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100語でたのしむオペラ の商品レビュー

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2016/11/05

100のキーワードでオペラの表裏・背景・歴史などを語っていく。劇場、舞台、オーケストラピット、装置・道具、脚本、作曲、指揮、歌手、観衆、舞台挨拶、幕間、ホワイエ、プロンプター、字幕、代役・・・。一般的な用語から紡ぎだされるオペラの魅力が奥行を深めている。フランス人指揮者によるもの...

100のキーワードでオペラの表裏・背景・歴史などを語っていく。劇場、舞台、オーケストラピット、装置・道具、脚本、作曲、指揮、歌手、観衆、舞台挨拶、幕間、ホワイエ、プロンプター、字幕、代役・・・。一般的な用語から紡ぎだされるオペラの魅力が奥行を深めている。フランス人指揮者によるものであり、開母音が多い伊語、鼻音が多い仏語、子音が多く一語ごとの発音が難しい独語の3国の言語とオペラ演奏の特長などが書かれていて面白いところ。運命という抗しがたい力に立ち向かう意志、強い環境の力などを言葉なしに表現する音楽の偉大さを感じた。2011年にはヴェルディ「運命の力」の序曲を第2幕の始めに演奏したなど、指揮者の面目躍如としたところを感じた。字幕が歌手の発音軽視を招き、レベル低下を招く面もあるとは確かにそうだ。

Posted byブクログ