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どこかでベートーヴェン の商品レビュー

3.8

131件のお客様レビュー

  1. 5つ

    24

  2. 4つ

    49

  3. 3つ

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  5. 1つ

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2024/10/25

大好きな岬先生シリーズ。 久しぶりに読むから楽しくて、明日も早いのに夜中までかけて一気読み! 今回は、本格的な謎解きミステリー要素よりも、痛くて苦くて脆い青春ものの色が強かった。 子供のころは誰もが特別な存在なんだって信じて疑わなかったけど、現実の私は誰かに愛されるプリンセスにも...

大好きな岬先生シリーズ。 久しぶりに読むから楽しくて、明日も早いのに夜中までかけて一気読み! 今回は、本格的な謎解きミステリー要素よりも、痛くて苦くて脆い青春ものの色が強かった。 子供のころは誰もが特別な存在なんだって信じて疑わなかったけど、現実の私は誰かに愛されるプリンセスにもみんなを救うプリキュアにもなれなくて、虚しいくらいに平凡だ。 それに気づいて、曲がりなりにも向き合おうとするのが大人になるってことなのかなあ。 最後の一行まで遊び心満載で、ファンとしては思わず興奮しちゃった。

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2024/09/23

大好きな岬先生シリーズ、3度目くらいの再読笑。 何度読んでも、ドキドキしたり、苦しかったり、切なかったり、感情が忙しい。 もったいないからゆっくり読みたかったけど、やっぱり読み始めたら止まりませんでした。

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2024/07/11

ミステリ部分のサクッと読める楽しさと、楽器をやっている人特有の気持ちのあれこれの胸につまされるところと、両方面白いなと思う。私はアマチュアで音楽を楽しんでいるだけで、それでもその暗い気持ちには心当たりがあるし、それをなんとか良いように使ってやろうとしている。一歩間違えると、囚われ...

ミステリ部分のサクッと読める楽しさと、楽器をやっている人特有の気持ちのあれこれの胸につまされるところと、両方面白いなと思う。私はアマチュアで音楽を楽しんでいるだけで、それでもその暗い気持ちには心当たりがあるし、それをなんとか良いように使ってやろうとしている。一歩間違えると、囚われているこの本の子たちのようになりかねないよなぁ、と改めて思ったり。 それはそれとして、ミステリ部分も面白かった。考えながら読んでも当てられない程度の洞察力しかないので、ちょっとドキドキしながら最後まで読んだ。楽しかった。

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2024/05/16

再読。岬洋介シリーズ。 岬洋介の高校時代最初の事件簿であり、突発性難聴が発症した頃の話。 金言や格言が多く、また音楽性にも富んでおりすごく楽しめた。 最後の一行にも遊び心があってファンとしては嬉しい。

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2024/03/13

“努力が常に実を結ぶとは限らないが、成功する人間は例外なく努力している。”(p223) 「さよならドビュッシー」シリーズ4作目! 今回は岬洋介が高校生の頃のお話。 うん、確かに。 努力すれば報われる、という無責任な励ましより、報われた者は必ず努力している、という言葉の方がず...

“努力が常に実を結ぶとは限らないが、成功する人間は例外なく努力している。”(p223) 「さよならドビュッシー」シリーズ4作目! 今回は岬洋介が高校生の頃のお話。 うん、確かに。 努力すれば報われる、という無責任な励ましより、報われた者は必ず努力している、という言葉の方がずっと重みがあるし、がんばろう、という気分にさせてくれる。 さすがベートーヴェン!(上のセリフはベートーヴェンの名言だけど、作中では別の人が言ってるよ!) 次回作も楽しみ٩( ᐛ )۶

