『不思議の国のアリス』の分析哲学 の商品レビュー
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こんがらがってきた! アリスの名前が出て「論理学」ではなく、「分析哲学」と書名についてるのは珍しいよな、って興奮したんだけど、誰に話してもその興奮が伝わらない。 そもそもですね、論理学、分析哲学、言語哲学の明確な違いが判らないんです。違いがあるかどうかもわからない。 読み物として面白かった。ただ、八章くらいまではさくさく読めたんだけど、九章「二人の自分」あたりからすげぇ時間かかりました。可能世界がなぁ。そもそも「形而上学」「形而上的」の言葉の意味がいまいちよくわからないままだから。「形而上的可能世界」「認識的可能世界」。形而上的な話と意味論をごっちゃにしたらあかん、とか。そのあたりをすっきり理解できるよう、説明してくれる本、ないかしらね。 「ふりをする」っていうことに対して可能世界とか持ち出してるけどさ、そもそも「ふりをする」ってそういうことかしら、っていう疑問がずっと残ってて。なんかずれてる気がするんだなぁ。「ふりをする」ってのは、飽くまでも「現実世界でそうであるというふりをする」んであって、「可能世界のうちの一つでそうである」ことを考える必要があるの? すっごい回りくどく説明してある部分とか、好きなひとからすれば堪らんのやけど、興味ない人からすれば、「こいつ頭大丈夫か」って思われそうね。 抜粋。 ((略)――合理的態度はどうでもいいという読者には「グッド・ラック!」と言うしかない。) ぐっどらっく!( ・`ω・´)b
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