嵐の館 の商品レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
いわゆる、HIBK(もしも知ってさえいれば)派のアメリカの作家、ミニヨン・G・エバハートのノンシリーズもの。 実は今まで全く知らなかった作家で、川出正樹氏の「ミステリ・ライブラリ・インヴェスティゲーション」の紹介で気になり購入。 カリブ海の島に住む大農場主ロイヤルの元に嫁ぎにきたノーニ。3日後に結婚を控えるが、改めて自身の気持ちを見直すと、本当に好きなのはジムだと気づく。一方ジムは、最後に自分の気持ちをノーニに伝え島を出る決意をする。お互いが通じ合っていることを確かめた二人は、ロイヤルに話すことを約束するがなかなか切り出せない。そんな中、島に嵐が近づく晩に死体が発見され。。。 みんな大好き(?)昼ドラミステリ。事件の真相よりもドロドロの三角関係の決着が気になる笑 作者が女性だからか、結婚式の3日前に他に好きな人がいると気づく女性、男性を支配したい女性、妙にマウントを取ってくる女性、母親気取りの女性など、妙にリアルな女性描写が良い。 HIBK派と言われるが、そこまでくどくなく。サスペンス、ロマンス、ミステリが絶妙に合わさっていて非常に良い作品。結構作品数は多いらしいのに、ほとんど翻訳されていないのが残念。 とうとう論創海外ミステリに手を出してしまった(沼)。。。
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嵐、館、花嫁になるためにやって来た女性が何故か自分が見張られているような不安を覚える…という幕開けは、思わず「レベッカ」を連想させられるが、その舞台がカリブの島となると、ゴシックの重たさからはちょっと離れる。 ゴシック、心理サスペンスというよりは、もっとロマンス寄りかな。
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