牛姫の嫁入り の商品レビュー
大山淳子ワールドの時代劇版。 終始ほっこりと進んでいって、最後は意表を突いた一言が投げられて終わる。この、え?この後どうなる?と思わせて終わるのが余韻を産み出しているんだけど、これが大山さんは上手いんだよね。わからなくてイライラするのでもなく、気持ち良く余韻に浸れる。
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最初は何だか最後まで読める気がしませんでしたが、だんだん面白くなり途中からは一気に読めました! 落ち込んだときにまた読むと元気が出て頑張ろうと思える本かなと思います。
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女忍者が請け負ったのは、お姫様の誘拐、じゃなくて、ダイエット? わかりやすく、ほっこりするお話です。 女忍びのコウは、旗本の加納家に、大名である藤代家の姫を誘拐してくるように依頼される。 伝説の美少女という重姫は、父親に溺愛され、この10年もの間、人前に姿を見せていなかったので...
女忍者が請け負ったのは、お姫様の誘拐、じゃなくて、ダイエット? わかりやすく、ほっこりするお話です。 女忍びのコウは、旗本の加納家に、大名である藤代家の姫を誘拐してくるように依頼される。 伝説の美少女という重姫は、父親に溺愛され、この10年もの間、人前に姿を見せていなかったので、強引にさらってきて息子と見合いさせようというのだ。 相棒の守市と屋敷へ忍び込んだコウが見つけたのは、まるまると牛のように太ったお姫様。 きびきびと有能でしかも美貌なコウも、これではお手上げ? 今度はひと月で美しくするように、というミッションに変わる。 おっとりと大人しい重姫は、ほとんど何もせず食べているだけだったのだ。その理由とは。 頭をひねったコウの指導のもと、身体を動かすために、生まれて初めて洗濯や掃除、買い物に挑戦する。 重姫の気立ての良さがだんだん見えてきて、読む方も気持ちがいいです。 そして、さわやかなハッピーエンド。 この心地よさが貴重な作品ですね。
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タイトルと表紙からはコミカルな印象しかなかったのですが、読んでみると素直に楽しめて心温まる、ええ話でした。 “派遣忍び”のコウと守市は、旗本・加納家から十万石の大名である藤代家の娘・重姫を誘拐し、加納家の嫡男と見合いをさせるという依頼を受けます。 いざ藤代家に忍び込むと美少女の...
タイトルと表紙からはコミカルな印象しかなかったのですが、読んでみると素直に楽しめて心温まる、ええ話でした。 “派遣忍び”のコウと守市は、旗本・加納家から十万石の大名である藤代家の娘・重姫を誘拐し、加納家の嫡男と見合いをさせるという依頼を受けます。 いざ藤代家に忍び込むと美少女のはずだった重姫は、牛のように激太りしていて・・。 結果誘拐は失敗し、成り行きで「1ヶ月で姫を美しくする」という約束をしたコウ。さながら鬼コーチばりに重姫を指導していきます。 最初は、食べているばかりで感情も見せなかった重姫ですが、実は清らかな心の持ち主だという事が徐々にわかってきて、いつの間にか全力で重姫を応援し、彼女の幸せを願いながら読んでいました。本当に素敵な娘なんですよ、この姫様は! 一方、本来なら冷徹であるべきコウの心の揺れもご注目です。 そして、ラストの重姫の幸せそうな姿に、美しさとは何かということを教えてもらった気がします。
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初めて読む作者 大山淳子氏の小説。 時代小説も、ユニークな物語。 伝説の美少女と噂された重姫。 父親が、喜ぶと思い、一杯食べたら、良いと思い、ひたすらに、食べまくった。 女忍びのコウと守市は、加納家の息子黒光の結婚相手として、是非とも一緒にして、お家存続に、買われる。 さてさ...
