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北陸新幹線ダブルの日 の商品レビュー

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2017/06/20

○新旧織り交ざる中、足で稼ぐ十津川を見よ 吉岡浩一郎は、戦時に航空機開発者であったが、戦後国鉄で技術師となり北陸新幹線開業の功労者であったという。しかし、10年前に吉岡が殺害された事件は解決しておらず、事件は迷宮入りになりかけていた。 そんな中、ヒントをつかもうと、上越妙高駅の開...

○新旧織り交ざる中、足で稼ぐ十津川を見よ 吉岡浩一郎は、戦時に航空機開発者であったが、戦後国鉄で技術師となり北陸新幹線開業の功労者であったという。しかし、10年前に吉岡が殺害された事件は解決しておらず、事件は迷宮入りになりかけていた。 そんな中、ヒントをつかもうと、上越妙高駅の開業式典に参加したのが十津川警部であった。十津川は、孫娘のめぐみと出会う。その出会いにより、一枚の吉岡が戦闘機と写っている写真がもたらされ、調べてみるが、なんとその戦闘機はカタログには全く載っていない幻の戦闘機だった!?苦悩した十津川はなんとかヒントをつかみたいとほうぼうを駆けずり回ると、吉岡が昔起こしたある事件にたどり着き・・・ 戦時中に体制側に抵抗した技術者の話。戦地にパイロットを送り込みたくない、その一心で戦闘機を作っていた吉岡。その責任感の強さは戦後も仕事の中で生かされ、功労者としてあがめられるまでになったが、それが仇となってしまった感もあり切ない。 ラストも、少し切ない。果たして吉岡の無念を十津川は果たすことができたのか!? 新しきの中に古きを知る、と言ったところか。足で稼いで解決したこの事件は十津川らしい粘り強い成果だ!新旧織り交ざる物語を、読者はぜひどきどきしながら読了まで一気に迎えてほしい。 なお、この本には「著作リスト」も掲載されていることを付け加える。

Posted byブクログ