子どもは40000回質問する の商品レビュー
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※このレビューにはネタバレを含みます
近年読んだ本ではダントツに面白く、かつ勉強になった! 特に好奇心のU字曲線と学校の基礎学習の話はまさに納得。 学校の勉強なんか詰め込み式で受験用でしかない云々…というフレーズ(←上手く言えないけど、なんか安易過ぎてあまり好きじゃないのよね)が巷によく溢れてるけど、その主張に対して明確に反論している。基礎となる知識がなければそもそも好奇心が湧かないというのは、最近読んだ滝本哲史さんのミライの授業にも通じる部分があり、自分の中でバチっとリンクしたのが気持ち良かった。 題名からすると育児本の様に思えるが、全くそんな事はない。老若男女問わず読んでみるべき内容だと思う。 学び続けよう、と励まされた様な気がしました。
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いろんな自己啓発本で好奇心を持ち続ける事が大事だ!という言説が並ぶ中、その「好奇心」だけにフォーカスした所が面白い。好奇心の歴史から好奇心の分類、子供から大人に成長する中での好奇心との向き合い方の変化など多岐に渡っていた。 印象に残ったのは ・好奇心は理解と理解の欠如によって生...
いろんな自己啓発本で好奇心を持ち続ける事が大事だ!という言説が並ぶ中、その「好奇心」だけにフォーカスした所が面白い。好奇心の歴史から好奇心の分類、子供から大人に成長する中での好奇心との向き合い方の変化など多岐に渡っていた。 印象に残ったのは ・好奇心は理解と理解の欠如によって生まれる。それが簡単過ぎても難し過ぎてもよくない。 ・なに?だれ?というすぐに回答がでるパズル型の好奇心に比べてなぜ?どうやった?というミステリー型の好奇心は長く続き思考が深くなる。でもパスル型の思考の方がエントリーはしやすいし真似もしやすいから結構そこに逃げがち。 ・好奇心は知識に結びつく。だから同じ景色を見ても知識のあるなしで見えている世界が違う。 気になったのは ・好奇心は愛情によって支えられている。でも仮にそうだとして、なんでアフリカから出て行く必要があったんだろう?
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本書の惜しい点を一つ挙げるとすれば,それは邦題にある。 『子どもは40000回質問する』 これではどこかの子育て指南書と勘違いされかねない。 (少なくとも私は勘違いした) もともと本書の原題は CURIOUS(「好奇心旺盛な」という意味)。 そう,本書はわれわれヒトの「好...
本書の惜しい点を一つ挙げるとすれば,それは邦題にある。 『子どもは40000回質問する』 これではどこかの子育て指南書と勘違いされかねない。 (少なくとも私は勘違いした) もともと本書の原題は CURIOUS(「好奇心旺盛な」という意味)。 そう,本書はわれわれヒトの「好奇心」について, 心理学的な側面から解説した一般向けのノンフィクションである。 本書はまず,言葉を理解する子ザル・カンジの紹介からはじまる。 カンジは人が話す言葉を理解して,口頭で受けた指示に従うことができる。 たとえば,記号を使っておやつをねだったり, ドアを開けてほしいと頼むとその通りにしてくれる。 カンジはいわば,天才子ザルだ。 この実験によって,カンジの知能がきわめて高いということ, そして人間と同様に,サルも言葉を理解し,それを操れることが示された。 つまり,動物の中で,人間とサルは知能的に近いといえる。 しかし,この実験によって両者の違いも浮き彫りとなった。 カンジが絶対にしないのは,なぜかと問いかけることだ。(P12) カンジは冷蔵庫を使えるが,その仕組みに疑問を持たない。 自分の周りにいる人間の生態に興味を抱かない。 自分がサルであることに疑問を持たない。 人間はサルを観察し,その生態を解き明かそうと必死なのに…。 好奇心とは何か。 サルとは違い,人間が「なぜ?」と問うのはどうしてか。本書はその謎に迫る。
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<目次> はじめに 「知りたい」という欲求が人生と社会を変える 第1部 好奇心のはたらき 第1章 ヒトは好奇心のおかげで人間になった 第2章 子どもの好奇心はいかに育まれるか 第3章 パズルとミステリー 第2部 好奇心格差の危険 第4章 好奇心の三つの時代 ...
<目次> はじめに 「知りたい」という欲求が人生と社会を変える 第1部 好奇心のはたらき 第1章 ヒトは好奇心のおかげで人間になった 第2章 子どもの好奇心はいかに育まれるか 第3章 パズルとミステリー 第2部 好奇心格差の危険 第4章 好奇心の三つの時代 第5章 好奇心格差が社会格差を生む 第6章 問いかける力 第7章 知識なくして創造性も思考力も生まれない 第3部 好奇心を持ち続けるには 第8章 好奇心を持ち続ける七つの方法 おわりに さあ、知識の世界を探求しよう <内容> 邦訳のタイトルはちょっと違うかも…。好奇心の重要性を説いた本だが、確かに第1部で子供時代に好奇心をしっかりと育まないと社会格差が生まれることを言っているが、全体と読むと、好奇心を育むベースには「知識」が必要であり、しかも専門性とはかけ離れた分野でも、好奇心を持って深めておくことが肝要という(それが、最初に出てくる「格差的好奇心」と「知的好奇心」という言葉に集約されるかな?)。 学校の授業などにおいて、今の高校生があまりに「好奇心」が不足していることを危惧している身としては、それを科学的に指摘された気がして怖い。今日日の高校生(私の観ている子たちに限定かもしれないが)は、「興味関心」がとても狭くて、そういったところが「いじめ」などにもつながっている(本書でも、相手の気持ちになれるかが書かれているが)のだな、と思う。そこには小説などの読書がやっぱり必要な気がする。 逗子市立図書館で借りたが、これは買うべきだった…
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2016年、子供が生まれて少ししてから教育のために買って、2017年に入って読んだ本。少し寝かしすぎたね、もっと早くに読むべきだった。 「好奇心」なぜこれが必要でどうすればこれを持つことができて、どうすれば維持することができるのか、追及している。 Googleの功罪に言及している...
