ウイルスは生きている の商品レビュー
昨今の状況から、ウィルスは人類にとって単なる敵と見てしまっていた。ところがそれはウィルスの1つの側面であり、胎盤の進化等人への恩恵もある事がわかった。また、最新の研究から生物と見做せるとの考えやその不思議な振舞いは興味深く思った。簡潔な良書。
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ウイルスとは何か、今まさに世の中を惨禍に巻き込んでいる新型コロナとは何か、なぜ生まれたのか、何者なのか、、よくわかる。
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新型コロナウィルスの感染騒ぎにつられて本書を読んだ。 肝心なウィルスの説明はなかなか難解だが、ウィルスとは何か、細菌との違いは何かが分かった気がする。特に私には序章と終章が大変味わい深かった。「ヒトとしての生」と「人としての生」なるほど。
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コロナウイルスの猛威に怯える今だからこそ、 あえて「ウイルスってそもそも何だっけ?」に 立ち戻ってみた。 ウイルスと共存し、ともに進化する動物など 生命とは?個とは?自明性を掘り崩される。 ベイエリンクや、バーバラ・マクリントックなど 優れた生物学者に共通する どんなにとんで...
コロナウイルスの猛威に怯える今だからこそ、 あえて「ウイルスってそもそも何だっけ?」に 立ち戻ってみた。 ウイルスと共存し、ともに進化する動物など 生命とは?個とは?自明性を掘り崩される。 ベイエリンクや、バーバラ・マクリントックなど 優れた生物学者に共通する どんなにとんでもない実験結果も常識で判断しない 姿勢なども示唆に富む。 また読みたい。
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帯に「成毛眞氏絶賛!」とある。見事に騙された。15ページに「その」が6ヶ、「それ」が4ヶ、「この」が1ヶ出てくる。15行に代名詞がてんこ盛りで講談社の編集者は無能と評価せざるを得ない。 https://sessendo.blogspot.com/2020/01/blog-post...
帯に「成毛眞氏絶賛!」とある。見事に騙された。15ページに「その」が6ヶ、「それ」が4ヶ、「この」が1ヶ出てくる。15行に代名詞がてんこ盛りで講談社の編集者は無能と評価せざるを得ない。 https://sessendo.blogspot.com/2020/01/blog-post_45.html
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2019年6月13日 74冊目(6-4) この度食あたりになったのをきっかけに。 原因となるウイルスや菌を特定することなく、対症療法となったが。
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●ウイルスが、人間をはじめとした様々な生物を進化させてきたのだといった話は、それほど突飛なことではないのだと感じた。
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どちらかというと生物ではないという意見が主流なウイルスであるが、生物の進化はもちろん、さまざまな生命活動に密接に関わっており、それ自体も生命につながる存在であるからウイルスは生きているんだ!という主張と思われます。 なんとも言えないけど、ウイルスに関する様々な話がとても興味深く...
どちらかというと生物ではないという意見が主流なウイルスであるが、生物の進化はもちろん、さまざまな生命活動に密接に関わっており、それ自体も生命につながる存在であるからウイルスは生きているんだ!という主張と思われます。 なんとも言えないけど、ウイルスに関する様々な話がとても興味深く、この宇宙は何でこんな複雑な仕組みを矛盾なく作りあげたんだろうと空恐ろしくなります。 この世界は人間には解けない謎が多過ぎる。
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細胞をもたない単純な姿のため非生物とされがちなウイルス。しかし「細胞」をもつとは言い難い共生細菌や遺伝子数が千を超える巨大ウイルスの発見で境界はぐらついてるとか。 ウイルスとは何か,生命とは何かを問いかけるために提出された極めて重要な概念を「丸刈りのパラドックス」と呼んだり,なか...
細胞をもたない単純な姿のため非生物とされがちなウイルス。しかし「細胞」をもつとは言い難い共生細菌や遺伝子数が千を超える巨大ウイルスの発見で境界はぐらついてるとか。 ウイルスとは何か,生命とは何かを問いかけるために提出された極めて重要な概念を「丸刈りのパラドックス」と呼んだり,なかなか親しみやすく書かれてる。なぜ「禿頭のパラドックス」にしなかったのかがちょっとだけ気になるけど(笑) “「ある中学生の髪がどこまで伸びたら丸刈りでなくなるのか」という問題を、本書では「丸刈りのパラドックス」と呼ぶことにする”p.56 タンパク質を作るリボソームを高性能3Dプリンターに喩えたり,導入部分での比喩も分かりやすくて親切。 そして部屋(細胞膜)の住人(DNA)は分身の術を会得していて,部屋にあるすべてのものの設計図も記憶している。この住人は分身の術を使うたびに部屋を2倍の大きさにして,二部屋に区切る。 ウイルスは部屋も家財も持たない家なき子。 不憫であるが実は逞しく,他人が住む部屋に侵入すると,自らの分身の術と設計図と,その部屋にある3Dプリンターを駆使してどんどん増えていき,あっという間に乗っ取ってしまう。 最終的には作ったレインコートを羽織って部屋を壊して出ていく。 スタンリーらによるTMVの結晶化の発見に絡めて問いかけられたテーマ, “ウイルスは純化するとただのタンパク質と核酸という分子になってしまう。しかし一方、生きた宿主の細胞に入るとあたかも生命体のように増殖し、進化する存在となる。…どちらにウイルスの本当の顔があるのか…本書の底流となるテーマでもある”p.50 最後のあたりの力説で,著者なりの結論となってるんだけど,読んでて「ウイルスは生きてる,なるほど!」と感化されてしまった。いろんな境界生物がいるんだなあ。世界は奥が深い。
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新型インフルエンザ、エイズ、エボラ出血熱など、数々の感染症を引き起こし忌み嫌われるウイルス。しかし、近年の研究で実は、私たちの進化に大きな貢献をしてきたことが明らかになってきました。 本書はそんなウイルスとは何か、どのように発見されたのかという基礎的な話に始まり、災厄を招くばかり...
新型インフルエンザ、エイズ、エボラ出血熱など、数々の感染症を引き起こし忌み嫌われるウイルス。しかし、近年の研究で実は、私たちの進化に大きな貢献をしてきたことが明らかになってきました。 本書はそんなウイルスとは何か、どのように発見されたのかという基礎的な話に始まり、災厄を招くばかりでないウイルスの意外な側面を紹介。生命のようであり、またそうでもないような特徴をもつウイルスの存在から、「生命とは何か」を考えるきっかけとなる一冊です。
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