モーツァルトは子守唄を歌わない の商品レビュー
知ってる音楽家の名前が出てきてとても面白く読めた。読んだ文庫本が昭和の発売で、令和の時代になっても色褪せず、この時代に出会えたことに感謝した。もしかしたらこんなことが実際起こっていたのかもしれない...?
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モーツァルトは1791年半ば、プラハヘボニア王戴冠式の祝賀オペラ“皇帝ティトゥスの慈悲”初演のために出かけたが、その時から、すでに身の不調を訴えていた。 彼に慢性の持病があった、という証明は見当たらない。最後のオペラ“魔笛”にとりかかっている間に、彼は自分の生命が誰かに狙われ...
モーツァルトは1791年半ば、プラハヘボニア王戴冠式の祝賀オペラ“皇帝ティトゥスの慈悲”初演のために出かけたが、その時から、すでに身の不調を訴えていた。 彼に慢性の持病があった、という証明は見当たらない。最後のオペラ“魔笛”にとりかかっている間に、彼は自分の生命が誰かに狙われているという疑念を抱くようになった。 この作品は、第三十一回(昭和六十一年度)江戸川乱歩賞で東野圭吾『放課後』と共に受賞した。巻末の選考委員の選評に、順当な結果と書いている。 森雅裕氏の小説を読むのは初めて、しかし彼の著作は全て絶版になっています。小説は一般に言う俗っぽい流れで(軽薄という意味ではない)、かしこまらずに読めてしまう。主人公は、かの楽聖ベートーヴェンであり探偵役で登場する。 歴史上実在の偉人、音楽家が主人公のミステリ小説の設定は今まで読んだことがない。 物語は、彼が亡くなった十八年後、ウィーンの楽譜屋トレーク・ドブリンガーの許にシレーネという娘がやってきた。彼女は、トレークに「私の父(フリース)の作曲楽譜が、モーツァルトの作曲者名とすり替えられ売り出している」と主張し抗議の最中にベートーヴェンが楽譜屋に訪れ、その楽譜の真贋と謎に興味を持つようになるー。 この小説に書かれていることが、真実でないことは重々承知しているがネットで検索しても、よく分からなく闇に葬られた部分も多い。現代では天才音楽家の称号もある。しかしあまりにも数奇な運命を辿っているのは確かだと思わずにはいられない。 実におもしろい!
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モーツアルトは子守唄を歌わない/森雅裕:第31回大賞受賞。1985年。 w受賞なのね。 モーツアルトの死の真相に、ベートーヴェンが挑む、弟子ツェルニーとともに。この二人の掛け合いが素晴らしい。 クラシック作曲家は興味ある分野なので、 そういえばベートーヴェンにオペラはあまりないな、とか、不遇だったシューベルトとか、興味深かった。 続編あるらしいので読みたいな。
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◆名音楽家は名探偵?◆ 舞台は18世紀。オーケストラが練習する劇場内で焼死体が発見された。モーツァルトの死の翌日に自殺した男の曲を天才音楽家の作品として出版した楽譜屋の主人だった。オーケストラの指導をしていた音楽家はひょんなことからその楽譜を手に入れる…。そこには、天才・モーツァ...
◆名音楽家は名探偵?◆ 舞台は18世紀。オーケストラが練習する劇場内で焼死体が発見された。モーツァルトの死の翌日に自殺した男の曲を天才音楽家の作品として出版した楽譜屋の主人だった。オーケストラの指導をしていた音楽家はひょんなことからその楽譜を手に入れる…。そこには、天才・モーツァルトの死の謎が隠されていた!探偵役の音楽家は誰もが知っている「あの楽聖」です。秋の夜長に登場する音楽家たちの曲を聴きながら、読むことをおススメします。
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ベートーベンとその弟子のツェルニーがモーツァルトの事件を解決する推理小説。先に読んだ「ショパンに飽きたらミステリー」で紹介されていた一冊。 登場人物やその時代背景は史実のままで、ストーリーだけがフィクションという奇抜な構成で、とてもおもしろかった。 奇しくも明日(12/5)...
ベートーベンとその弟子のツェルニーがモーツァルトの事件を解決する推理小説。先に読んだ「ショパンに飽きたらミステリー」で紹介されていた一冊。 登場人物やその時代背景は史実のままで、ストーリーだけがフィクションという奇抜な構成で、とてもおもしろかった。 奇しくも明日(12/5)がモーツァルトの命日ということで良いタイミングで読むことができた。 続編もあるようなので、また、図書館で借りてみようと思う。
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イメージ参照(http://blogs.dion.ne.jp/kentuku902/archives/6014594.html) 江戸川乱歩賞(1985/31回)
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