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道然寺さんの双子探偵 の商品レビュー

3.4

24件のお客様レビュー

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2020/01/11

「寺の隣に鬼は棲むのか」 消えた香典と虚偽の真実。 傍からみたら尽くしていたのは彼女だったのかもしれないが、彼等は遠縁に住んでいる訳なのだから24時間全ての出来事は把握しきれてないだろうにな。 歳の差が大きく病を患っている人間と結婚となると、どうしても愛情よりその後の遺産目当てで...

「寺の隣に鬼は棲むのか」 消えた香典と虚偽の真実。 傍からみたら尽くしていたのは彼女だったのかもしれないが、彼等は遠縁に住んでいる訳なのだから24時間全ての出来事は把握しきれてないだろうにな。 歳の差が大きく病を患っている人間と結婚となると、どうしても愛情よりその後の遺産目当てではと勘繰ってしまうのだろうな。 「おばあちゃんの梅ヶ枝餅」 思わず投げ返した和菓子。 今となっては意味の無い嫌がらせに一人でずっと戦ってきた彼女にとって、タイミング悪く渡された梅ヶ枝餅は悪意にしか感じなかったろうな。 自分からアプローチをしていたのか、もしくは振られた後なのかは分からないが彼女に対し嫉妬し嫌がらせをするのは筋違いではないだろうか。 「子を想う」 勘違いし乗り込んできたのは。 義母から護るまでは良かったが、一度妊娠し経過を知っているはずの彼には週数の知識を得る機会が無かったのか少し気になるな。 宗教らしい物に感化された考えを持つ母親という事を知っていたのであれば、最初から安定期に入るまで伝えないという手もあったのではないだろうか。 「彼岸の夢、此岸の命」 夢の中に出てまで伝えたかった事。 双子と彼の夢に出てきた人物が違っていたのは、互いに簡単な特徴を当てはめたからだろうが立っていた場所まで同じとなると少し引っかかるよな。 貧困でDVを受けていても彼女はきっと必死に小さな命を育てるつもりだったのだろうが、彼女の身体は限界だったのだろうな。

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2019/10/30
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※このレビューにはネタバレを含みます

道然寺の住職の息子である一海さん視点の語りで物語が進みます。この寺に住む中学二年生の双子、ランとレンのふたりが一海さんの身の周りでおこった様々な出来事に対して推理をおこない事の真相を解き明かし当事者を救うという構成になっています。 双子による推理は事件の性質と二人の性格とも相まって、片方の推理にちょっとした誤りが含まれており、もう片方の推理がそれを正すという構図なのですが、1~3話まではいわゆる”安楽椅子探偵”の様相を呈しており、後から語られるほうの(=真相を言い当てている)推理がなぜそのように行き着いたのかの手がかりが乏しい、あるいはラン or レンだけが知っている事実によって推理が展開されており、読者として作中に散りばめられたヒントを回収する(回収してもらう)機会がないのがちょっと残念なところ。 が、最終話である4話だけは双子の生みの親かもしれない人物を巡って、赤ん坊の隠し場所や南京錠の番号など、事前のヒントを手繰り寄せながら読み手としても謎を解決してゆく楽しさを味わえる構成になっていました。1~3話を読んだ時点では二巻は読まなくてもよいかと考えていましたが、やっぱ二巻も読んでみようと思えた最終話の面白さでした。

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2019/07/15

んーーー。 残念だけど、私には合わなかったみたい。 お寺に子供を捨てるって、いつの時代だよってのは置いといても。 双子たちの性格が、どちらも好きでない。 中学生なので、子供っぽいのは当然かもだけど、あれはないわー。 お寺の宗教法人だけど儲けてることをあまりに正当化するのにも違和感...

んーーー。 残念だけど、私には合わなかったみたい。 お寺に子供を捨てるって、いつの時代だよってのは置いといても。 双子たちの性格が、どちらも好きでない。 中学生なので、子供っぽいのは当然かもだけど、あれはないわー。 お寺の宗教法人だけど儲けてることをあまりに正当化するのにも違和感。 さーて、次行こ。次。

Posted byブクログ

2019/01/16

流行りの日常の謎タイプの作品ですが、お寺の住職が主人公になっていて、仏教の知識が散りばめられていることろにオリジナリティがあります。 影の主役である双子が常に裏表の推理を展開していくパターン化された展開も、裏を想像する楽しみに繋がって良いと思います。

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2018/12/31
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

連作短編集。 寺に住む 父親海、息子一海、親戚みずき、双子で寺に捨てられていたレンとラン達が日常の謎を解決していく物語。 最終章でレンとランを捨てた母親に巡り会えるような展開がやってきて物語が収束するのかと思ったが違う展開へ進んだのが以外だった。 全体的にのんびりホンワカ進むので肩の力を抜いたまま気軽に楽しめた。 続編で是非 双子たちの出生の秘密明らかにされる物語を書いて欲しいと思う。

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2021/04/15
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

