彼女がエスパーだったころ の商品レビュー
疑似科学やSF的要素がある社会を書き、そこで起きた問題に正面から向かい合う内容の短編集。ひとつひとつ興味深い内容で、考えさせられるものもあった。ただ残念なのは自分の読解力が追い付かず、作品を芯から楽しみつくすことができなかった。もう少し思考力がある人が読んだら絶対に面白い作品だと...
疑似科学やSF的要素がある社会を書き、そこで起きた問題に正面から向かい合う内容の短編集。ひとつひとつ興味深い内容で、考えさせられるものもあった。ただ残念なのは自分の読解力が追い付かず、作品を芯から楽しみつくすことができなかった。もう少し思考力がある人が読んだら絶対に面白い作品だと思えるだけに、自分の力不足が残念に感じた。
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著者言うところの「疑似科学シリーズ」。百匹目の猿や超能力、ロボトミー、気による浄化など疑似科学と社会、個人の関りを描く。死をテーマにした作品だけ異色。
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超能力は疑似科学を題材にした短編集で、どの作品も元ネタがあるので読んでいてリアルティがあります。 面白かったです。
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初めて宮内悠介さんを読んだ。かなり理性的な頭脳明晰な文章だと思った。また別の本を読んでみたいと思った良作短編集。
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オカルトというか疑似科学というか 不思議な世界観の短編です 百匹目の火神、ムイシュキンの脳髄が怖かったのです
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短編連作集。 日常の中の、科学では説明できないこと、確かめようもないことを、問うていく。対峙する人間の姿勢も、問われている。
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著者の作品を初めて手にとったのだが、ぼくの「こんな小説が読みたかった!」が完全に具現化されていて、本当に面白かった。 文体もリズムも非常に好み。 以下、収録作。 「百匹目の火神」4 「彼女がエスパーだったころ」5 「ムイシュキンの脳髄」4 「水神計画」4 「薄ければ薄いほど」5 ...
著者の作品を初めて手にとったのだが、ぼくの「こんな小説が読みたかった!」が完全に具現化されていて、本当に面白かった。 文体もリズムも非常に好み。 以下、収録作。 「百匹目の火神」4 「彼女がエスパーだったころ」5 「ムイシュキンの脳髄」4 「水神計画」4 「薄ければ薄いほど」5 「沸点」4
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面白かったです。単独で読むのは初めての作家さんでした。 連作短編集だとは途中まで気が付きませんでしたが、主人公はなかなかヘビーでした。 科学的なことを扱いながら、物語は人の心理的な面に焦点を当てていくところが不思議で好きでした。 「百匹目の火神」「水神計画」「薄ければ薄いほど」が...
面白かったです。単独で読むのは初めての作家さんでした。 連作短編集だとは途中まで気が付きませんでしたが、主人公はなかなかヘビーでした。 科学的なことを扱いながら、物語は人の心理的な面に焦点を当てていくところが不思議で好きでした。 「百匹目の火神」「水神計画」「薄ければ薄いほど」が特に好きでした。何かにすがらなくてはならない、人の弱さを感じました。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
擬似科学を扱いながら、文化について考える。 佛点 水が気体になる沸点=社会の20パーセントを超えると変化する閾値 を意味しているが、佛点 である意味は何だろう。今までの社会が変わって、佛=悟った世界になる?? 連作として再読したが、千晴 の存在だけしか読み取れず。
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