洛中洛外図屏風 の商品レビュー
<目次> 第1章 洛中洛外図屏風とは 第2章 初期洛中洛外図屏風 第3章 近世における展開 第4章 名所絵としての洛中洛外図屏風、そしてその後 <内容> 我々が知っているのは狩野永徳のもの。織田信長が上杉謙信に贈り、現在は山形県の米沢にある。多少の物知りなら、それ以外に...
<目次> 第1章 洛中洛外図屏風とは 第2章 初期洛中洛外図屏風 第3章 近世における展開 第4章 名所絵としての洛中洛外図屏風、そしてその後 <内容> 我々が知っているのは狩野永徳のもの。織田信長が上杉謙信に贈り、現在は山形県の米沢にある。多少の物知りなら、それ以外にもあって、「舟木本」(舟木さんが持っていたんだね、現在は東博所蔵)が岩佐又兵衛グループの執筆ぐらい。でも江戸時代になっても描かれ(ただし粉本<いわゆるコピー系のもの>によるものが多い)、基本形は変わらないものの、依頼者もしくは贈答者に向けて、画題が変わってくる(聚楽第や二条城、登場人物など)らしい。この本は、そうしたところをかなり緻密に分析しているので、読んでいて楽しい。本物を側に置いて、「ふむふむ」とやりたくなる。元々は、各所で行われた展覧会の図版解説などがベースのようだが、こうした絵から歴史をひもといていくのは本当にわかりやすくて楽しいね。
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ごくごくまじめな本。 もう少し価格が張ってもいいので、本の中で説明している屏風図については、袋とじみたいになっているカラーの本があれば、より分かりやすいと思った。 それと、私は京都が嫌いなのだけれど、やはり京都が好きじゃないと、楽しみは小さくなってしまう。
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