初めて読む作者 大山淳子氏の小説。 時代小説も、ユニークな物語。 伝説の美少女と噂された重姫。 父親が、喜ぶと思い、一杯食べたら、良いと思い、ひたすらに、食べまくった。 女忍びのコウと守市は、加納家の息子黒光の結婚相手として、是非とも一緒にして、お家存続に、買われる。 さてさて、初めのうちは、なんとも言い難い程、お笑いの物語りかと、思っていたのだが、、、、 女性の美しさは、外面だけでなく、心の優しい人、そして、恋する乙女の美しさ。 1ヵ月で、重姫を綺麗にするという約束をさせられた忍びのコウは、身体を動かす事だけでなく、色んな事に、自分自身が判断することを重姫に教える。 しかし、重姫も、コウに無い、あきらめるという、選択を持っているのが、、、姫の定めのように、重々しい。 重姫の女中、佐久への重姫の心優しさの鼈甲の簪も、、、心憎い。 単なる面白さだけかと思って読んでみたのだが、「真の美」というものをユニークな感じで、表していると思った作品である。 そして、お家の為の犠牲になるのでなく、めでたしめでたしで、終わった事で、笑顔で、本を閉じた。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
表紙からコミカルな楽しい時代ものを期待。 その期待は外れなかったけど、 思った以上にいい話だった。 牛姫、なんていい子なんや〜〜。 かわいい。心がかわいいので、そんなカンタンに人は痩せんぞーーっという自らの経験に元ずく恨み言もとりあえず置いておく。笑 まあ、うまく行き過ぎ感あるけど、そこがいい。 心優しい若者ふたり、幸せになー。 でもコウも切ないなあ。 いいやん、夫婦忍者で最強バディになれば!
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読後とっても優しい気持ちになる話。よくよく考えればうそやーん、て展開やけどなぜか無理を感じず、次の展開を楽しみにしてしまいました。 はじめての時代劇エンターテイメントだからなのか、あまり出会うことかなかったプレーンな本。 要所要所に出てくる忍びの二人の何気ない言葉にほっこり、ま...
読後とっても優しい気持ちになる話。よくよく考えればうそやーん、て展開やけどなぜか無理を感じず、次の展開を楽しみにしてしまいました。 はじめての時代劇エンターテイメントだからなのか、あまり出会うことかなかったプレーンな本。 要所要所に出てくる忍びの二人の何気ない言葉にほっこり、または、ほろりときます。
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派遣の忍者がある大名の姫を攫ってお見合いをさせる話。それには姫をダイエットさせなければいけないのだが、どうなる??とワクワクしました。 任務遂行と姫への情が移り、忍者としての生き方や美しさとはと揺れ動きます。 さくさく読みやすかった。 それぞれのキャラクターの過去も気になるところ...
派遣の忍者がある大名の姫を攫ってお見合いをさせる話。それには姫をダイエットさせなければいけないのだが、どうなる??とワクワクしました。 任務遂行と姫への情が移り、忍者としての生き方や美しさとはと揺れ動きます。 さくさく読みやすかった。 それぞれのキャラクターの過去も気になるところ。
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可愛らしいお話だった。 コウがカッコよく、重姫が徐々に心を見せていく様が良かった。 大団円で良かった。
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派遣忍びの里・三日月村のコウと守市は、 藤代家のまぼろしの姫・重姫を誘拐し、加納家の跡取り息子と見合いさせるという命を受けた。 重姫は、10年あまり誰もその姿を見たことがない伝説の美しい姫君。 ところが、二人が見た重姫の姿は、まるで牛のようにまるまるとして─── 人質にされた...
派遣忍びの里・三日月村のコウと守市は、 藤代家のまぼろしの姫・重姫を誘拐し、加納家の跡取り息子と見合いさせるという命を受けた。 重姫は、10年あまり誰もその姿を見たことがない伝説の美しい姫君。 ところが、二人が見た重姫の姿は、まるで牛のようにまるまるとして─── 人質にされた守市を助けるため、コウが考え出したのは、 「食べたければ、自分で獲る」というダイエット作戦。 その格闘の日々がとても面白い。 やっとつかまえたチャボを、お腹はぺこぺこなのに 「友を食べるわけにはゆかぬ」と我慢する姫。 自分の欲しいものではなく、おみやげのかんざしを真っ先にえらぶ姫。 そんな姫が、太ってしまった理由がせつなくて… そして「私はお洗濯とお掃除ができまする」と答えた姫がとてもいじらしい。 こういうお話はすごく好き。 心がぽかぽかして、ふんわりとやわらかなものに包まれるような気分です。 この清らかな心を持った重姫が、幸せになりますように。 久しぶりに『猫弁』が読みたくなりました。
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