“珈琲店タレーラン”シリーズの作者による、福岡県のお寺が舞台の日常ミステリ。 道然寺の若和尚・窪山一海(くぼやま いっかい)の周りで起きるさまざまな謎の出来事を、中学生の双子・姉のランと弟のレンが推理する。 一海は、真面目で考えも深いし、ちゃんと若和尚を務めているのだが、何かといじられてトホホな感じ。 お人好しだからか。 双子は、寺に捨てられていたという過去を持つ。 そのせいか、レンは物の見方もシニカルで、人間の行動をナナメに見るきらいがある。 ランは逆に、性善説にのっとって推理する。 物の見方が逆ならば、推理も真逆。 反対から光を当てることで、見えなかったものが見えてくるのが面白い。 人気シリーズを持つと、“○○の方が良かった”などと言われがちだが、この作品は、一海さんのフラットな視線も良いし、双子や、お手伝いさんのみずきのキャラも良い。 加えて、お寺という舞台は様々な人間模様が垣間見られそうだし、たくさんの檀家さんともかかわるし…シリーズとして続いてほしい気がします。 キャラ達の、この後の成長を見たいです。 第一話 寺の隣に鬼は棲むのか 資産家のお葬式で、香典袋の中身が無くなる。 若い後妻は、受付のお手伝いさんを疑うが… 第二話 おばあちゃんの梅ヶ枝餅(うめがえもち) 商店の子に生まれたことへの複雑な思い。 第三話 子を想う 水子供養をしたから新しい子を授かった、と吹聴する若い主婦の真意は? 第四話 彼岸の夢、此岸(しがん)の命 彼岸の入りの日、一海と双子たちの夢枕に女性が立つ。 見知らぬ人が伝えたかった願いを解く。

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2017/05/08

元々は捨て子で、寺に拾われて暮らす男女の双子、 レンとランが探偵役。 物語自体は、寺の若住職目線で進む。 連作短編集で、寺の人や周辺人物が遭遇する 大小さまざまな謎を、双子が解いて行く。 が、この双子が、それぞれ「正反対の推理」をする(^ ^; 「寺の隣に鬼が住む」を座右の銘...

元々は捨て子で、寺に拾われて暮らす男女の双子、 レンとランが探偵役。 物語自体は、寺の若住職目線で進む。 連作短編集で、寺の人や周辺人物が遭遇する 大小さまざまな謎を、双子が解いて行く。 が、この双子が、それぞれ「正反対の推理」をする(^ ^; 「寺の隣に鬼が住む」を座右の銘とするレンは、 いわば人間性悪説の立場から物を見るきらいがある。 反対にランは「仏千人神千人」とよく口にする、 若住職と同じくお人好しで情にもろい。 この二人の「正反対の推理」が、それぞれ破綻無く 「なるほど」と首肯できるよう構成された文章は、 かなり緻密に練り上げられている。 さらに一冊を通して双子や若住職の成長が描かれ、 また双子の出自に関わる謎や、最後に新たな展開もあり、 これは続編を出す気満々と見た(^ ^ ミステリに分類したが、どちらかと言うと 人情もの、ヒューマンドラマかも(^ ^ GW中に一気読みしてしまいました(^ ^

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2017/04/20

サブキャラや時間軸がこんがらかってしまって最後まで取り戻せなかった。方言だとちょっと読みにくいかな。

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2016/11/15

レンとランの推理が正反対なのが面白い。2人で補い合うんだなと。 お寺の日常や法要や仏像の意味にも興味持てたし家族はいいなと。一海さんの穏やかさにも癒されました。 縁はあると思う。

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2016/11/14

+++ 福岡県の夕筑市にある寺院・道然寺には、 中学2年生の双子が住んでいる。 「寺の隣に鬼が住む」が信条のレンと、 「仏千人神千人」が主義のラン。 性格が正反対の双子たちは、 それぞれの論理で事件の謎を解決しようと試みるのだが……。 +++ 「寺の隣に鬼は棲むのか」 「おばあち...

+++ 福岡県の夕筑市にある寺院・道然寺には、 中学2年生の双子が住んでいる。 「寺の隣に鬼が住む」が信条のレンと、 「仏千人神千人」が主義のラン。 性格が正反対の双子たちは、 それぞれの論理で事件の謎を解決しようと試みるのだが……。 +++ 「寺の隣に鬼は棲むのか」 「おばあちゃんの梅が枝餅」 「子を想う」 「彼岸の夢、此岸の命」 +++ 道然寺の二代目・一海は、16歳の時、寺の境内に段ボールに入れられて置き去りにされていた双子(ランとレン)を見つける。双子は寺で育てられ中学生になっている。人の善の面を見るランと、悪の面を見るレン。性格はまったく違うが、穏やかな毎日を送っている。一海が見かけたり相談されたりした檀家さんたちが抱える厄介事を、ランとレンが善悪二方向から推理する。ランが合っていることもあり、レンが合っていることもあるのだが、味方によって出来事の様相ががらりと変わる様が興味深い。道然寺の人たちの人柄もそれぞれとても好ましく、もっと見ていたいと思わされる一冊である。

Posted byブクログ