん、イカ~~~ン!! だってあの平山夢明さんだよ! 子供が読んではいけない図書筆頭株主だよ。 読了した子供は健全に変の態の道に一直線だわ。 ま、まあそれはそれで将来おもしろい国になるか。 よその家のお子様なんか正直どうでもいいし。 でもこれって確信犯だよな~。 帯には子供のイラストに吹き出しで「ママ、僕もはやく大人になりたいなあ。」って。 さらに【どうぶつ好きあつまれ~】って。 隅っこに、 『デブを捨てに』の〈悪夢〉は、まだ終わっていなかったーー。 異才の作家、平山夢明・〈最悪劇場〉第二幕 とはあるが、明らかに子供に買わせる気まんまんだろ(笑) いいぞいいぞー、もっとやれー(^O^)/ 中身は短編四篇。 ・パンちゃんとサンダル おとうさんはおかあさんを殴っています。ぼくは。 ・婆と輪舞(ロンド) ババに雇われてる探偵は適当に娘を捜す。 ・陽気な蝿は二度、蛆を踏む 殺し屋は依頼を断れない。どうしても。 タイトルは伊坂幸太郎の陽気なギャングのパロディだろうか? ・ヤギより上、猿より下 とある最底辺の淫売宿の物語。 特にこの表題作の「ヤギより上、猿より下」はヒドイ(笑) チ〇ポだのマ〇コだの、もちろん伏字なしでガンガン出て来る。 なんや〈睾丸チューニング〉って(笑) 餅肌で窒息させる〈天城越え〉って(笑) 〈海綿ムニエル〉って(笑) どんな技や。 タイトルに首を傾げる諸氏もおられるでしょうから少し触れておくと、ヤギはそのまんま山羊で、猿はオランウータンで、どちらも変態に飼われていたペットで、淫売として仕込まれております。 経営が悪化した淫売宿にこの二匹が派遣されて客を取ることになります。 それまでいた三人のおばちゃん淫売は売り上げで山羊には勝つが猿には負けるという始末。 文字通り「ヤギより上、猿より下」となるのです。 さあ、そこから……。という物語。 表題作が一番しょうもないわ(笑) 陽気な蝿は切ないわ。 まあ、いずれもいつものとおり、黒くて、グロくて、ゲロくて、ど変態で、おもしろかったり、悲しかったり、くだらなかったり、なんだりかんだりでした。 良い子はパパとママにおねだりしてみてね。 ( ゚∀゚)アハハ八八ノヽノヽノヽノ \ / \/ \
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平山夢明ワールド全開!!!!!の4つの短編集。 「パンちゃんとサンダル」 毎日のように母に暴力を振るう父に、怯えながら暮らす9歳のタクムと5歳の妹のアヤ。 毎晩聞こえてくる怒号に、クラスメートからは「ころしや」とあだ名をつけられる。暴力に耐えられなくなった母はタクム達を連れて無理...
平山夢明ワールド全開!!!!!の4つの短編集。 「パンちゃんとサンダル」 毎日のように母に暴力を振るう父に、怯えながら暮らす9歳のタクムと5歳の妹のアヤ。 毎晩聞こえてくる怒号に、クラスメートからは「ころしや」とあだ名をつけられる。暴力に耐えられなくなった母はタクム達を連れて無理心中をはかろうとする。みかねたアパートの住人の外国人アレキサンダルに、「お父さんを消してあげる」と持ちかけられるが・・・。 裏切られて知る自立。 「婆と論舞曲」 30年前に行方不明になった娘を今だに探しているババの話を聞き探偵まがいの事をして、生活しているバツイチのカイ。元妻から娘が家出をして行方不明になったと聞かされ・・・。 後味すっきり! 「陽気な蝿は二度、蛆を踏む」 ハードボイルド。洋画を見終わったような読了感。 出逢った時から死にたがっていた淫売のエミコは、何故か俺の子どもだけは絶対に堕ろそうとはしなかった。殺し屋が生業のウルマが、依頼されたキジマは、かつて愛したエミコが唯一産んだ子供であり、ウルマとの間に出来たであろう1人息子だった。 キジマの最期を見届けた、ウルマが車へ戻った時にメモ付きの最高級葉巻があった。 メモの「今までの、全ての誕生日に」に涙腺崩壊。 「ヤギより上、猿より下」 淫売宿に下働きに出された、おかず。個性的な姐さん達の世話をし、失敗を繰り返しながらも楽しく仕事をしている。売り上げが下がり、経営危機になった宿の女将が、苦肉の策として連れてきたのは、オランウータンのポポロとヤギの甘汁。 常連客達が人間と動物のどちらを選ぶのか、売り上げはヤギより上か?猿より下か? 内容は下衆い極まりないけれど、どんどん登場人物が愛おしくなる、それが平山ワールドの怖さであり、最大の魅力である。 ずっと1人で世話をしていた、おかずを身体を張って守るポポロ。最後にはウルっとするなんて、やっぱり平山さんは恐ろしい~!!
