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ポートランド の商品レビュー

3.7

17件のお客様レビュー

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2017/10/26

街の中心部は、通りをたくさんの人々が行き交うことで賑わいが生まれる。アメリカのような車社会でも、歩くことが楽しい通り、歩きたくなる通りは人気が集まり、そこに住みたいという評価も高まる。人があるきたくなる街は、徒歩や自転車でおよそ20分圏内の区画で考える。人はそれ以上の距離は歩きた...

街の中心部は、通りをたくさんの人々が行き交うことで賑わいが生まれる。アメリカのような車社会でも、歩くことが楽しい通り、歩きたくなる通りは人気が集まり、そこに住みたいという評価も高まる。人があるきたくなる街は、徒歩や自転車でおよそ20分圏内の区画で考える。人はそれ以上の距離は歩きたくないし、それ以下の距離だとつまらなく感じるから。twenty-minute community 1階はなるべく窓ガラスを入れて視界を遮る壁を少なくし、飲食店や小売店をテナントに入れる。賑わいが感じられ、安全性も上がる。 neighborhood associationという近隣活動組織。町内会は非公式の自主組織はこれは市に認められた唯一の公式近隣組織。活動予算と支援ももらう。町内会は家族単位での自動的参加だが、これは個人単位の志願参加。 Fail harder:ただ失敗するな。どうせ失敗するなら馬鹿でかい失敗をして多くを学べ(W+K)

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2017/06/10

近年、経済成長と環境を両立させた再開発に成功し、世界的に注目を集めるポートランド。その成功要因や街づくりのシステムを、同市の開発局に勤務する著者が、日本人向けに説明してくれる一冊。 面白いポイントは幾つかあるが、開発局内部の人間である著者ならではの内容としては、再開発には欠かせ...

近年、経済成長と環境を両立させた再開発に成功し、世界的に注目を集めるポートランド。その成功要因や街づくりのシステムを、同市の開発局に勤務する著者が、日本人向けに説明してくれる一冊。 面白いポイントは幾つかあるが、開発局内部の人間である著者ならではの内容としては、再開発には欠かせない資金調達をどのように行うかの詳細であろう。ここでは、TIF(Tax Increment Financing)とBID(Business Improvement District)の2つの方法論が解説されるが、特に前者は固定資産税の増収額を担保とした資金調達ということで、このような都市部の再開発に適した方法だということが理解できる。これは、再開発前の税収をベースに、再開発によって土地の価値があがり、固定資産税や法人税の増収分で負債を返済する(そして完済後は当然増額分が市に入ってくる)スキームである。 最終章では、このポートランドの都市開発ノウハウを輸出という形で展開する事例として、千葉県の柏の葉スマートシティでの取り組みも紹介されており、面白い。ますます、ポートランドへの興味が高まった。

Posted byブクログ

2017/05/24

短い時間しか滞在しない旅行者であってもなんとなく感じるポートランドの居心地のよさが、一朝一夕にできたのではないことを旅の最中~後に読んだ『ポートランド世界で一番住みたい街をつくる』という本で知る。行政の仕事だと、権利を主張するだけだったり、お客さんになったりせず、住人が自分たち自...

短い時間しか滞在しない旅行者であってもなんとなく感じるポートランドの居心地のよさが、一朝一夕にできたのではないことを旅の最中~後に読んだ『ポートランド世界で一番住みたい街をつくる』という本で知る。行政の仕事だと、権利を主張するだけだったり、お客さんになったりせず、住人が自分たち自身で街の開発や運営に関わり、暮らしやすい街をつくっていること。そのために、市が何十年もかけてソフトやハードさまざまな側面の仕組みを作っていることなどを知り、なるほどなぁと思った。自分の利益と相手の利益、どちらかが100、どちらかが0でなく、最適なバランスを探り、譲り譲られるプロセスを経て、街がみんなの街になっていく。 もちろん、本にあるようにうまくいくことばかりでないだろうと想像するけれど、ここは私の街だ、居場所だと思える場所をつくるには、たくさんの工夫と、地道な取り組みが必要なんだなぁと。そして、そういう大人の話し合いができる市民や、話し合いを仕切れるファシリテーターがいることにうらやましいような気持ちになった。

