せなか町から、ずっと の商品レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
いい! とってもすてきな短編集。 おおきなおおきなマンタの上にできた町のおはなし。 おばあさんをひと晩じゅう嵐から守ってみせるカーテンのはなしにうるっときたり、 名前をおとしてしまった女の子の元気よさにほほえんだり、ひとつひとつの楽器によりよい音をださせて すばらしい音楽を奏でさせる楽器はどんな楽器だろう?と 思ったり、 ラストのはこねこのはなしはどこにいきつくんだろうと 思っていたら、そっちかあっというラストで、 なんだか読み終わるのがもったいない1冊でした。 ふたたびマンタが空えとび上がれば、全て海の中へ消えてしまう町。 けれど、マンタはまだ海に漂っている。 表紙のひとつひとつの絵に、それぞれの物語があるように感じられ、そのひとつひとつをまた読みたいなあっと思った。
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