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どこかでベートーヴェン の商品レビュー

3.8

131件のお客様レビュー

  1. 5つ

    24

  2. 4つ

    49

  3. 3つ

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2016/10/09

 高校時代の岬洋介の物語。  天才の影響力について考えさせられる話でした。悪意全開の話なので暗い気分になります。  帯にラスト一行が~と書かれていて気になって見てしまいました。ラスト一行詐欺ではなかったので、自業自得ですが見てしまって後悔しました。  ピアニストになることを諦め...

 高校時代の岬洋介の物語。  天才の影響力について考えさせられる話でした。悪意全開の話なので暗い気分になります。  帯にラスト一行が~と書かれていて気になって見てしまいました。ラスト一行詐欺ではなかったので、自業自得ですが見てしまって後悔しました。  ピアニストになることを諦めると宣言したこの後がまた気になるので続きが早く読みたいです。お父さんがひどくて好きになれません。

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2016/10/06

ドビュッシーシリーズの岬洋介が聴覚を失った経緯が明かされる。 という以外は特筆すべきことはない。

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2016/09/30

ニュースでかつての級友・岬洋介の名を聞いた鷹村亮は、高校時代に起きた殺人事件のことを思い出す。岐阜県立加茂北高校音楽科の面々は、九月に行われる発表会に向け、夏休みも校内での練習に励んでいた。しかし、豪雨によって土砂崩れが発生し、一同は校内に閉じ込められてしまう。そんななか、校舎を...

ニュースでかつての級友・岬洋介の名を聞いた鷹村亮は、高校時代に起きた殺人事件のことを思い出す。岐阜県立加茂北高校音楽科の面々は、九月に行われる発表会に向け、夏休みも校内での練習に励んでいた。しかし、豪雨によって土砂崩れが発生し、一同は校内に閉じ込められてしまう。そんななか、校舎を抜け出したクラスの問題児・岩倉が何者かに殺害された。警察に疑いをかけられた岬は、素人探偵さながら、自らの嫌疑を晴らすため独自に調査を開始する。 このミスシリーズの中で唯一お気に入りの作品群と言ってもいい。岬の高校時代の事件ということで時系列的には最も古いが、彼自身があまり変わらないせいか物語の中にすんなり入っていけた。音楽の描写はやはり素晴らしい。岬の演奏を実際に聴いているような躍動感に包まれる。ああ音楽っていいなと思う瞬間だ。鷹村目線で進むのも少し冷静に見ることができるけど、このシリーズってもしかして全作語り手は岬以外だった?肝心の種明かしはいまいち説得力に欠ける。女子の腕力でそんな簡単に殺せるのか、そもそも頭からずぶぬれなら着替えても怪しいし殺した後にそんな平然としていられるか、など。まあでも全体的に引き込まれるし面白い。

Posted byブクログ

2016/09/24

岬さんの若かりし頃のクラスメート視点での話。 岬さん視点での、もっと登場場面が多いい話が読んでみたい。 やっぱりイケメンは、いいもの。

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2016/09/19

 パキスタンの大統領が、岬洋介という男の音楽が24人もの命を救ったと言っているニュースを見た鷹村亮は、2000年、17歳の時に彼と同じクラスで過ごした時のことを思い出していた。豪雨で取り残された校舎、そしてその時に起こった殺人事件、そしてその容疑者とされながらも真相を解明しようと...

 パキスタンの大統領が、岬洋介という男の音楽が24人もの命を救ったと言っているニュースを見た鷹村亮は、2000年、17歳の時に彼と同じクラスで過ごした時のことを思い出していた。豪雨で取り残された校舎、そしてその時に起こった殺人事件、そしてその容疑者とされながらも真相を解明しようと懸命に動いていた彼の姿を。  岬洋介最初の事件。17歳の時の彼は現在以上にどこか浮世離れしていて、時に羨望の的だったり時にいじめの対象であったり。名前は出ないものの、父親(=岬恭平)との確執、そして突発性難聴になった経緯まで書かれていて、シリーズとしては欠かせない一冊。ここまでわからずやだったんだなぁ、父親。今回、そこまでのどんでん返しは無いけれど、最後、鷹村亮の正体に「え」と固まる。なるほどそうきたか。この本の最後では、ピアノを諦める決断をした洋介だが、もちろんピアニストとして歩んでいる現在があるわけで、その経緯が乞うご期待と書かれている次作「もう一度ベートーヴェン(仮題)」で描かれるのだろうか。

