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言霊百神 古事記解義 新装版 の商品レビュー

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2019/07/08

『古事記』には、多様な読み方がある。どこまでが神話で、どこからが歴史であるのか、多様な解釈が許される点が『古事記』の魅力である。 しかしながら、「古事記を解くものは死す」と言われた時代があるように、軽々しく論ぜられない「怖さ」をも有する。 本書は、「言霊学」からの『古事記』へ...

『古事記』には、多様な読み方がある。どこまでが神話で、どこからが歴史であるのか、多様な解釈が許される点が『古事記』の魅力である。 しかしながら、「古事記を解くものは死す」と言われた時代があるように、軽々しく論ぜられない「怖さ」をも有する。 本書は、「言霊学」からの『古事記』へのアプローチである。 言霊は、万葉の時代から脈々と受け継がれ、これまで時の国学者や神道家によって研究されてきたが、明治期以降の言霊研究(言霊学)は、古事記解読に始まった。 『古事記』には言霊五十音の秘密が隠されており、故小笠原孝次氏は、その謎の解明に生涯を捧げ、本書を著したと言われている。 本書『言霊百神』では、言霊の運用法則が解き明かされるとともに、古事記に登場する最初の五十神は、日本語の五十音と対応することが詳解されている。 私は思う。古事記に登場する最初の五十神が、実は日本語の五十音であるのなら、五十音図という着眼にこそ、古事記は読み直されるべきではないか。

Posted byブクログ