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2023/11/06

岬洋介の級友の回顧録。級友視点で高校時代の岬洋介が語られる。密室殺人。岬洋介は工藤新一みたいな高校生だったんだな。

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2023/10/08

高校生の岬洋介を知ることが出来て嬉しいです。少年らしさが残るけれどブレない感じがやっぱり格好いい。 彼を攻撃するクラスメイトたちが残酷で醜い。こういうのは本当に嫌な気分になります。『さよならドビュッシー』でもこういうのあったなと思い出しました。

Posted byブクログ

2023/09/13
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

【あらすじ】 ニュースでかつての級友・岬洋介の名を聞いた鷹村亮は、高校時代に起きた殺人事件のことを思い出す。岐阜県立加茂北高校音楽科の面々は、九月に行われる発表会に向け、夏休みも校内での練習に励んでいた。しかし、豪雨によって土砂崩れが発生し、一同は校内に閉じ込められてしまう。そんななか、校舎を抜け出したクラスの問題児・岩倉が何者かに殺害されるた。警察に疑いをかけられた岬は、自らの嫌疑を晴らすため、素人探偵さながら独自に調査を開始する。岬洋介、はじめての事件! 【感想】 今までで一番陰鬱な気持ちになる 自分が実際に経験したことが、題材としてあり現実と虚構の曖昧さが面白い どこかですれ違っているかも… 最後の最後にこう来たかという展開 このミステリーはすごい!

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2023/05/29

「才能」に振り回される人々のお話 岬先生が高校生の頃の物語。容姿端麗、圧倒的才能、さらに今より幼さが残るのも相まって、まさに少女漫画に出てくるキャラクターのよう。 過去作の主人公は、自己評価は低いが才能はあるタイプばかりだったが、今回はからっきし。だからより1層才能の残酷さが表...

「才能」に振り回される人々のお話 岬先生が高校生の頃の物語。容姿端麗、圧倒的才能、さらに今より幼さが残るのも相まって、まさに少女漫画に出てくるキャラクターのよう。 過去作の主人公は、自己評価は低いが才能はあるタイプばかりだったが、今回はからっきし。だからより1層才能の残酷さが表現されていた。 1%の才能と99%の努力、について本書でも言及があったが、確かに1%があるかないかでは世界が変わってくる。その人の努力を才能だけで片付けるのは以ての外だが、努力すれば出来るというのは強者の傲慢だと思う。 人は誰しもどこか特別でありたい、だから才能というものに焦がれるし、嫉妬もする。でもいつか特別になんてなれないと悟り、漫然と日常を過ごすようになる。しかし嫉妬から逃れて才能がないと諦めて過ごすのは、人間の可能性を狭めてしまう。 作中で先生が才能の差を説くシーンもあったが、あそこまで打ちのめすならば音楽を通じて各個人の個性を見つけ、その適性を活かす方法を考える所までしなければならないのではないか。正論では何も解決しない。先生が才能の差に固執しているからこそ、あそこまで生徒に強く言ってしまうのではないか。 圧倒的才能を持ち出してあの持論を出すのは、チート武器を使ってゲームをクリアするような、気持ちよく感じてしまうがどこか釈然としない感覚だった。

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2023/04/23

岬洋介シリーズ、プロローグはテレビから流れるパキスタン大統領から岬への賛辞。 岬洋介の名前から、彼が高校時代にはじめて解決した事件へとストーリーが進んでいきます。 岬洋介が、まだ17歳らしい少年らしさがありました。 同級生の鷹村亮くんやクラスメイトとの青春ストーリーでもあるか...

岬洋介シリーズ、プロローグはテレビから流れるパキスタン大統領から岬への賛辞。 岬洋介の名前から、彼が高校時代にはじめて解決した事件へとストーリーが進んでいきます。 岬洋介が、まだ17歳らしい少年らしさがありました。 同級生の鷹村亮くんやクラスメイトとの青春ストーリーでもあるかもです。その頃特有の感情をなつかしく思い出しました。 岬洋介の最初の事件、そしてエピローグの作り方! 中山七里やるなぁ… え?フィクションてすよね?

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