本屋さんのダイアナ の商品レビュー
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終始読みやすい文章で、小学生〜社会人までの女の子の心情に共感しながら読んだ。読む時期によって感じ方は違うかも。 小学生の頃は一生の友達!と思っていても、置かれる環境が変わって人間関係も変わりやがて疎遠になってしまう、という経験は誰でも一度はしたことがあるのでは。そこから十数年経て改めて関係が再構築できた二人、こういう二人を親友と呼ぶのかな。
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まさか小学生から大人になるまで二人が口きかない展開になるとは思わなかった 置かれた環境が変わっていくと関係性にもヒビが入るのって女性の友達関係特有だよね 痛いところ突かれた気がする お互いがお互いに持ち合わせてない部分に惹かれて築かれた関係性って本当に素敵だけど、だからこそ理解し合うことが難しい 相手を好きになった理由が、タイミングによっては嫌いな部分になることがあるの、残酷だよね でもこの二人は最終的に分かり合えて良かった
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読後がスッキリ! 意外とリアルはドラマティックだけど毎日がガラリと変わるわけではなくて…という話。(雑)
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あそこまで性格も境遇も違うのにお互いに憧れ仲良くできていたダイアナと彩子が羨ましいと思った。 誤解をきっかけに道が分かれた後でさえかつての憧れが苦境に悩み苦しんでいるとはつゆほどにも思わず相変わらず眩しい存在だと信じて疑わない偶像崇拝にも似た感じがなんとなく“少女たればこそ”っていう感想を抱かせた。 時々出てくる文学を通した会話がなんだかお洒落で素敵だと思った。 分かる人同士の会話というか、分かる人にだけ通じる感覚というか。
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星4.5 人生において起こる、起こり得る様々なことがとても上手い描写でギュッと詰まっている。感想書くのが難しいけれど、読んで良かったと思える本。 限りなく星5に近い。
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正反対の境遇で生まれ育った2人の少女がお互い心を許し友情を育む中で生まれた僅かな歪みから距離を置いた期間を経て再び絆を取り戻すまでの成長物語。「赤毛のアン」をオマージュしたような設定で読みながらどこか懐かしさを覚えながらグイグイ惹き込まれてあっという間に読み終えてしまった。 様々な側面から生きづらさを感じる少女たちがほろ苦い経験を積んで成長していく様子は感動的だけど単なる友情物語ではなく親子の絆も描かれていて時やヒトによって様々な捉え方があるものの親という根底の存在の強さに心を打たれた。 とても心に響いた自分を鼓舞する呪文を備忘録として。 〜なんびとたりとも私を縛ることはできない。私に命令できるのは、この世界で私ひとりだけ〜
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恋人になることで、「あの日のことが事件ではなく合意のもとだったと思える」と暗示をかけるシーンで胸が締め付けられた
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良いお話だった。6才の娘もいつか自分にとって特別だと思える本や人に出会えるといいなあ。きっとダイアナちゃんや彩子ちゃんやみかげちゃんみたいにいろんな景色やら感情に揺れながら大人になるんだから。
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物語の顛末だけではなく、何気ない一文を読むだけで、心がざわつきもう泣けて泣けて。彼女たちの日常と成長の過程が愛おしく。 最後は、ティッシュ何枚も使いながら一気に読了しました。泣き過ぎた頭痛も心地良いです。 登場人物が魅力的だと、読みやすく、感情をもっていかれます。 柚木さんも初...
物語の顛末だけではなく、何気ない一文を読むだけで、心がざわつきもう泣けて泣けて。彼女たちの日常と成長の過程が愛おしく。 最後は、ティッシュ何枚も使いながら一気に読了しました。泣き過ぎた頭痛も心地良いです。 登場人物が魅力的だと、読みやすく、感情をもっていかれます。 柚木さんも初読み。朝井リョウさんのエッセイに時々登場し、なんておちゃめな方なんだろう、どんな作品を書かれるのかなと思いましたが、朝井さん同様、逆の意味で裏切られました。 他にも、こんなにも素晴らしい本にまだ出会えてないかもと思うと、これだから読書はやめられない、と感じた一冊でした。
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ダイアナも彩子も私と性格は似ていないし、家庭環境もここまで極端ではないけど、2人に共感できる部分が沢山あった。 特に、幼少期の親子関係については自分を重ねることが多かった。どうして親は子供の気持ちを優先してくれないの?というダイアナと彩子の気持ちが痛いほど分かる。 だけど、自分に子供が出来たら親とは全く逆の育て方をしたいと思うので、ティアラの気持ちも否定できない。 印象に残っているのは彩子の大学の話。 ここが1番辛かった。 逆に武田くんの存在が全体を通して1番癒しに感じられた。 赤毛のアンの解説の 「相手が自分より高く飛躍するの友情が壊れることがある」という一文は、ある程度歳を重ねた今だからよく分かる。 だからこそ、今も続いている友人はより一層大切にしたいと思った。 自分の生き方についても深く考えさせられる良い本に出会えてよかった。 次は柚木麻子さんの「Butter」を読んでみたい。
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