「リベラル」がうさんくさいのには理由がある の商品レビュー
橘さんの著作は相変わらず読みやすくて明快ですね。 簡潔にまとめてあるけど、その分深みは足りない印象。 雇用の話など、全面的に同意できないところもありますが、 それぞれ違った視点を提供してくれるので、読んでいて楽しめました。
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橘玲氏は徹底した合理主義者で、また現代日本の自称リベラル派とは一線を画すリベラリスト。 書名には「理由がある」と記されているものの、本書にはその理由は書かれていなかった。どちらかといえば、「こういう胡散臭い事を主張しているのが、日本のリベラルなのだ」という論調で、その点について...
橘玲氏は徹底した合理主義者で、また現代日本の自称リベラル派とは一線を画すリベラリスト。 書名には「理由がある」と記されているものの、本書にはその理由は書かれていなかった。どちらかといえば、「こういう胡散臭い事を主張しているのが、日本のリベラルなのだ」という論調で、その点については納得できた。 日本の自称リベラル派が胡散臭いのは、まず「反政権・反政府」という大原則があって、それに基いた主張を展開するすることを通じ、本書前半で語られている沖縄集団自決問題という事実を歪曲した捏造を生み、しかも反省しないという体質に尽きる。 本書後半では日本の労働慣行、イスラム過激派によるテロ、大麻特区等について、徹底的なリベラリストの立場から論じているが、過激すぎて受け入れがたい面もあった。
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「リベラル」「左翼」。昨今は「リベサヨ」とレッテルづけられている人々の、違和感しか抱けない主張。 その主張の気持ち悪さの根源がどこにあるか、分かりやすく解説してくれる本。 「リベサヨ」的主張にイライラするものの、その主張のどこにどういった問題があるか。きちんと掘り下げなくては、そ...
「リベラル」「左翼」。昨今は「リベサヨ」とレッテルづけられている人々の、違和感しか抱けない主張。 その主張の気持ち悪さの根源がどこにあるか、分かりやすく解説してくれる本。 「リベサヨ」的主張にイライラするものの、その主張のどこにどういった問題があるか。きちんと掘り下げなくては、それは好悪でしかない。そこに、事実の検証から入ったうえで、構造までざっくりと解説してくれている。 一方で、そのカウンターの主張の問題も合わせて解説してくれており、バランスが取れている。 ただし、専門的な本を分かりやすく翻訳し、供してくれている、というものなので深みが足りない気はしなくもない。
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この本のタイトル通り「リベラル」って聞くと凄く胡散臭いイメージがあるのですが、橘玲さんの視点で沖縄の集団自決、安保法制、慰安婦問題、派遣労働、宗教、ドラッグ等について滅多切りにしています。始めの集団自決の章は間延び感がありますが、それ以外の章は簡潔で読み易いです。
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ブラックな文体に定評のある橘玲の新作です。 いつも全面的に賛成!とは思わないものの、自分自身の思考の凝り固まりをほぐすとか別の目線が欲しい時に読むと、もっと違うタイプの本を読んで考えなおそうかな。という一助になります。 今回も最初の章から、地雷原な「沖縄戦における集団自決」や「...
ブラックな文体に定評のある橘玲の新作です。 いつも全面的に賛成!とは思わないものの、自分自身の思考の凝り固まりをほぐすとか別の目線が欲しい時に読むと、もっと違うタイプの本を読んで考えなおそうかな。という一助になります。 今回も最初の章から、地雷原な「沖縄戦における集団自決」や「従軍慰安婦」などの題材を題材に斬りまくっております。 どの章もピンと来る記述が要所要所であったのですが、全部上げているとキリがないので、最初の章でインパクトが有ったところだけ、書いておきます。 (戦前の日本軍)市民の盾となって戦ったことがない。沖縄の「平和主義」にリアリティがあるのは「軍は自分たちを守ってくれない」という悲惨な経験に裏打ちされているから。 なんて書かれてる部分などは、色々な思考が頭のなかをぐるぐる周る感じでした。 1冊全体に貫かれているテーマとしては、 ただの理想主義に走るのではなく、現実を見据えた具体的な行動を。と言われているような気分になりましたけど、多分気のせいだと思います(笑)。
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「日本のような成熟した国家では、誰が政権の座に就いたとしても政策の選択肢はほとんどないのです。」 沖縄の話は知らなかった。鵜呑みにするのはまずいが、とても勉強になった。そこに、軍令はなかった。 リベラルとは何か。リベラルのレッテルを貼られるとリベラルになるのか。
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