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許されようとは思いません の商品レビュー

3.5

102件のお客様レビュー

  1. 5つ

    11

  2. 4つ

    38

  3. 3つ

    36

  4. 2つ

    8

  5. 1つ

    1

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2016/10/17

面白かった。面白かったのだけど、もう一度読もうとは思えない程辛い作品だった。 これから初めて読む人がうらやましい。

Posted byブクログ

2016/10/02
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

かつて祖母が暮らしていた村を訪ねた「私」。 祖母は、同居していた曾祖父を惨殺して村から追放されたのだ。 彼女は何故、余命わずかだったはずの曾祖父を殺さねばならなかったのか… (アマゾンより引用) 短編集。 何か壮絶…と言いたくなるような5編の物語。 個人的には『姉のように』というお話がいい感じにゾクッとして好きだった。

Posted byブクログ

2016/09/06

表題作はいまいちでしたが、全ての話において芦沢さんらしさが出ていると思います。 子供がいる身としては、育児の心理描写に関心させられます。 2016.09.06

Posted byブクログ

2016/09/01

嫌だ嫌だ、なんか嫌だ、と思いながら読んでいく。最後まで嫌だ。 次はどんな嫌な話だろう、と期待してしまう。なんだろう。嫌な話は癖になる。

Posted byブクログ

2016/08/29

書評を読んで、米澤穂信氏に出会った頃のことが頭をよぎり、即買い・読破。 やはり、なんでも初回のものの衝撃を超えることが難しいのか、穂信氏程の印象は残りませんでしたが、短編で読みやすく、なかなかダークな印象を残してくれる篇もありました。 個人的には、「ばあば~、ありがとう」が世相...

書評を読んで、米澤穂信氏に出会った頃のことが頭をよぎり、即買い・読破。 やはり、なんでも初回のものの衝撃を超えることが難しいのか、穂信氏程の印象は残りませんでしたが、短編で読みやすく、なかなかダークな印象を残してくれる篇もありました。 個人的には、「ばあば~、ありがとう」が世相も反映していて、面白く読みました。

Posted byブクログ

2016/10/03
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

メディアリクエスト イヤミス。短編集。 なんともいえない不快感、読むのが嫌だけど読み進めてしまう。 姉のように、が一番驚いた。 小さいときから憧れの姉だった。 その姉が事件を起こしてしまう。姉の様にならないように、 自分の娘への虐待の衝動を抑えようと必死になる。

Posted byブクログ

2016/08/20

意外なクライマックスが用意されているイヤミス短編集。丁度良いサイズ感と、倒叙式や独白形式などバラエティに富んだ構成で飽きさせません。 ベストは第68回日本推理作家協会賞短編部門にノミネートされた表題作。「何故余命僅かな人間を殺したのか?」というホワイダニットが光る秀作です。 【あ...

意外なクライマックスが用意されているイヤミス短編集。丁度良いサイズ感と、倒叙式や独白形式などバラエティに富んだ構成で飽きさせません。 ベストは第68回日本推理作家協会賞短編部門にノミネートされた表題作。「何故余命僅かな人間を殺したのか?」というホワイダニットが光る秀作です。 【ありがとう、ばあば】は孫娘の行動の真相が明らかになるラスト一行にゾクッとさせられます。 【絵の中の男】も表題作と同様捻りの利いたホワイダニットですが、若干理解し難い心情なので不満が残ります。

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2016/08/16

ミステリ短編集。ホワイダニットの物語、という印象。どれもそれほど大きい事件が起こるわけではなく、ささやかな謎かと思いきや。ラストまで読むとぞくりとさせられます。だけど怖いばかりでもなく、そこまで追い込まれてしまった人の心境を思えば、悲しくもある物語かも。 お気に入りは「姉のように...

ミステリ短編集。ホワイダニットの物語、という印象。どれもそれほど大きい事件が起こるわけではなく、ささやかな謎かと思いきや。ラストまで読むとぞくりとさせられます。だけど怖いばかりでもなく、そこまで追い込まれてしまった人の心境を思えば、悲しくもある物語かも。 お気に入りは「姉のように」。いったいどうなってしまうのかどきどきしながら読み進んだのですが。ラストでまさしく「えぇ?」となりました。ものすごーく単純な仕掛けかもしれないけれど、気がつかなかった! 「許されようとは思いません」と「絵の中の男」にも驚愕。この動機は到底思いつかない……そしてそれほどまでにつらいことだったのか、というのがあまりに痛切。

Posted byブクログ

2016/08/13

+++ あなたは絶対にこの「結末」を予測できない! 新時代到来を告げる、驚愕の暗黒ミステリ。かつて祖母が暮らしていた村を訪ねた「私」。祖母は、同居していた曾祖父を惨殺して村から追放されたのだ。彼女は何故、余命わずかだったはずの曾祖父を、あえて手にかけたのか……日本推理作家協会賞短...

+++ あなたは絶対にこの「結末」を予測できない! 新時代到来を告げる、驚愕の暗黒ミステリ。かつて祖母が暮らしていた村を訪ねた「私」。祖母は、同居していた曾祖父を惨殺して村から追放されたのだ。彼女は何故、余命わずかだったはずの曾祖父を、あえて手にかけたのか……日本推理作家協会賞短編部門ノミネートの表題作ほか、悲劇をひき起こさざるを得なかった女たちを端整な筆致と鮮やかなレトリックで描き出す全五篇。 +++ 表題作のほか、「目撃者はいなかった」 「ありがとう、ばあば」 「姉のように」 「絵の中の男」 +++ どの物語も昏く凄惨で救いがないように見える。だが、ラストの思ってもみない仕掛けによって、それまで見えていたものとは全く違う世界が立ち現われ、一点の救いの光が差してくるものもある。どれも読後感がいいとは言えないが、すっと納得できる一冊である。

Posted byブクログ

2022/01/28
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

【収録作品】許されようとは思いません/目撃者はいなかった/ありがとう、ばあば/姉のように/絵の中の男  *村社会の閉塞性が生み出した悲劇を描いた表題作。結局今の日本や世界に蔓延しているのは、この視野の狭い村人根性なのではないか。「目撃者は……」は自己中心の醜さを逆手にとったラストが見事。「ありがとう……」は、被害者の自業自得。「姉の……」は、ヒロインの心の叫びに集約される。夫やその家族、ママ友のみならず、ヒロイン自身も知らん顔をして口を拭う利己主義。特に夫の無神経さは腹立たしい。「絵の中の男」は、芸術家の狂気と、それを傍観している語り手の狂気が怖い。

Posted byブクログ