2016年、子供が生まれて少ししてから教育のために買って、2017年に入って読んだ本。少し寝かしすぎたね、もっと早くに読むべきだった。 「好奇心」なぜこれが必要でどうすればこれを持つことができて、どうすれば維持することができるのか、追及している。 Googleの功罪に言及している部分には納得。 タイトルはある一節のタイトルから付けられているが、もっと良いタイトルであれば、より多くの人の手に渡ったのではないかと少し残念。
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好奇心そのものについての本。 好奇心は、知りすぎてはなく、ちょっと知ってることに対して生まれる。知識の空白に生まれると本書では好奇心の本質を突いていて納得した。 展開が気になる小説や映画、そしてもっと知りたいと思う好きな異性に対しても、その本質は当てはまるなと感じた。 また、好...
好奇心そのものについての本。 好奇心は、知りすぎてはなく、ちょっと知ってることに対して生まれる。知識の空白に生まれると本書では好奇心の本質を突いていて納得した。 展開が気になる小説や映画、そしてもっと知りたいと思う好きな異性に対しても、その本質は当てはまるなと感じた。 また、好奇心は知りすぎて満たされると、興味の対象が移り変わりやすい特徴もある。好奇心とは、飽きっぽさでもあり、その象徴が子どもだ。
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好奇心についての本。 好奇心の分類からから始まり、好奇心のはたらき、好奇心の差による格差、最後に好奇心を持ち続けることの重要性と方法などを述べている。 説明は実例を取り上げており、説得力があるものの、訳本だからなのか、言い回しが分かりにくかったり、話が次々に流れて行ったり、戻って...
好奇心についての本。 好奇心の分類からから始まり、好奇心のはたらき、好奇心の差による格差、最後に好奇心を持ち続けることの重要性と方法などを述べている。 説明は実例を取り上げており、説得力があるものの、訳本だからなのか、言い回しが分かりにくかったり、話が次々に流れて行ったり、戻ってきたりするので読み難い。 意識に残ったのは以下 ・好奇心は加齢による認知機能の低下を和らげる ・喃語に対してキチンと説明するのは好奇心を伸ばす ・パズルよりもミステリー ・インターネットはパズル解きに陥りやすい ・好奇心は知識の空白に生まれる ・子どもに広い知識を学習させるのは意味がある ・知的好奇心を追求すると、セレンディピティが起きる ・スペシャリストでありジェネラリスト ・なぜかと深く問う ・ありふれた共同作業の中に面白さを見出す 成長に興味がある人にオススメです。
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好奇心を伸ばすことが人生において重要、という点はよく聞く話だが、好奇心を伸ばすためには従来否定されてきた知識をたくさん詰め込むことが必要であるという点に、新しさを感じた。
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好奇心について幅広く論じていて、育児本ぽいタイトルがちょっともったいない感じだった。ビジネス書とか自己啓発というと、一気に安っぽくなるけども(そういう部分もあったけど)。拡散的好奇心を知的好奇心にどう導くか。(←自分子どもともに課題)
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好奇心や創造性に関すること。子育てにも役立つだろうし、自分も興味があるので読んだ。 どこがで聞いたことのあることを、繋げられた感じ。 勉強する意味がわかるし、説明しやすくなるだろう。 “娘からの問いかけを受け流すたびに、娘の知りたいという内なる欲求を台無しにしてきたのではな...
好奇心や創造性に関すること。子育てにも役立つだろうし、自分も興味があるので読んだ。 どこがで聞いたことのあることを、繋げられた感じ。 勉強する意味がわかるし、説明しやすくなるだろう。 “娘からの問いかけを受け流すたびに、娘の知りたいという内なる欲求を台無しにしてきたのではないかと深く反省せずにはいられない”と著者は書いている。 この気持ちを普段から持ち、台無しにしないようにできるだけ子供に向き合い、問いに答えることが大事。 子供にわかるように答えることが難しいこともある。子供が現時点でわかる単語で説明しなければならないから。 大人もわかりやすい言葉を選んで説明できる能力や想像力が必要になる。 大人が関わり、子供と対話し、基礎を作っていく。その上で子供の粘り強く追求していく好奇心をもてば、知的成長は大きくなる。創造性もついてくる。 創造性は無からではなく、持っている知識から生まれる。 まずは親の意識と知識が前提。 とにかく、問われたら何らかの答えを出すようにしている。 子どもは質問ばかりするけど、答えたら子どもはどんどん吸収するから羨ましいわ。
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