姉・米原万里 の商品レビュー
米原万里のファンである。 最高にカッコ良くて、知的でキュート、見た目も綺麗。この本には幼少期からの写真が幾つも掲載されていて、ファンとしては嬉しい内容だ。彼女に惹かれたのは、その著作もそうだが、ロシア語通訳であった事も大きい。私の亡き祖母もロシア語通訳であり、その関係で私自身もロ...
米原万里のファンである。 最高にカッコ良くて、知的でキュート、見た目も綺麗。この本には幼少期からの写真が幾つも掲載されていて、ファンとしては嬉しい内容だ。彼女に惹かれたのは、その著作もそうだが、ロシア語通訳であった事も大きい。私の亡き祖母もロシア語通訳であり、その関係で私自身もロシアには縁遠からぬ感情をもつ。 しかし米原万里を知ったのは、闘病される間際くらい。彼女が近藤誠のガン治療法(治療しないという方法)に心酔していた時期があったと聞き、近藤誠の本を読んだ身としては複雑な思いを抱えた。そんな近藤誠医師も既に鬼籍の人だ。 本書は米原万里の妹である井上ユリによる。ユリは、井上ひさしと結婚したが、井上ひさしは、ひょっこりひょうたん島で有名な劇作家。随分、料理の描写が多く、美味しそうだなと思ったら、妹のユリは料理人の道だそうだ。ファンと言いながら、そういう事を知らなかった。 姉妹の父は、赤旗の記者で活動家。16年間地下活動していたらしい。共産党の関係で、チェコスロバキアに住む事になったり、そのため姉妹はロシアや中国との交流を幼少から経験する。 知らない事ばかりなのは、知ることが遅かったのと、私とは年代が違うから。しかし、本の中では全てが生きている。調べながら、まだ世界は広がっていく。読んで良かった。
Posted by
米原万理の本を読んで妹の井上ユリの書いこの本に手をのばした。姉妹のプラハでのモスクワ学校での生活、家族とのエピソードなど万理のことを誠実に書かれている。書評には文章が下手だと書かれていたけど、米原万理の切れ味鋭い文章と比べたら可哀想です。ちなみに井上ユリは井上ひさしの未亡人。
Posted by
米原万里さん、人として尊敬していました。 早くお亡くなりになったのが本当に惜しい。 「思い出は食欲と供に」の副題の通り、食べ物にまつわる話が中心。 改めて米原万里さんのエッセイなど読み返したくなりました。
Posted by
そういえば、妹のユリさんは井上ひさしの奥様だったことを思い出した。語り口は以外と米原万理さんに近いものがあり、クスっとさせられた。
Posted by
図書館で。 米原さんのエッセイは大分読んでいたのでナルホドあの時の話か~とか裏話か~とか思いながら読みました。 とは言えちょっと文章構成がすんなり読めない所があり、随分話が飛んだぞ?というような箇所がしばしば出てきて読みにくいな、と思いました。職業としての文筆家ではないみたいなの...
図書館で。 米原さんのエッセイは大分読んでいたのでナルホドあの時の話か~とか裏話か~とか思いながら読みました。 とは言えちょっと文章構成がすんなり読めない所があり、随分話が飛んだぞ?というような箇所がしばしば出てきて読みにくいな、と思いました。職業としての文筆家ではないみたいなので仕方ないのでしょうが、あまり文は上手くないな、とも。ただ、面白い時代に世界を見た人達なんだなぁと思いました。 一番豪華でぜいたくな待遇を受けたのが社会主義国家の別荘ってのはまあそうでしょうけれども…苦笑いと言った感じです。
Posted by
あれほどの万理さんでも、ロシア語通訳者になる前はアルバイトのような形で迷いもあり、むしろ、親から与えられたロシア語という環境ではなく建築に憧れていたそう。友人との関係もきまずくなったり、普通の人、の部分もあってなんだかほっとする。共産党好きの万理さんがご存命であったら、今の極右化...
あれほどの万理さんでも、ロシア語通訳者になる前はアルバイトのような形で迷いもあり、むしろ、親から与えられたロシア語という環境ではなく建築に憧れていたそう。友人との関係もきまずくなったり、普通の人、の部分もあってなんだかほっとする。共産党好きの万理さんがご存命であったら、今の極右化した政治にどんな批評を展開してくれただろう。
Posted by
米原万里さんの妹さんが、作家井上ひさしさんの奥さんだったと知ってビックリしました。 そして、そんな偉大な作家の妻の書く文章がこんなにお粗末だなんて、と更に驚きました。 これはお金を取れるレベルの文章じゃないと思います。 かなりユニークな人生を送っていらっしゃるというのに、なんだ、...
