ジャッジメント の商品レビュー
高校時代の野球部のチームメイトが、被告人とその弁護人という形で再会する。被告人は殺人事件の犯人と目されているけれど本人は否認し、弁護人はそれを信じ、起訴されたら99.9%有罪と言われる、その”えん罪”を晴らそうとする。昔の、甲子園の予選県大会の試合の進行の回顧と、裁判の攻防の進行...
高校時代の野球部のチームメイトが、被告人とその弁護人という形で再会する。被告人は殺人事件の犯人と目されているけれど本人は否認し、弁護人はそれを信じ、起訴されたら99.9%有罪と言われる、その”えん罪”を晴らそうとする。昔の、甲子園の予選県大会の試合の進行の回顧と、裁判の攻防の進行がシンクロしていて面白い。裁判で弁護側が検察側をやり込めていく部分はすかっとするが、最後にひっくりかえしたように思えるところで、あっさりおわってしまったような。裁判手続きの様子などそこまでしっかり描かれていたので、証拠をひっくり返した後の、「だから」という”決め”もしっかり描かれていたら完璧だったと思う。
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高校球児だった中垣と宇土。 久々の再会は監督殺害容疑者となった宇土とその弁護をする中垣という構図だった。 高校時代に色々とあった野球部だったが、中垣は宇土の無罪を勝ち取れるのか? 高校時代の試合の記憶と法廷での現在とを織り混ぜた、青春物語。 2016.11.6
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2016年7月27日 この作者の本は初めて読んだが、これは間違いなく面白い。 法廷サスペンスと青春小説の融合という煽りがこんなに適切な小説は無いと思う。 高校時代野球部の元チームメートだった二人が時を経て弁護士と被疑者という形で再開し、元チームメートの助けを得ながら無罪...
2016年7月27日 この作者の本は初めて読んだが、これは間違いなく面白い。 法廷サスペンスと青春小説の融合という煽りがこんなに適切な小説は無いと思う。 高校時代野球部の元チームメートだった二人が時を経て弁護士と被疑者という形で再開し、元チームメートの助けを得ながら無罪を勝ち取るという話。 要約してしまえばこれだけの話だが、非常に上手く話が作り込まれ青春小説の面と法廷サスペンスの面を自然に混ぜ合わせてとても面白く読めた。 ただ、二つのジャンルを織り交ぜているだけに少しストーリー性が薄く感じるところもあった。(例えば真犯人が無理矢理な感じがあったところや、弁護士と検事との確執など。)しかしそれを踏まえても作品としての完成度は高く満足いくものだった。
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人気プロ野球チーム東京アストロズの監督の榊が殺害され、容疑者としてアストロズから戦力外通告を受けた投手の宇土が逮捕される。 容疑を否認する宇土を弁護する弁護士は宇土の高校時代のチームメイトの中垣。中垣は宇土の無罪を勝ち取れるのか? 法廷の場面も緊迫感が伝わってきて、事件の真相もミステリーとしても良くできていたと思う。 設定が巨人軍のお家騒動をベースにしているのも何となくリアリティが増すものだった。
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これは面白かった。ある程度野球の知識は要求されますが、それを抜きにして裁判モノとして見ても面白いと思う。特に過去の話が小刻みに入れ替わる第4章は、まるで映画のクライマックスを観ているような感覚です。
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