Posted byブクログ

2017/05/06
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

アメリカ、オレゴン州、ポートランドの話。ポートランドは車社会の印象が強い、とうか実際に車社会のアメリカには珍しく、公共交通を移動基盤とするコンパクトシティ。 ポートランドがコンパクトシティになった、もしくは実現できたのは、北欧系のリベラルコミュニティ、ヒッピーカルチャー故と分析している。自然を大切にし、オープンなコミュティを尊重した結果としてコンパクトシティが形成されたというストーリー。もちろん、各種プランを実行に移すための仕組みや政策は準備されているが、こちらもそもそものカルチャーあってこそ。 市民、行政、公共機関、事業者が利害関係調整のために開催するデザインワークショップ、真の市民参加を実現するネイバーフッドアソシエーション。いずれも市民が自ら行動することによって成り立つもの。今の日本には難しいのかと・・・

Posted byブクログ

2017/03/12

コミュニティデザインの資料としてはあまり参考にならなかったが、観光資料としてポートランドに行きたくなった。

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2016/09/22

ポートランドの開発局に勤める日本人、山崎さんの著書。お手伝いした天神明治通り街づくり協議会のフォーラムで仕事がてらお話は聞いていたけど、だいぶ時間も経ってしまったので復習も兼ねて読了。 ポートランドの街づくりについて、これまでの成り立ちと現在の街づくりの実務についての記載。 街...

ポートランドの開発局に勤める日本人、山崎さんの著書。お手伝いした天神明治通り街づくり協議会のフォーラムで仕事がてらお話は聞いていたけど、だいぶ時間も経ってしまったので復習も兼ねて読了。 ポートランドの街づくりについて、これまでの成り立ちと現在の街づくりの実務についての記載。 街が荒れ果ててしまうという危機感から、住民の街づくりへの参加意識が強くなり、それは今も風土として残る。行政の仕組みも、大きな視点から方向性を定めるメトロ政府と交通を司るトライメット、そして開発局と万全の体制であり、かつ住民意見をしっかりと吸い上げている。だから世界一住みたい街ができて、今もよりよくなっている。 誰かがどうにかしてくれる、、、じゃなくて、歴史がみんなの自立意識を育てた結果が今であり、未来になっていっているのがポートランド。 では福岡に活かせることってなんだろう? 制度が生まれた歴史がないままに、そっくりそのまま制度を持ってきたって、一時的にはうまくいっても根付くものにならない。 福岡の歴史の上にある仕組みってどんなものなのかなと考えてさせられた。 黒田藩、明治以降の堀を埋めたりの開発、一面ほぼ焼け野原となった戦後からの復興とその象徴のビル、そして今、直面している再開発。 ソフト面でも、お祭りなどの文化に加えてエリアマネジメントの組織。 民間と行政とそして市民の立場。 今は民間の立場であって、引っ張ってくれてるリーダーをお手伝いしている状況。 どうしたらいいのかと行き詰まることも多いけど、色々なことを学びながら今の場所でできることを精一杯やる。でもしっかり学びながら考えながら仕事をしよう! とりあえずポートランド行きたい。笑 行ってたらまたこの本を読み返してみたいなぁ〜

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2016/06/26

ポートランド 山崎満広著 日本経済新聞 朝刊 読書 (23ページ) 2016/6/26 3:30  米国の西海岸にあるポートランドは今でいうコンパクトシティーの先進地だ。路面電車などによる公共交通優先の街づくりを進め、経済成長と温暖化ガスの抑制を両立させる都市の成長管理にも早くか...

ポートランド 山崎満広著 日本経済新聞 朝刊 読書 (23ページ) 2016/6/26 3:30  米国の西海岸にあるポートランドは今でいうコンパクトシティーの先進地だ。路面電車などによる公共交通優先の街づくりを進め、経済成長と温暖化ガスの抑制を両立させる都市の成長管理にも早くから取り組んできた。現在、ポートランド市開発局に勤める著者は、住民参加を特徴とする街づくり手法そのものの「輸出」に取り組んでいる。日本の都市がこの米国の街から学ぶべき点は極めて多い。(学芸出版社・2000円)

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