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・表題作は金カムの姉畑先生こちらですよーでした。 ・全世界観が好き。狂おしいくらい好き。 ・次は『あむんぜん』に着手しよう。
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メルカトルとダイナーしか読んでいないけれど、読書芸人でこの本をカズレーザーが紹介したとき、えっ?大丈夫?と思ったものです。やっぱり大丈夫じゃないですね。前記作品と比べたらスリムだとは思いますが、それでも作風はそのままで、私は逆に安心してどっぷり世界につかりました。子供の作文のよう...
メルカトルとダイナーしか読んでいないけれど、読書芸人でこの本をカズレーザーが紹介したとき、えっ?大丈夫?と思ったものです。やっぱり大丈夫じゃないですね。前記作品と比べたらスリムだとは思いますが、それでも作風はそのままで、私は逆に安心してどっぷり世界につかりました。子供の作文のようにですます調で語られる一作目も、そうきたかと思える二作目も、思わず涙が零れそうになった三作目も、読後ため息をつきましたが、何よりラストの表題作のインパクトときたら!…言葉が思いつきません。改めて、人には薦めません。でもすごい好き。
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2019年、3冊目は、平山夢明の短編集、4編収録。 今回は、各タイトルに一言コメントを添えて。 パンちゃんとサンダル:お得意のDVモノ。展開はソレ程目を引くモノではないが、オチとラスト一行でヤられる。タクムみたいな少年が、もしかしたら、ボンベロやトゥエルヴのようになるのかもし...
2019年、3冊目は、平山夢明の短編集、4編収録。 今回は、各タイトルに一言コメントを添えて。 パンちゃんとサンダル:お得意のDVモノ。展開はソレ程目を引くモノではないが、オチとラスト一行でヤられる。タクムみたいな少年が、もしかしたら、ボンベロやトゥエルヴのようになるのかもしれない。 婆と輪舞曲:金のあるヤツも、ないヤツも揃いも揃って、どっかネジがゆるんでたり、腹に一物抱えてたりする。一番マトモなのは、第一印象最悪のチョーズカ刑事かもしれない。 陽気な蠅は二度、蛆を踏む:個性的な殺し屋が登場する、平山流ハードボイルド・タッチ、ややライトver.。いい感じの、どぅしようもなさが漂うラスト。 ヤギより上、サルより下:最下層の売春宿を舞台にした、コミカル活劇。スラングと隠語だらけの下衆な会話回しの素晴らしさ。 もぅ、海外のペーパーバック・スタイルの装丁からして、凝ってる。下品で、グロで(平山作品にしては軽めだが)、最低&最悪だが、クソ面白い‼️ 平山さん、DV体質、競馬で1500万以上女の金使い込む、ムード歌謡グループメンバー主人公、何ていかがでしょうか……(笑)。
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面白かった!味わいの異なる4編が楽しめました。いやぁ、やっぱ、夢さんすごいや。お気に入りは「婆と輪舞曲」。続編書いてくれないかなぁ〜。
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デブを捨てにが圧倒的に面白いと思う。動物の売春宿?なんだかよく分からない。筆者は実話怪談は無茶苦茶面白いけど小説はどうもちょっと。
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[パンちゃんとサンダル] 父は母を毎日殴る。母はおかしくなって子供と死のうとする。学校では、ころしやとからかわれる。外国人のアレキサンダルに金目の物を渡して消してもらおうとしたが、次の日になったら消えていた。どうしようもなくて父が殺したことに見せかけて母を殺す。 あんまりな話...
