侵蝕 の商品レビュー
皆川家に入り込んだ山口葉月。 その女が家を家族を侵食していく。 朋巳くんの心の解れ、圭介の幼さ、葉月の弱さが見え始めてからは一気に読み終えてしまった。 それまでは、苛立ちや恐怖で読み進めるのが怖かった。 葉月…。 もっと違う形で美海と会えてたら、もっと違う形で、この家に入り込...
皆川家に入り込んだ山口葉月。 その女が家を家族を侵食していく。 朋巳くんの心の解れ、圭介の幼さ、葉月の弱さが見え始めてからは一気に読み終えてしまった。 それまでは、苛立ちや恐怖で読み進めるのが怖かった。 葉月…。 もっと違う形で美海と会えてたら、もっと違う形で、この家に入り込む理由があったのなら…。 実際にあった事件のことを考えると、そう容易く言うことは出来ないし、葉月たちがしてきたことは許せることではないけれど、小説の中だけは、こう言わせてほしい。 幸せになれる道は他にたくさんあったと思う。 北九州一家の本も持ってるから、それを読もうと思う。 それで、ちゃんと異様なことだって実感したいと思う。 そうしないと、きっと自分は、葉月みたいな人に実際会ったとしたら、自分はいち早く取り込まれてしまうと思うから。
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実際にある事件で、占い師が家族を洗脳して住み込んでしまう様に、この小説でも化粧の濃い女がある家庭を破滅へ追い込みます。 手口がリアルで、こんな風に洗脳されていくんだなって思った。
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家族が洗脳されていくのがじわじわ侵食されていく感じ。途中から気になって一気読みでした。女の正体には気づかなかったので驚きました。眠らせてもらえないのが一番の拷問なんだな。実際の事件でもそうだったんだろうか?
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なかなか面白かった。ホラー文庫だけど、そんなにホラーではなく。 ちょっと終わり方があっけなかったというか、剥がれていくところ、「葉月」の終わりをもっと書き込んで欲しかった。 170626
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幼い長男の事故死以来、沈んだ空気に満ちていた皆川家に現れた同じ名前の少年。その後、寄生し始める奇妙な男女。洗脳され壊される一家の恐怖の果てに待ち受ける驚愕の真実とは。 現実にも北九州や尼崎にあった事件のように、家族を支配して崩壊させる手口が実に巧妙で恐ろしい。どんな円満な家族にも...
幼い長男の事故死以来、沈んだ空気に満ちていた皆川家に現れた同じ名前の少年。その後、寄生し始める奇妙な男女。洗脳され壊される一家の恐怖の果てに待ち受ける驚愕の真実とは。 現実にも北九州や尼崎にあった事件のように、家族を支配して崩壊させる手口が実に巧妙で恐ろしい。どんな円満な家族にも必ず小さな不満は各々あるわけで、その小さな隙を突かれると呆気ないほど家族という巣は脆い。本作は奇をてらわずにラストを迎えれば、もっと恐怖におののいたのに。
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心理描写ともに情景描写がとても緻密で、よって厭な感じがまとわりついてくる(褒めてます)。ホラー+ミステリ+イヤミスがとても絶妙な塩梅で折り重なった物語でした。筆者が女性だったとは、、さすが。文体の独特の寒々しさがとても素敵でした。
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文庫本を購入。父親の影が薄い女家庭をターゲットに家族と親しくなり、その家に居着いて支配してしまう厚塗り女と身知らず男児。徐々に洗脳されていく描写は人間の脆さが良く分かる。最後のネタバレは少し強引な感じもしたが、中盤の家族崩壊への様は見事。
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櫛木理宇の新刊出たんか、買わなきゃ(使命感)。 で、ページ開いてみたら、これ「寄居虫女」の改題加筆じゃねーか! 読み始めたら仕方がない。とりあえず完読。完読というか、再読。 前回の感想読み返すと、その話の不気味さに読み応えがあると書いてあった。 で、再読の今回。展開...
櫛木理宇の新刊出たんか、買わなきゃ(使命感)。 で、ページ開いてみたら、これ「寄居虫女」の改題加筆じゃねーか! 読み始めたら仕方がない。とりあえず完読。完読というか、再読。 前回の感想読み返すと、その話の不気味さに読み応えがあると書いてあった。 で、再読の今回。展開と内容を全部わかってるから、それほど楽しめなかった。 本は買う前にあらすじぐらい目を通しといたほうがいいね。
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帯につられて購入。 洗脳、拘束…破壊される日常。 けれどラストは思わず泣ける‼︎ ワクワクして読み始めたんだけど… 後半が良くない! 無理くりして文章にした感じ。 ラスト、泣けるとこ有った? 全くわからなかったけど。 '16.07.18読書完了
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やってきましたこの季節。 夏の文庫フェス。 本屋に行くのが更に楽しくなりますよねー。 この本は帯に釣られて手に取ったのですが、まぁ進まない。 読みにくいとか、そう言う理由ではなく、精神的に辛くなる。 家族がバラバラになる様子が痛くて、逃げ場がない状況に追い込まれていく様がリアル...
やってきましたこの季節。 夏の文庫フェス。 本屋に行くのが更に楽しくなりますよねー。 この本は帯に釣られて手に取ったのですが、まぁ進まない。 読みにくいとか、そう言う理由ではなく、精神的に辛くなる。 家族がバラバラになる様子が痛くて、逃げ場がない状況に追い込まれていく様がリアルで 読み進めるのが苦痛でした。 終わり方も、結局誰を悪者にしたら良いんだかと言う感じでモヤモヤ。 いっその事あやふやなまま終わらせてくれれば、訳が分からずもっと怖いのになぁと。 この手の『家族に入り込む』系でピカイチなのは雫井脩介の、火の粉だと私は思う。
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