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2016/09/19

音を文章で表現するのは難しいのにさすがの作者。それにしても高校生だからなのか嫉妬や劣等感が集まると集団心理は攻撃的になる。最後は意味深。

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2016/09/17

久しぶりの岬シリーズ! ミステリー色は薄いけど その分胸に刺さるものがありました。高校生に読んでほしいかも。 でもいくら嫉妬してるとはいえ同級生たちの態度は読んでてとても嫌な気分に。確かに高校生は子供だけどもうちょっと分別あると思うんだけどな。

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2016/09/17

岬洋介、おそらく最初の事件。彼の高校生時代に起こった一つの殺人事件が描かれるミステリ。 でもミステリとしては、ずいぶんとあっさりした印象でした。それほど複雑ではなく、犯人が誰かというのもだいたい分かってしまいます。だけどたぶん、この作品のメインはそこじゃないんだろうなあ。 むしろ...

岬洋介、おそらく最初の事件。彼の高校生時代に起こった一つの殺人事件が描かれるミステリ。 でもミステリとしては、ずいぶんとあっさりした印象でした。それほど複雑ではなく、犯人が誰かというのもだいたい分かってしまいます。だけどたぶん、この作品のメインはそこじゃないんだろうなあ。 むしろこれ、青春小説として読むべきかもしれません。無自覚な天才と、ひたすら才能を見せつけられた凡人たちの悲哀の物語。誰しもが一度は思い知るべき現実と挫折だけれど、これはあまりに残酷なことかもしれません。そして天才にしても、けっして幸福ではなく。岬に襲い掛かるとある試練もまた、非常につらいものです。まあシリーズ前作を読んでいれば、安心できる面はあるのですが(苦笑)。 ひどく重苦しく、悲哀に満ちた物語ではあったのだけれど。描かれているのは絶望だけではなく、読後感も悪いものではありませんでした。そして続編が楽しみです。

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2016/09/16

岬洋介シリーズは安心して読める、 カエル男と同じ著者とは思えない。 月光と悲愴を聴きながら演奏部分をもう一度読んだら悲しくなった。 新刊が多くて読むのが追いつかない。

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2016/09/08

(2016/9/8読了) 岬陽介シリーズ最新刊。ドビュッシー、ラフマニノフ、ショパンに次いで、ベートーベン。 スピンオフも含め、楽しく読めたので期待しすぎたのかもしれない。 記憶に残った音楽は、合唱曲の「聞こえる」と、ベートーベンの悲愴だけ。前作までは曲とともに楽しめたけど、今作...

(2016/9/8読了) 岬陽介シリーズ最新刊。ドビュッシー、ラフマニノフ、ショパンに次いで、ベートーベン。 スピンオフも含め、楽しく読めたので期待しすぎたのかもしれない。 記憶に残った音楽は、合唱曲の「聞こえる」と、ベートーベンの悲愴だけ。前作までは曲とともに楽しめたけど、今作はどちらかというと、学生生活がメインに感じたので、音楽との距離を感じてしまった。 中山さん お得意の大どんでん返しがないなぁと思っていたら、最後の最後に。思わず苦笑い。今後の岬陽介シリーズはもうないかなぁ。 (内容) ニュースでかつての級友・岬洋介の名を聞いた鷹村亮は、高校時代に起きた殺人事件のことを思い出す。岐阜県立加茂北高校音楽科の面々は、九月に行われる発表会に向け、夏休みも校内での練習に励んでいた。しかし、豪雨によって土砂崩れが発生し、一同は校内に閉じ込められてしまう。そんななか、校舎を抜け出したクラスの問題児・岩倉が何者かに殺害された。警察に疑いをかけられた岬は、素人探偵さながら、自らの嫌疑を晴らすため独自に調査を開始する。

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