[パンちゃんとサンダル] 父は母を毎日殴る。母はおかしくなって子供と死のうとする。学校では、ころしやとからかわれる。外国人のアレキサンダルに金目の物を渡して消してもらおうとしたが、次の日になったら消えていた。どうしようもなくて父が殺したことに見せかけて母を殺す。 あんまりな話だけど最後、警察に連れていかれる父に対して、出てくる頃には負けないほど強くなっていると思う。9才でこんなことがあったのに、前向きに考えられるてことはちょっとだけ未来は明るい。 [婆と輪舞曲] 仕事もなくて、30年前にいなくなった娘を探し続けている婆さんの手伝いをして小遣いを貰っている生活。そんな時に別れた奥さんから家出した娘を探してくれと頼まれる。 そこまで山場はなく娘は押し入れにいたし、婆さんの娘を攫った人はなぜかいつも話を聞いて貰っていた奴だった。 見所は婆さんのイカれっぷりかな。 [陽気な蝿は二度、蛆を踏む] ハードボイルドな話。 エンジンはなるべく標的のことを知ってから殺しをする。轢き殺し、生命保険詐欺がいつもの手口。 コーエン兄弟のノーカントリーみたいに撮って欲しい作品だった。無機質でサッパリしているが、ちゃんと考えたら登場人物の絶望は凄まじい。エンジンもそうだが、キジマも殺されると分かって素直に来た。今までの人生が余程だったのだろう。 平山作品は無国籍な小説。この作品もアメリカの片田舎が合いそうな雰囲気だ。 一番いいシーンは、車の中にキジマからのプレゼントのコイーバと、メモには「今までの、全ての誕生日に」と書いてあった。 [ヤギより上、猿より下] これは淫売たちのREDだ。ブルース・ウィリス主演のあの映画は元殺し屋のアクションだが、この作品は売春婦と敵と動物しかいない。売春婦だってどこにも行くところが無いような50過ぎの女たちだ。 あまりに仕事がなくて店が潰されそうになったので、店主のオバチャンが猿とヤギに客を取らせようとした。そうしたら猿にたくさん客がついて、他の女たちの売り上げを抜いてしまった。その猿のポポロを巡って話は回る。 表題を見て、まさかこんなぶっ飛んだ物語だとは思わなかった。全体的にコミカルに書いていて、終わり方も絵本みたいだが、もちろん子供には見せられない。 前作もそうだったが、やはり物足りない。独白する〜の時のような狂気の描き方が無くてシンプルだ。他の仕事が忙しいのだろうか。短編で書きなぐるなら、長編をじっくり書いて欲しい。
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短編集。 おもしろかったけれどヘビーなお話もあってちょっと辛かった。最近読んでいたのがヘビーじゃないものがほとんどだったからかも。 殺し屋のお話が印象的だった。
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数年前に無力感で少し狂ってしまった自分には最高に面白い平山作品、ほぼ全ての作品を読んできた。 実際にあるはずの救われない現実を独特の表現力でデフォルメして娯楽化したストーリー、それを読んで楽しむのは、カイジで描かれているような、底辺の人達が命がけでゲームするのをお金払って酒飲み...
数年前に無力感で少し狂ってしまった自分には最高に面白い平山作品、ほぼ全ての作品を読んできた。 実際にあるはずの救われない現実を独特の表現力でデフォルメして娯楽化したストーリー、それを読んで楽しむのは、カイジで描かれているような、底辺の人達が命がけでゲームするのをお金払って酒飲みながら見物している金持ちの姿を髣髴するけど、面白いんだからしょうがない。 平山作品は、一種のノンフィクションのような気がする。そこが何よりもホラーなところ..
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