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夢の猫 古道具屋皆塵堂 の商品レビュー

3.7

22件のお客様レビュー

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    1

  2. 4つ

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2023/05/08
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

本作の中心人物は初の女性,おきみ。大工の娘だったが,両親を相次いで病気で失い一人になってしまう。そして母親の医者代薬代の借金が残り,家にあった道具をすべて売り払い長屋を出ていくことになる。そして最後に残った父が集めた根付を売ろうというところで,前夜に必ず売りに行く予定の古道具屋の夢を見た。夢の中で不思議な猫が現れて,古道具屋の店先をめちゃくちゃにしてしまうのだ。そして起きてから,予定通りその古道具屋に行くと,何故か店主も同じ夢を見ており,買い取りを拒まれるということを繰り返していた。その猫の正体を探るという話になっている。 「猫の夢」 金貸しの石蔵は,借金が返せないのなら遊郭に売り飛ばそうとしていた。その期限ギリギリに尋ねることになったのが皆塵堂であった。おきみはいつものように皆塵堂のゆめをみていたのだが...。 「硯箱の中から...」 おきみと入れ替わりで皆塵堂に居候することになった円九郎。円九郎は太一郎の頼みで信濃屋の庄三郎を訪ねる。すると,夜中にカタカタ動く硯箱を引き取って欲しいと言う。皆塵堂に戻ってきた円九郎は夜中に目を覚ますとカタカタ言う音を聞く。 「幽霊屋敷 出ても構わぬ」 藤屋という店が持っている空き家の片付けを皆塵堂が(というか清左衛門が)引き受け,円九郎と連助が行くことになる。店子がすぐに出ていってしまう家だそうで,なにやら曰く付きの気配がするのだが,連助は相変わらず幽霊なんかいるはずがないと高説をたれて鬱陶しい。 「にこやかな男」 子猫の誕生ラッシュに堪りかね江戸を脱出した太一郎は,川越の知人を訪ねていた。そこで嫌な気配を感じて行ってみると,閉められた店があった。知人によると,いつもニコニコと感じの良い笑吉という男がよろず屋のようなことをやっていたが,病に臥せって,店を閉めたのだという。知人がドアを開けて加減を訪ねる時に覗くと,その笑吉という男には霊が付いていた。太一郎が気になって調べていくと驚くべき事実が明らかになる。 「夢の猫」 巳之助の鬼猫長屋でたくさん生まれた子猫をみんなで見物しようということになり出掛ける。それらの子猫の中にはおきみの夢にでてきたような後ろ足の先だけが白い黒猫はいなかった。あちこちで生まれている子猫を見に行くという巳之助に円九郎も付いていくと...。

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2022/05/31
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

猫三昧で巳之助が 江戸中走り回り 今までの伏線全回収? と思ってました。 だけど、続編が出てるみたいなんで 相変わらず連助があれこれ見る事ないけど うまい具合な感じで帰って行くのが 奴らしいやら腹たつやら? いつかはスッキリしたいと願うところです

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2020/02/29

http://denki.txt-nifty.com/mitamond/2016/07/post-3ccc.html

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2020/02/27

今回も、いくつかの短編を跨いで「夢の猫」の話があるのだけれど、珍しくこの話の主人公は女性。なんだけれど、中心になって動いているのは、前の巻で主人公だった円九郎。それ以外の懐かしい人たちも、折々に登場して、みんな元気にやっているのが、なんだか嬉しい巻だった。

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2018/05/15

図書館 おみきちゃんが今回の主人公かと思いきや、 前巻の円九郎が主体。 1巻で片づかないとは、ほんとに役立たず。 過去の登場人物がちょっとずつ顔を見せて 総ざらえっぽい。 片付いたのは庄三郎のみで、後はそのまま。 おみきちゃんの猫もいまいち落ちがなく、 全体にカタルシスが不足。

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2017/07/08

古道具屋皆塵堂 7 最終巻?  猫の夢  硯箱の中から……  幽霊屋敷 出ても構わぬ  にこやかな男  夢の猫 従士になるきみは、両親が亡くなり、その治療費などの借金のため根付を売ろうとするが、持っていこうとする先の店で足の先だけ白い黒猫が店で暴れる夢を見、古道具屋の店主も、同...

古道具屋皆塵堂 7 最終巻?  猫の夢  硯箱の中から……  幽霊屋敷 出ても構わぬ  にこやかな男  夢の猫 従士になるきみは、両親が亡くなり、その治療費などの借金のため根付を売ろうとするが、持っていこうとする先の店で足の先だけ白い黒猫が店で暴れる夢を見、古道具屋の店主も、同じ夢を見るため、買ってもらえずにいた。そして、最後に皆塵堂で買ってもらうことになる。 

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2021/07/12

皆塵堂シリーズ完結編。再読。 初めて女性が皆塵堂にやって来ることに。とは言え男ばかりの皆塵堂、娘は隣の米屋で寝泊まりすることになり、米屋で働く円九郎が再び皆塵堂に寝泊まりすることに。 円九郎が相変わらず皆から良いように弄られているのがお気の毒。でも円九郎もまたあまり成長していない...

皆塵堂シリーズ完結編。再読。 初めて女性が皆塵堂にやって来ることに。とは言え男ばかりの皆塵堂、娘は隣の米屋で寝泊まりすることになり、米屋で働く円九郎が再び皆塵堂に寝泊まりすることに。 円九郎が相変わらず皆から良いように弄られているのがお気の毒。でも円九郎もまたあまり成長していないので仕方ないところも。 春の仔猫祭りが始まったために太一郎は地獄。江戸を逃げ出した先で意外な出会いがあるという繋がりも。 『祟り婿』の連助も相変わらず幽霊を信じない。でも太一郎がかけた可笑しな呪いが効いているようで笑える。 とにかく猫と幽霊だらけの完結編。最後に締めるのはやはり峰吉。 峰吉から見ればやはりお気楽で変な大人だらけだろう。

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2017/04/23

2017.4.23 皆塵堂シリーズ 7弾 猫 超増えてる〜 解決してるようで全体的に謎も増えてる〜

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2017/03/23

2017.3.23 読了 ほんとに これで終わりですか?? 一応 今までの登場人物 ほぼ出てきて、なんとなく終わり?な 感じではあったけど。。。 まだまだ 続けばいいのに。。。 残念だ。。。 いつものような感じで 楽しく読みました!

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2017/02/02

猫祭りの最終巻。話の中に、今まで登場した人達のことが織り込まれていて、あ~ほんとに終わりなんだなぁとしみじみ・・・。最後も、峰吉と太一郎の相変わらずな姿に笑いつつも、それが余計にさみしく感じたりもしました。好きなシリーズだったので、またどこかで続きが読めたらいいのにな。

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