メディアの怪人 徳間康快 の商品レビュー
徳間書店の徳間康快の話。何か仕事で調べてたら出て来たので本を買ってみる。読売新聞で働いていた事とか逗子開成の理事長?だった事とか知らない事が多かった。型破りで、挑戦する人だったんだな。書店の社長でもあり、色々文筆家との付き合いが多いのだが、自分が知らない人ばかりで凄さが今一分から...
徳間書店の徳間康快の話。何か仕事で調べてたら出て来たので本を買ってみる。読売新聞で働いていた事とか逗子開成の理事長?だった事とか知らない事が多かった。型破りで、挑戦する人だったんだな。書店の社長でもあり、色々文筆家との付き合いが多いのだが、自分が知らない人ばかりで凄さが今一分からなかった。すごい人生をサッと通り過ぎていくから、もう少し深いエピソードとかあってもよかったのかな。裏表紙に書いてある山口組の組長との交友関係は殆ど触れてなかった。まあしょうがないのかな。ジブリと読売新聞が近い理由が分かった。
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徳間さんはスタジオ・ジブリの成功の立役者です。 しかし本書にはスタジオ・ジブリに関する内容は少ないです。 (おそらく著者は世代的にもアニメにあまり興味が無いのでしょう。) しかしそれでもスタジオ・ジブリがお好きな方には本書をオススメします。 徳間さん無くしてスタジオ・ジブリは無か...
徳間さんはスタジオ・ジブリの成功の立役者です。 しかし本書にはスタジオ・ジブリに関する内容は少ないです。 (おそらく著者は世代的にもアニメにあまり興味が無いのでしょう。) しかしそれでもスタジオ・ジブリがお好きな方には本書をオススメします。 徳間さん無くしてスタジオ・ジブリは無かった。 だから徳間さんを理解することはスタジオ・ジブリを理解する事に繋がります。
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昭和史と並行して進む徳間康快という人の起業家人生といったところだろうか。主眼として描かれているのは昭和の戦後史と、財をなしたあとの徳間氏の力強い活動といった感じかなぁ。徳間康快という人が読売新聞を放逐されたあと、いかにして徳間書店という出版社を立ち上げ、映画なども含めた活発な活動...
昭和史と並行して進む徳間康快という人の起業家人生といったところだろうか。主眼として描かれているのは昭和の戦後史と、財をなしたあとの徳間氏の力強い活動といった感じかなぁ。徳間康快という人が読売新聞を放逐されたあと、いかにして徳間書店という出版社を立ち上げ、映画なども含めた活発な活動をするに至ったのか、その経過については正直よくわかんなかった。気がついたら、アサヒ芸能を買い取って、とかそんな感じになっていたような。あまり描かれてないところに、清濁ならぬ濁々のよりコアな部分が含まれているということだろうか。いや、まぁ濁の部分もそこそこ書かれていたのだろうけど。 徳間書店を作った徳間康快氏という人がどういう人だったのか、俺は知らない。ただ先日読み終えた鈴木敏夫氏の本とか、映画監督の押井守氏のネットのコラムとかで名前をみかけてね。傑物だったとか、濁々あわせのむ、なんて毀誉褒貶あるようで、ちょっと感心を持って読んでみたんだよね。 徳間グループの立ち上げは、日本の戦後史と一体だったのかもしれないなぁ、なんて思った。石橋湛山とか、昭和史で読んだ人物もあれこれ出てくる。今、歴史というよりまだ報道とかに出てくる範囲の人も名前が出てきたりして、現代は過去とつながって形成されるという部分にあれこれ思いが至るね。
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徳間書店の徳間さんの自叙伝的一冊。 なんだけど、本人と言うよりはその周りの人の話であんまりおもしろくなかった。。。
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潜入ルポルタージュの名著だと思っている鎌田慧『自動車絶望 工場』。私は講談社文庫版しか知らなかったのだが、初版は徳間 康快が経営していた出版社(徳間書店ではない)から出ていたんだ。 しかも当初のタイトルは『トヨタ絶望工場』だったらしいが、当然この タイトルでは出版出来ず...
潜入ルポルタージュの名著だと思っている鎌田慧『自動車絶望 工場』。私は講談社文庫版しか知らなかったのだが、初版は徳間 康快が経営していた出版社(徳間書店ではない)から出ていたんだ。 しかも当初のタイトルは『トヨタ絶望工場』だったらしいが、当然この タイトルでは出版出来ずに『自動車絶望工場』に変更になったそうだ。 何度も読み返している作品だけれど、出版当初の話は本書で初めて 知った。まぁ、読んでいればトヨタがと分かるんだけどね。 徳間書店の創業者である徳間氏は本当に面白い人なのだ。徳間書店 設立後はグループ会社は10を超えるまでになっていた。 でも、徳間氏が一番やりたかったのは、やはり新聞だったのではない かと思う。それも日本にはなかなか定着が難しいクオリティ・ペーパー。 記者として読売新聞に入社したが読売葬儀で退職を余儀なくされ、 新聞への執着があったのだろうと感じた。同じ共産党細胞で後輩 のナベツネなんかが社に残ったばかりがトップになってるのだもの。 あ、本書にはナベツネの悪口もいっぱいなので、ナベツネ嫌いの私に は爽快なんだけどね。 徳間氏のメディア人としての軌跡を読むと、自ら困難な局面に挑んで いく、飽くなき挑戦者のようだ。買収した映画会社「大映」は倒産寸前 だったし、グループ会社にした「東京タイムズ」だって赤字続きだった。 今では「天才」と冠して呼ばれるようになった宮崎駿の才能をいち早く 見抜いて、惜しみない製作費を捻出したのも徳間氏だった。 挑み続け、失敗した事業もあるけれどそれで挑戦を止めるようなことは なかったというのは、他の経営者では真似が出来ないのではないだろ うか。 徳間氏のエピソード満載なのだけれど、徳間氏が影響を受けた人物や 周辺の人々のことを盛り込み過ぎて若干まとまりがないのが気になる。 そうして、徳間氏が晩年口にしていたという「騙された、裏切られた」と の言葉が、一体、誰を、何を指しているのかも不明のまま。ここは消化 不良だったな。
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昔っから徳間書店という出版社が放つ、なにか猥雑なパワーに不思議な気持ちを抱いていました。「黄金の犬」みたいなベストセラーもマッチョだし、「敦煌」みたいな映画も異常にダイナミックだし、「アニメージュ」みたいな雑誌も先駆け過ぎだし…。それが徳間康快という社長のキャラクターそのものだと...
昔っから徳間書店という出版社が放つ、なにか猥雑なパワーに不思議な気持ちを抱いていました。「黄金の犬」みたいなベストセラーもマッチョだし、「敦煌」みたいな映画も異常にダイナミックだし、「アニメージュ」みたいな雑誌も先駆け過ぎだし…。それが徳間康快という社長のキャラクターそのものだと知りました。昭和の男、いや男という漢字じゃ収まらない漢の夢の砦が徳間グループなのでした。そのそんな漢の周りには、さらに漢祭りというような右も左も硬も軟も関係ない輩が上から下から後ろから前から集まってくるのです。それを著者は「濁々併せ飲む」と表現しているのでしょう。いろんなことが清浄化された今、その濁々はどこに流れているのでしょうか?
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