米原万里さんの妹さんが、作家井上ひさしさんの奥さんだったと知ってビックリしました。 そして、そんな偉大な作家の妻の書く文章がこんなにお粗末だなんて、と更に驚きました。 これはお金を取れるレベルの文章じゃないと思います。 かなりユニークな人生を送っていらっしゃるというのに、なんだ、この思い出話のつまらなさは?!とある意味衝撃ですが、お姉さんが1週間に7冊本を読む、ということに非常に驚いているあたり、このヒトあんまり読書が好きじゃないんだなぁ、とちょっと納得です。 とにかくダラダラと、深い考察もなく、そこらへんのオバチャンの長話レベルの、実に下らない語りが延々と続いて辟易しました。 トピックや言葉選びのセンスもひどい。便所に落ちた話とか、腋臭の臭いの食べ物がどうのとか、お父さんは頭が良すぎるから他の人に合わせるためにバカになるんだとお父さん自身が言っていた、とか、オーダーしていない食べ物がテーブルに来て得したとか、なんだか、とにかく、話題選びの趣味が悪いとしか言いようがない。
Posted by
この著者である米原万理の妹、井上ユリは、 ナントナント井上ひさしの妻だったということに驚いた! 子どものころからお姉ちゃんのことを「マリ!」と呼んでいたそうで、 そんなエピソード一つとってみても、ちょっと変わった家族だったのかなあと思う。 あの当時に家族そろってチェコスロバキア...
この著者である米原万理の妹、井上ユリは、 ナントナント井上ひさしの妻だったということに驚いた! 子どものころからお姉ちゃんのことを「マリ!」と呼んでいたそうで、 そんなエピソード一つとってみても、ちょっと変わった家族だったのかなあと思う。 あの当時に家族そろってチェコスロバキアへ引っ越すくらいなのだから。 そしてもう一つのエピソード、 万理とユリのお母さんが『窓際のトットちゃん』を読んで、トットちゃんも変わっているかもしれないけど、マリちゃんの方がもっとかわっていたわよねえと感想を述べたそうで。 そんなことや妹の視点から語られる米原万理は、 やはりとても変わった子どもだったのだろうと思う。 やはりああいう同時通訳などという過酷な仕事をこなし、小説をかくような人というのは、変わっている (それはよく言えば集中力が半端ない等)ものなのだろうなあと思った。 そして妹さんもそんなお姉さんの傘のもとで語っていると、まるで普通のようだけどw、やっぱりかなり個性的な方とお見受けした。 最初は万里さんの文章をつい期待しちゃって、むむ?!と思ったりもしたけど、読み進めていくうちに新たな発見もあり楽しめた。
Posted by
20161219読了 2016年5月発行。図書館で借りる。次の予約が入っていた。●米原万里の妹による作品。万理さんの本は好きで、それでもまだ読んでないものもあるから、制覇したいと思う。
Posted by
万里さんの妹ユリさんによって語られる、知られざる姉の姿。まさかお便所に3回も落ちていたとは!いや、それより少女時代の万里さんの姿が意外だった。 父親が共産党員で、幼年時代いきなりプラハのソビエト学校に放り込まれ、希有な体験を共有したが故に、二人の姉妹関係は特別なものになった。この...
万里さんの妹ユリさんによって語られる、知られざる姉の姿。まさかお便所に3回も落ちていたとは!いや、それより少女時代の万里さんの姿が意外だった。 父親が共産党員で、幼年時代いきなりプラハのソビエト学校に放り込まれ、希有な体験を共有したが故に、二人の姉妹関係は特別なものになった。このご両親にして、この娘たちありき。ご家族の様子もユニーク。 旺盛な食欲、食べものへのあくなき興味とこだわりをもつふたりは、それぞれ違う道をたどったが、万里さんの最後まで、姉妹は姉妹であり続けた。 万里さんのエッセイの餌食?になってきたユリさんだが、万里さんが、おもしろく読めるようにと脚色していたことも、ささやかな抗議をしているのが微笑ましい。 ユリさんのエッセイも極上の味わいを醸している。
Posted by
- 1
- 2